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競馬サロン

齋藤翔人

2025/01/24 19:00

【小倉牝馬S2025予想】類似条件のデータから「初開催重賞」を読み解く 最多“5項目”合致のコース功者に三度目の◎

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1週間前のことになりますが、GI6勝の名牝グランアレグリアが第3子の牡馬を出産しました。父はサートゥルナーリアです。

これら2頭は同じ2016年生まれで、史上屈指ともいえる瞬発力の持ち主。グランアレグリアは、2020年のスプリンターズSやマイルCSで凄まじい瞬発力を繰り出し、一方のサートゥルナーリアも、神戸新聞杯でマークした上がり3ハロンは驚異の32秒3(レース上がりも同じ)。さらに、レースの上がり4ハロンはなんと44秒1で、ともに芝1800m以上の重賞では史上最速のタイムでした。
このレースは前半1000m通過が1分3秒4と遅く、それが要因だといわれそうですが、直線に急坂のある阪神コースで、鞍上のクリストフ・ルメール騎手はノーステッキ。しかも、ゴール前では後ろを振り返る余裕がありました。果たして2年後、この男の子がどれほどの「切れ者」になっているか注目です。

また、この世代にはグランアレグリア以外にも複数の名牝がおり、順調であれば、グランアレグリアの初仔はもちろん、クロノジェネシス、ラヴズオンリーユー、カレンブーケドールらの初仔も、6月以降にデビュー予定。しかも、これら4頭はすべてエピファネイア(サートゥルナーリアの半兄)産駒の牡馬です。
初仔たちに託された「第二章」の戦いも本当に楽しみで、その舞台がダービーだったらと思うとゾクゾクしますが、まずは無事デビューしてくれることを願います。

それでは予想に。

といきたいところですが……、これから予想する小倉牝馬Sは第1回のレース。ただ、施行条件は2024年までの愛知杯と類似しているので、今回は愛知杯の過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、そこから小倉牝馬Sの本命馬を見つけます。

(1)母父の系統
(2)非市場取引馬
(3)斤量の増減
(4)前走頭数
(5)生月
(6)前走上がり
(7)毛色
(8)今回の枠順
(9)前走距離
(10)父の系統

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記10項目。その中で(1)は母父の系統について。
過去5年の愛知杯は、ニアークティック系種牡馬とネイティヴダンサー系種牡馬を母父に持つ馬が[1-1-0-38/40]と、大不振でした。
一方、母父がこれら以外の系統、かつ前走GIか非リステッドのオープンか3勝クラスのレースに出走した馬は[4-3-4-11/22]。勝率18.2%、複勝率50.0%。単勝回収率113%、複勝回収率171%。これだけ該当馬がいながら、そのうちの半数が好走していました。
◇該当馬=キミノナハマリア、シンティレーション、エリカヴィータ、コスタボニータ、アリスヴェリテ

(2)は非市場取引馬。
国内市場で取引された馬が[0-0-0-14/14]と、苦戦を強いられていた近年の愛知杯。一方、国内市場で取引されていない馬(海外市場で取引された馬も含む)、かつ生産がノーザンファーム以外。さらに、前走2から8着だった馬は[3-4-4-8/19]。勝率15.8%、複勝率57.9%。単勝回収率183%、複勝回収率213%で、好走率は6割に迫ります。
◇該当馬=フェアエールング、エミュー、コガネノソラ、アリスヴェリテ、ゴールドエクリプス

(3)は斤量の増減です。
前走から斤量が重くなる馬と3キロ以上軽くなる馬の好走率が高かった、かつての愛知杯。そのうち、今回栗東所属騎手が騎乗、かつ前走枠が1から5だった馬は[2-4-1-7/14]。勝率14.3%、複勝率50.0%。単勝回収率105%、複勝回収率139%。こちらも該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬=ワレハウミノコ、クイーンズウォーク、エリカヴィータ、オーロラエックス

次は(4)。前走頭数について。
過去5年における3着内馬の半数以上は、前走15頭立てから17頭立てのレースに出走した関西馬。そのうち、前走4コーナーで5番手以下に位置していた馬は[2-2-3-7/14]。勝率14.3%、複勝率50.0%。単勝回収率190%、複勝回収率207%。(1)(3)と同じく、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬=キミノナハマリア、クイーンズウォーク、セントカメリア、コスタボニータ、ゴールドエクリプス

