競馬サロン

2018/03/22 18:15
レッドファルクスほか、2018高松宮記念出走予定馬18頭分析

レッドファルクスがトップの座に君臨するこの路線は、2番手以降のグループの入れ替わり立ち替わりが激しい。そのレッドファルクスとて7歳と年齢を重ねており、世代交代とともに波乱決着になる可能性は十分考えられる。
そこで今回のコラムでは、2018高松宮記念に出走予定の18頭をあらゆる角度から分析してみたい。私なりの視点で捉える18頭の判断基準が、あなたの予想の参考になれば幸いだ。
・キングハート
前走オーシャンSで待望の初重賞制覇。立ち回りの上手さに長けた馬で、その持ち味を存分に活かした鞍上のファインプレーも光ったレースだ。
今回課題となるのは【0-0-0-3】と馬券圏内実績のない左回りに替わる点。当時は1400-1600mの距離だったとはいえ、左回り替わりは決してプラス材料にはならないだろう。前走勝ち時計も平凡で、上位争いをするには最高級の立ち回りが求められる。
・シャイニングレイ
2歳時にホープフルSを制した馬が、故障による離脱期間を経て短距離仕様にシフトチェンジ。今回はCBC賞で約2年7カ月ぶりとなる重賞制覇を飾った中京芝1200mが舞台だ。
コース替わりは歓迎だが、気がかりなのは前走で露呈した折り合いに対する不安。この手のタイプは3走前のような一気の距離短縮や2走前のような脚元を気にしつつ走る雨降り馬場だと折り合うことがある。前に壁を作れる内枠を引くことが好走への第一条件だ。
・ジューヌエコール
3歳秋以降のレースは12.14.12着と精彩を欠くもの。牡馬混合重賞2勝の実績馬がスランプのトンネルから抜け出せずにいるのが現状だ。
今回、一筋の光が差すとすれば極端な高速馬場が生まれるケースがある春の中京最終週で走れる点。芝1200mの持ち時計1分6秒8は、どのGI馬のベストタイムをも上回る。そこにリニューアル後の中京芝1200m複勝率47.4%の鞍上・福永祐一の後押しがあれば、大駆けも夢ではない。
・スノードラゴン
10歳を迎えた今もなお末脚は堅実。しかし、2走前と前走との走りを比較するに、中央場所では現状ダートが主戦場と言えるだろう。良馬場が想定される日曜中京での一変を期待するには酷なのかもしれない。
・セイウンコウセイ
長らく不振にあえいでいたが、得意の冬競馬替わりで復活をアピールした。自分の形が見つかった点から、ここも戦前から先行争いに参戦しないスタンスは取らないだろう。
ただ、昨年と今年で大きく異なるのが当日の馬場。スパッと切れるタイプでもオール野芝の高速馬場でスピード全開のタイプでもないため、高速馬場適性は疑問が残る。レコードが計時された2016年のような馬場なら評価を下げる手もあるか。
・ダイアナヘイロー
福島信晴厩舎のラスト重賞で鮮やかな逃げ切り勝ちを演じた孝行娘。昨年6月以降5勝と、一気にトップグループへの階段を駆け上った。
開幕週の逃げ成功は、馬場に恵まれた印象にも映る。とはいえ阪急杯勝ち馬は2012年以降の高松宮記念で【2-1-0-3】複勝率50%と優秀。ノーマークは避けたいところだ。
・ダンスディレクター
毎年のようにこのレースを回避してきたが、今年はようやく万全の態勢で臨むことができそうだ。8歳馬だが昨年暮れの阪神Cで2着に入っており、能力に衰えは感じられない。
その前走阪神Cは、1分19秒5の走破時計に見どころあり。重賞レベルでは時計のかかる馬場向きの印象もあったが、レース経験とともに高速馬場への適応力が広がったのだろう。【0-2-0-0】連対率100%の中京芝1200m替わりを利して、悲願のGI獲りに手が届いてもおかしくない。
・ナックビーナス
現スプリント路線の安定勢力。とりわけ冬の中山芝1200mでは抜群の安定感を誇る1頭だ。
