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2024/11/02 18:30
アルゼンチン共和国杯2024 最終結論【調教】併せ馬を“解禁”重賞初制覇へ攻め万全のあの馬が本命【重賞深掘りPROJECT】

「アルゼンチン共和国杯」全頭追い切り診断動画はこちら!
【アルゼンチン共和国杯 2024|調教診断】自身最高のデキ!重賞初Vの好機到来の実力馬を【S評価】!
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今週末の重賞予想コラムについては前置きを省略させていただいております。
ではさっそく調教からの「アルゼンチン共和国杯」予想へ。
調教傾向は2023-2021年と過去3年の馬券対象馬9例から見ていくことにしましょう。
最終追いは昨年勝ち馬ゼッフィーロなど4例が坂路、コースが5例で拮抗。芝2500m重賞でコース追いが圧倒しそうな気がしますが、実際はそうでもない。
なおコース組は5例とも中間に坂路追いを行った併用調整。坂路組は4例中2例がコース追いを行っており、全9例中7例が併用調整でした。坂路オンリーは昨年2着マイネルウィルトス、一昨年勝ち馬ブレークアップの2頭でした。
傾向的には坂路追いがマスト。また9例すべてで日曜追いを行っていました。ハンデ戦とはいえ秋の東京GIIに出てくるほどの馬たちなので、スタミナやレース感覚は元から高いレベルにあり、坂路調整で東京の長い坂をこなす心肺機能の練り上げを行っていた方がいいということか。
以上を踏まえ、まずは「アルゼンチン共和国杯」追い切り診断で【8点】【7点】と上位評価された馬を見ていきましょう。
■クロミナンス【7】
助手騎乗 美浦ウッド単走 序盤から気持ちをしっかり乗せ、バランスのいい走りでスピードに乗っていく。直線であと少しだけ素軽さは欲しかったところだが、促しにしっかり応えて豪快に伸びた。5カ月ぶりの復帰戦と考えれば申し分のない仕上がり。
■サヴォーナ【8】
池添騎手騎乗 栗東坂路単走 馬場が渋っていることを感じさせず、前向きな雰囲気でスイスイと登坂。荒れ馬場のせいか手前変換の際、少しだけヨレたがすぐさま体勢を整えラストは馬なりのままスパッと切れた。1週前のCW併せ馬でも好時計。前走時から数段上の状態で、目下絶好調だ。
■ショウナンバシット【7】
佐々木騎手騎乗 栗東坂路単走 1週前にCWで速い時計を出しており、今週は坂路で終いだけ重点の内容。ラストは鞍上の手が動いたがズブくてそうさせたのではなく、体調の良さを鞍上が確かめるような仕掛けで、馬自身力強い踏み込みで応えていた。2カ月ぶりを感じさせない好仕上がり。
■セレシオン【7】
助手騎乗 栗東ポリ単走 1週前にCWでアドマイヤビルゴをアオったのが実質の最終追い。今週は前走同様ポリでリラックスさせることに専念させた。やや頭が高いが、前走時もこんな感じだったので問題なし。直線ではダイナミックかつ柔軟な走りでスムーズに加速し、精神面でかなりいい状況にありそうだ。夏に稼働した疲れはしっかり抜けており、いい状態で秋初戦へ。
■ハヤヤッコ【7】
吉田豊騎手騎乗 美浦ウッド併せ馬 僚馬を3馬身ほど先に行かせて追走。直線ではどうしても切れ負けするが、それで気持ちが萎えるようなことはなく、しっかり食らいついて半馬身遅れに留めている。一時期の攻めではすぐに白旗を挙げていたことを考えれば、かなりいい内容。これで中間は併せ馬7本消化で、体調面は申し分なし。持てる力をフルに出せそうだ。
■フォワードアゲン【7】
助手騎乗 美浦ウッド単走 稽古駆けする馬らしく強い前進気勢を感じさせ、序盤からスピードに乗っていく。速いラップを刻んで直線に向かい、ラストはさすがに鞍上の手が動いたが、ある程度お釣りは残っていた。久々の前走を使われ、グンと良くなってきた印象。
■マイネルウィルトス【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 混雑した時間帯だったが自分のリズムを保って悠然と登坂、渋った馬場ドンと来いと言わんばかりの力強い踏み込みから、馬なりのまま長くいい脚を使って駆け抜けた。フォームが安定していたのもいい。5カ月の休養を挟んだが、さっそく持てる力を全開にできそう。
■メイショウブレゲ【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 前向きな雰囲気を感じさせ坂へ。シャープなフォームを保って登坂し、ラストは減速ラップに終わったが渋った馬場を考慮し鞍上が無理をさせなかったものだろう。前走時と同様、気持ちの強さが感じられた攻め内容だった。前走で激走した反動は感じられず、高いレベルで安定。【7】
■ラーグルフ【7】
丸田騎手騎乗 美浦ウッド併せ馬 2勝クラスと1勝クラスを追走。楽な2頭が相手ではあったが、直線に入るとグンと気持ちを乗せあっさり抜け出す。抜け出してからの加速も上々で、精神面はいい状況のよう。天皇賞・秋をザ石で見送った経緯があり、不本意な2500m戦へのスライドだが、デキそのものは上々。【7】
