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田原基成

2018/02/01 13:00

10番人気以下激走馬を拾うコツ(後編)

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もともと後編を書く予定はなかったが、先週の結果を踏まえて補足すべき事柄を伝えたいと思う。

先週のコラムで私は、10番人気以下激走馬を拾うコツとして以下の項目を挙げた。

・コースの好走セオリーに当てはまること
・好走がイメージできる血統であること
・危険な人気馬と正反対の特徴を持つこと

これはシルクロードSとつながってくるのだが、同レースで私は15番人気3着フミノムーンに△を打った。予想は△〇△で不的中に終わったものの、私が予想をするうえでの“ブレない軸”は何ら変わっていない。

「3連複フォーメーションの3列目」

このゾーンに該当する馬は予想の初期段階で導き出されるもの。もっと言えば、重賞レベルなら出走登録馬が出た段階で私の“3列目候補”はあらかた決まっている。

フミノムーンは京都芝1200mの主とも言えるアドマイヤムーン産駒。正直なところ印を打った理由の半分以上は同産駒である血統背景が関係している。シンプルすぎるほどの思考が10番人気以下激走馬発掘への足がかりとなるのは先週も書いた通りだ。

さて、先ほど私は「3連複フォーメーションの3列目候補」は出走登録馬が出た段階でほぼ決まっていると書いた。3列目に該当する馬をベースに評価の繰上げを行うわけだから、見方を変えればこの時点で私が予想で印を打つであろう候補馬はほぼ決まったといっても過言ではない。

そこで今回のコラムでは予習の意味も込めて、特別に日曜東京芝1600mで行われる東京新聞杯の“候補馬”を挙げてみたい。

【現時点での1列目候補】
・グレーターロンドン
・ダイワキャグニー

【現時点での2列目候補】
・サトノアレス
・ディバインコード

【現時点での3列目候補】
・アドマイヤリード
・カデナ
・クルーガー
・ダノンプラチナ
・ベルキャニオン
・マイネルアウラート
・リスグラシュー

ざっとこんなところだろうか。

私の本命馬が1-3番人気内から打たれるケースが多い点はVIP会員の方ならお気付きかと思われるが、現時点でそのゾーンに入ることが確定しているであろう馬はグレーターロンドンとダイワキャグニーの2頭。その他人気馬候補としてはアドマイヤリードやクルーガー、サトノアレスあたりが挙がってくる。

配当妙味を押し上げるうえで重要なのは3列目の存在。先に挙げた人気馬候補は別として、近走惨敗続きのカデナや1年以上馬券圏内から遠ざかっているマイネルアウラートをはじめ、10番人気以下濃厚の馬が入っていることがおわかりいただけるだろう。

東京芝1600mは、ディープインパクト産駒とデピュティミニスター系の血統を内包する馬が幅を利かせる条件だ。東海S2着コスモカナディアンのような冬馬もこの時期軽視できない。10番人気以下激走馬発掘へのヒントはこのあたりに隠されていると私は思っている。

どの馬を1列目に据えるのか?
どの馬を2列目に据えるのか?
どの馬を3列目に据えるのか?

“3本の矢”が完成してはじめて私の見解・買い目付きの予想が提供される。馬場コンディションの見極めや枠順発表を経て決定される結論……週末までぜひお待ちいただきたいところだ。

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