だからこそ、ベスト条件かつ斤量54キロで臨んだ前走オーシャンSは勝ち切ってほしかったのが本音。昨夏から休みなく使われ続けるローテーションでの上積み度も気がかりで、キングハート同様これ以上ない立ち回りでどこまで……といったところだ。
・ネロ
前走は鞍上が「人生で乗った馬の中で、一番スタートしてから速い馬でした」とコメント。ネロという馬の特徴を表すうえで、これ以上の言葉はないだろう。
しかし、高松宮記念ではその速力がかえってアダになりそう。2012年以降の高松宮記念で逃げた馬は【0-0-1-5】。GIで2走前のようなマイペース逃げは許してくれないだろうし、ここは自分の形で“らしさ”を見せてほしい。
・ノボバカラ
重賞2勝を挙げた一昨年から一転、昨年は中央場所で馬券圏内なしと厳しい戦いを強いられた。ダートですらテンに行けなくなっており、厳しい戦いが強いられそうだ。
・ファインニードル
ひと息入れられた前走シルクロードSは2着馬に2馬身差をつける快勝。スプリント戦においてこの差は決定的と言えるもので、いよいよ充実期を迎えた印象だ。
この馬で強調したいのは5走前の水無月S。芝1200mで1分7秒1の勝ち時計は極めて優秀なもの。高松宮記念成績【1-1-1-3】複勝率50%を誇るアドマイヤムーンの血が炸裂すればGIのタイトルにも手が届くだろう。
・ブリザード
エアロヴェロシティの勝利から3年。今年も香港からの刺客が日本のターフに姿を現すこととなる。
香港の馬が日本で走る際、毎回のように疑問視されるのが馬場適性。同馬は昨年のスプリンターズS5着馬だが、当時はスタート直後に他馬に寄られ位置取りを下げる不利があった。前走からじっくり間隔をあけ、このレースに照準を絞ったローテーションは何とも不気味だ。
・ラインスピリット
オープン特別3勝に対し、重賞では【0-0-1-11】。何度も重賞の壁に跳ね返されつつ、昨年以来となるGIの舞台に戻ってきた。厳しい戦いが予想される点は否めないが、持ち前の先行力を活かしてひとつでも上の着順を目指したい。
・ラインミーティア
夏競馬で躍進を遂げた1頭。近走は奮わない競馬が続いているが、同馬を良く知るパートナーを背に上位進出を狙いたい。
・リエノテソーロ
NHKマイルC2着以降、馬券圏内なしと苦戦が続く馬。同レースと同じ左回り替わりとブリンカー着用の効果に期待したいところだ。
・レーヌミノル
桜花賞を制したのち、路線にやや迷いが生じたもののスプリント路線に落ち着いた。前走は6着とはいえ勝ち馬とは0秒1差……一定の手応えは掴んだと言えるだろう。
今回課題となるのは、好天で高速馬場が予想される日曜中京の馬場コンディション。この距離での持ち時計は少々物足りないだけに、少しでも時計のかかる馬場になってほしいところだが……。
・レッツゴードンキ
昨年は高松宮記念、スプリンターズSで2着。2歳夏から息の長い活躍を続けている馬だが、その能力は未だ健在だ。
ここでの不安点を挙げるとすればローテーション。海外競馬を使われたのち、ダートのフェブラリーSに出走……適性外のレースが続いたことをどう捉えるか。慣れないレースで消耗度が大きくなければ良いのだが。
・レッドファルクス
昨年はスプリンターズS連覇のほか、安田記念3着と適性の幅を広げる収穫の多い1年に。前哨戦の阪急杯も上がり3F最速の脚で3着に入っており、順調な臨戦過程を踏めている。
今年もこの路線では逆らえない……と言いたいところだが、年齢を重ねるたびにテンに行けなくなっている点が引っかかる。2012年以降の高松宮記念で道中13番手以下から運んだ馬は【0-1-0-27】。上がり3F最速馬成績【1-1-0-6】と合わせて気に留めておきたい数字だ。
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