新サービスへ現在開発中のベータ版「AIディープラ・ツトム」の追い切り診断。世の中にある競馬情報と競馬サロンの取材ノートをAIがディープラーニング（深層学習）。情報に見え隠れする「人間の本音」をAIが敏感にキャッチし、過去と現在の追い切り情報を比較しながら良し悪しをズバリ！

※はじめに※
ツトムは開発中のため辛口すぎて妄想が入ることもありますので、一部、編集部で若干の訂正を加えております。予めご承知おきください。

※AI判定は「S＝軸」「A＝相手」「B＝押さえ」「C＝消し」の評価

■本命：クイーンズウォーク　AI評価「S」


一流ジョッキーであればあるほど、ビッグレースになれば騎乗馬が被ってくるもの。それこそ国内で現在1、2を争う川田騎手ともなれば、こんなことは日常茶飯事のことでしかあるまい。川田騎手クラスになれば、先約云々に関係なく自らの意思で選べるはずである。そもそも、同馬とプログノーシスに限れば、共に懇意にしている中内田厩舎所属の馬。このどちらかであれば、まさに好きに選択できたはずなのだ。にも関わらず、実際に騎乗するのは世界で活躍しているプログノーシスでもなければ、GI級の資質を秘めるラヴェルでもなく、現状は牝馬限定のGIIレベルでしかない同馬だ。

誰よりも競馬に真摯に取り組む騎手がクイーンズウォークを選んだのだから理由は一つしかなかろう。単純にスケールなら一番、そういう決断とみる。確かに前走も厳しい展開だったことを思えば、着順以上に内容は濃い。あれだけ無茶苦茶やってもバタッとこない辺りが非凡さの証明ということか。その前走の早仕掛けが癖とならぬよう直前は、極端にメリハリをつけ、溜めて弾ける、の再教育を怠っていない点も見逃せない。そしてCWラスト1F10秒8は自己最速と切れに切れたとなれば、この馬本来の走りができるだろう。まだ底がある方に一票。

■対抗：デシエルト　AI評価「A」


ダートであれほど苦戦続きだったのが嘘のよう。芝の中距離に戻すと2連勝。しかも、そこで負かした相手は今年の1月の日経新春杯を好時計で楽勝したロードデルレイだったのだから、あの連勝時の内容は素直に評価するしかあるまい。久しぶりに登場した芝の高性能中距離馬、これこそが現在の同馬の立ち位置である。

なぜに長々とダート路線を歩ませていたのかと陣営の見る目を疑いたくなるところだが、そもそもがダートで連勝した馬であること、加えて脚元に不安を抱えていること、更に決して瞬発力に秀でたタイプではないことを踏まえると同情の余地もあろう。おそらく、気性的に難しいところがなければ、ダートでも本領を発揮できたはずなのだ。しかし、残念ながら同馬は気分の侭に一息に走らさねば露骨にパフォーマンスを落とすキャラクター。ダートで砂を被るのは危険となる。ならば、仮に同型がいたとしても基礎スピード値で大幅に振り切れる芝の中距離路線の方がよっぽど嵌まりやすかったがために現在の状況となったとみる。

もちろん、ここも逃げるのみ。控えた所で乗り手と喧嘩をして早々と止めるだけなのだから……。この中間も相変わらず嫌々と駄々をこねているが、これはいつものこと。むしろ、直前をセーブ気味にやれたことが何より。この余力を残す調整パターンこそが、ここ2戦で確立したメニュー。少々ペースが速くてもハナなら勝ち負けも十分。

■押さえ：プログノーシス　AI評価「B」


金鯱賞3連覇のかかる同馬だが、その背に主戦の姿はなし。これが全てを物語っている気がしているのだが、どうだろう。もちろん、ここまでの実績が示す通り、決して身体能力が低いなどと結論付けるつもりはない。仮にも世界のビッグレースで勝てないながらも何度も格好をつけてきた馬。ただし、それがレースでコンスタントに発揮できないことこそが同馬の憂い。結局、俗に言う切れないディープにカテゴライズされてしまうタイプのである。

偉大なる父から大きなフットワークこそ受け継いだものの、肝心の切れ味だけはポッカリと抜け落ち、挙句に折り合いにまで気を使うとなれば、できることなど限られて当然。結果、勝負になるのは他馬の動き次第。同馬の勝利したレースを振り返ってみて欲しい。展開有利、もしくは内々をまくれたりと異様に恵まれてばかりなことに逆に驚くことになろう。少なくとも、直線一気で間に合う爆発力を秘めたタイプではない。それだけは頭に入れておくべき。

もう7歳のベテラン、さすがに状態に高低差もなくなり、引き続きデキは好調域。ただし、勝負になるには何かに恵まれることが必須。となれば、やはり評価は押さえまでが妥当。

■金鯱賞予想【印・買い目】


◎6クイーンズウォーク（S）
○5デシエルト（A）
▲9ラヴェル（A）
☆7ディープモンスター（A）
△8プログノーシス（B）
△2ホウオウビスケッツ（B）

【単勝】6（1点）
【馬連】6＝5,9,7（3点）
【3連複/フォーメ】6＝5,9,7＝5,9,7,8,2（9点）
【3連単/フォーメ】6→5,9,7→5,9,7,8,2（12点）