▼「アルゼンチン共和国杯」全頭追い切り評価はコチラ
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/20165/0/112
メンバー最高の調教採点【8】点はサヴォーナ。
近2走は重賞で4着、4着も函館記念は距離不足かつ1番ゲートから窮屈なレース運びを強いられたもの。前走・オールカマーはどスローからの決め手比べで分が悪く、鞍上も主戦の池添騎手でなかった不運もあったか。前走の調整面で言えば時計こそいいものが出ていましたが、中9週を考えるといかにも急仕上げでした。
この馬にとってベスト条件と思える左回り2500mのここが秋の最大目標だったことは想像に難くありません。近2走は暑さを考慮したのか、単走オンリー調整で臨んでいたんですが、涼しくなってきた叩き3戦目のここで併せ馬を“解禁”。1週前追いでJBCスプリントで主役視されそうなチカッパと追い比べを敢行し、4馬身ほど突き放しました。重賞初Vへの意欲満々といったところです。
最終追いでは一瞬だけ体勢を崩しながら、すぐさま立ち直って加速したあたりも心身の充実、盤石ぶりを物語るもの。併用調整で日曜追いもしっかり。好走パターンに合致しています。
東京【0.1.0.1】。着外の1は青葉賞での1秒0差6着ですが、年明け4回使われての5戦目。それも1勝クラスで2回連続接戦が続いたあとの中3週なら参考外としていい。前走で改めて関東輸送そのものに問題ないことは証明済みです。主戦・池添騎手に手戻りするここでの重賞初制覇に期待し、本命とします。
逆転があるとすればこの春堅実に駆けたクロミナンス。
今回は5カ月ぶりとなりますが、骨折明けで4カ月半ぶりだった昨年秋のレースを快勝しており、久々を苦にしないのがいいですね。本来はオールカマーを使ってからここ、という予定が疲れが抜けずズレ込んだ誤算があったとのことで、その分だけ割り引いての対抗です。
▲マイネルウィルトスは2021年、2023年とこのレースで2着2回と好相性。
その過去2回は良馬場でのものでしたが、ご存じの通り力を要する馬場でこその馬。ドボドボの不良馬場で行われた2021年福島民報杯(競馬場は新潟)の1秒8差大圧勝はいまだ記憶に新鮮です。
今回土曜の雨が多少なりとも残るのなら、1年経過分の能力減衰や5カ月ぶりの不利を相殺しそう。京都大賞典から中3週の昨年は坂路オンリーでしたが、今回は1週前にCWで強い負荷。久々で息切れする不安はなさそうです。
☆ハヤヤッコは追い切りでいつも通り地味でしたが、相手に切れ負けしても気持ちで負けないのが良かったですね。距離は現状このぐらいが良さそう。
マイネルウィルトスと並んで現役屈指の“パワー特化型”。日曜日もザーザー降りが続くようなら本命級の評価も考えましたが、残念ながら?当日は結構晴れるとのことで☆評価まで。
△セレシオンは体調こそかなり良さげに見えましたが、頭が高くテンション面もやや気になり、2500mへ距離が延びてどうか。ここで好走すれば今後の路線に幅が出てきそうではありますが。
△メイショウブレゲは前走時と同じように、走る意欲の高そうな雰囲気で登坂。この秋は本当に状態がいいんだと思います。前走は直線平坦な京都だからこその激走だったかもしれませんが、押さえておきたい。
△ショウナンバシット。近2走が札幌で2連勝ですが、皐月賞で5着、神戸新聞杯がレコードに0秒4差7着なら単なる洋芝巧者ではありません。東京でも接触の不利があったメトロポリタンSで4着。ただしサヴォーナより重いハンデ58キロはちょっと見込まれた感はありますね。最終追いの動きは上々ながら、2週続けて日曜追いをパスしている点も引っ掛かり、最後の押さえまで。
【7】点組のうちフォワードアゲンは2500m戦でパフォーマンスを大幅に上げてくるとは思えない。超乱ペースである程度前に行った組がみんな歩きだし、後ろで死んだふりをしていたこの馬が……というシチュエーションならってとこですが、メンバー見渡しても基本どっしりとしており、さすがに出番はないでしょう。無印。
以下、最終結論です。どうぞご参考に!
<調教ライター・西村武輝「アルゼンチン共和国杯」最終結論>
◎13 サヴォーナ
○4 クロミナンス
▲10 マイネルウィルトス
☆3 ハヤヤッコ
△14 セレシオン
△2 メイショウブレゲ
△8 ラーグルフ
△16 ショウナンバシット
【単勝】13(1点)
【馬連】13=4,10,3,14,2,8,16(7点)
【3連複/フォーメ】13,4=13,4,10,3=13,4,10,3,14,2,8,16(24点)
【3連単/フォーメ】13,4→13,4,10,3→13,4,10,3,2,8,16(36点)
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=重賞深掘りPROJECT関連動画=
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