競馬のカリスマ編集部の人から教えられたのだが、2018年のカリスマにおける私の予想回収率は100%を超えているらしい（112%）。

コラムで何度もお伝えしているように、私の予想スタイルは3連複フォーメーション。1列目に軸馬となる1-3番人気馬のいずれか1頭を据え、2列目は穴妙味ある馬を含めた2-4頭をピックアップ。そして3列目には評価を落とした人気馬やシンプルな思考で導き出された10番人気以下の馬が入ることが多い。

単勝。
複勝。
ワイド。
馬単。
3連単1頭軸マルチ。

枠連を除くすべての券種を経たうえでたどり着いた3連複フォーメーション……一応の結果は出せているのだから、この手法を変える理由はない。

それを踏まえ、今回のテーマは「回収率を上げる方法を真剣に考える」。

競馬予想をするうえで、回収率アップは絶対に意識しなくてはならないもの。的中だけを意識しすぎてもいけないし、回収までに時間がかかりすぎると資金がパンクする。的中率と回収率の“黄金比”はどのぐらいなのか……最初に意識すべき点だ。

私の場合、2018年のVIP/自信の一鞍/イベント/太鼓判の的中率は【33%】。回収率は【112%】となっており、買い目の通り100円ずつ購入していればプラス2万3500円の収支。予想のバイオリズムによって数値が変動するのは想定済みだから、目先の結果に惑わされずに行動することが重要となる。

さて、先ほど私は「回収率アップは絶対に意識しなくてはならないもの」と書いた。そもそも回収率をアップさせるための方法として3連複フォーメーションは適切なのだろうか？

“回収率信者”の多くは単複馬券の有用性を主張する。むろんその券種で結果を出している人もいるだろうから否定はしないが、ひとつだけ私が納得いかない主張がある。

100円投資の200円払戻は回収率200%。
3連複2100円投資の4200円払戻は回収率200%。

「どちらも回収率は同じだから、価値は変わらない」

配当レンジを何ひとつ意識していない主張だ。

少しさかのぼるが、私が3連複フォーメーション18点で的中した京成杯。回収率は173%だ。本命を打ったジェネラーレウーノの単勝は350円だから、仮に単勝1点だとすれば回収率は350%。“回収率信者”たちが鬼の首を取ったかのように騒ぎ出す数字だ。

ここで問いたい。

オッズの上限と下限は？

当時のオッズを確認すると上限のオッズは517.5倍で、的中なら回収率は2875%となる。その一方で下限のオッズは13.1倍だから、的中なら回収率は73%。要するにどちらを意識するかなのだが、私は“ガミり”を3連複フォーメーションを扱う際の“必要悪”と捉えている。組み合わせ次第で夢のある配当を手にすることができるのに、下限だけを見るなんてつまらな過ぎるだろう。

的中率について、私の経験上、自分の予想が仮に10回的中から遠ざかると確実に“ブレる”。確率は基本的には適性値に収束するものと私は考えているが、それを考慮したとしてもほぼ間違いなく自分の手法に疑問を抱く“魔の時間”はやってくるのだ。

たとえガミッたとしても、的中にはブレることを避ける役割がある。だからこそ、的中の確率が下がるリスクがある“1点勝負”は私の肌には合わない。

人によっては私の3連複フォーメーションは点数が多いと感じるかもしれない。しかし、リスクを避けつつハイリターンを得るためにはわずかな好走の可能性すら見逃したくない。今年行われた平地重賞11レース中、10番人気以下の馬券圏内は4回。私が何より悔やまれるのは、10番人気以下激走で唯一印を外してしまった中山金杯だ。

回収率を上げるための方法をまとめると、

・回収率を上げる前にまず的中率を上げる
・的中率を上げるためには「取り逃し」を避ける仕組みを構築する
・そのためには3連複フォーメーションにある程度のルールを設定することが重要
・ガミりが増えたとしても、3列目に超人気薄を据え続けることで一気に回収する

回収率を上げる手法は十人十色だが、そのなかで私は上記のような仕組みに落とし込んだ。

今週は3日間で3重賞……私の本命は9割型決まっている。あとは回収率アップの鍵となる2列目・3列目をどう決めるかだけだ。

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