(5)は生月。
遅生まれが強かった愛知杯。中でも生月が4、5月の馬に、前走と同じ騎手が騎乗(継続騎乗)すると[3-3-1-6/13]。勝率23.1%、複勝率53.8%。単勝回収率302%、複勝回収率178%。文句なしの成績でした。
◇該当馬=キミノナハマリア、ゴールドエクリプス

(6)は前走上がりです。
前走上がりに注目した際、好走率が圧倒的に高かったのは、前走2、3位の上がりをマークした馬たち。そのうち、前走、新潟か中山か京都のレースに出走した馬は[3-3-2-3/11]。勝率27.3%、複勝率72.7%。単勝回収率299%、複勝回収率279%。なんと、好走率は7割を超えています。
ちなみに、過去5年で愛知杯は二度小倉で開催されており、2レースとも該当馬が3頭ずつ出走。それらが1から3着を独占しました。
◇該当馬=オーロラエックス、セントカメリア

(7)は毛色について。
愛知杯で好走率が高かったのは、どういうわけか栗毛と芦毛の馬。そのうち、前走馬体重が480kg未満だった馬は[2-2-2-3/9]。勝率22.2%、複勝率66.7%。単勝回収率184%、複勝回収率166%と、凄まじい成績を残していました。
◇該当馬=フェアエールング、コガネノソラ

続いては(8)。今回の枠順。
開催場が小倉でも中京でも、毎年のように好走馬が出ていたのは2枠で[1-1-4-3/9]。勝率11.1%、複勝率66.7%。単勝回収率43%、複勝回収率242%。複勝率は(7)と同じでした。
◇該当馬=フェアエールング、グランスラムアスク

(9)は前走距離です。
前走から距離短縮組、距離延長組、同距離組にわけたとき、好走率が抜けて高かったのは距離短縮組。そのうち前走時、馬体重がプラスだった馬は[1-2-2-4/9]。勝率11.1%、複勝率55.6%。単勝回収率141%、複勝回収率255%。こちらも文句なしの成績でした。
◇該当馬=グランスラムアスク、エミュー、オーロラエックス、コスタボニータ、ゴールドエクリプス

そして最後は(10)。父の系統で、ここは2パターンご紹介します。
まずはニアークティック系種牡馬の産駒で、他に条件をつけなくても[1-1-2-4/8]。勝率12.5%、複勝率50.0%。単勝回収率307%、複勝回収率256%と、該当馬は少ないものの半数が好走。
◇該当馬=キミノナハマリア、エミュー

一方、ネイティヴダンサー系種牡馬の産駒も負けておらず、前走の斤量が54キロと55キロ以外であれば[1-2-1-4/8]。勝率12.5%、複勝率50.0%。単勝回収率25%、複勝回収率155%。勝率と複勝率は、ニアークティック系種牡馬の産駒と同じでした。

該当馬=エンパイアウエスト、シンティレーション、エリカヴィータ、セントカメリア、ゴールドエクリプス

これら10の条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎18ゴールドエクリプス
○6キミノナハマリア
▲12オーロラエックス
☆3フェアエールング
△16コスタボニータ
△11エリカヴィータ
△13セントカメリア
△8エミュー

【単勝】18
【馬単/マルチ】18⇔6,12,3,16,11,13,8(14点)
【ワイド】18=6,12,3,16,11,13,8(7点)
【3連複/軸2頭】18,6=12,3,16,11,13,8(6点)

開幕週で大外18番枠は痛恨ですが、本命は唯一5項目に合致したゴールドエクリプス。4項目合致のキミノナハマリアを対抗としました。

昨年の阪神牝馬SとマーメイドSに続き、ゴールドエクリプスを本命に推すのはこれが三度目。それら2レースを含め、オープン昇級後はすべて着外と結果は出ていないものの、小倉は4戦2勝3着1回と得意コースです。
唯一着外に敗れた昨年の小倉大賞典は、隣の馬がスタート直後に落馬し接触するアクシデント。それでエキサイトしてしまったため、敗因は明確といえます。
また、今回は前走エリザベス女王杯組が5頭出走しますが、その中では最先着。得意の小倉で一変があっても不思議ではありません。

馬券はまず、ゴールドエクリプスの単勝と、同馬からの馬単マルチとワイドを購入。さらに、対抗キミノナハマリアとの3連複軸2頭ながしも買います。

それでは土曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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