競馬サロン

齋藤翔人
768
2021/06/26 21:30
【宝塚記念】 牝馬3頭で順当に決まるのか

所用で2週間お休みをいただいておりましたが、今週から再開します。よろしくお願いいたします。
早速ですが、JRAで行なわれる芝の平地GIは22。そのうち、4で割り切れない、いわゆる非根幹距離で行なわれるレースは4つしかありません。宝塚記念もそのうちの1つ。宝塚記念と、同じような小回りの非根幹距離で行なわれる有馬記念を連勝する馬が多いのも、単なる偶然ではありません。
また、非根幹距離は、少数ですが“スペシャリスト”が現われやすく、好走条件も出やすい傾向にあります。
今年の宝塚記念は、例年の4週目ではなく2週目に開催されますが、それでも、過去のある程度の傾向は引き継がれるのではないでしょうか。そこで、今回も過去5年間の宝塚記念の傾向を調べ、下記の指標を重視することにしました。
(1)性別
(2)枠順
(3)前走距離と前走着順
まず、(1)の性別に関して。
牝馬が強い時代と言われていますが、このレースも例外ではなく、牝馬の好走が目立ちます。過去5年で8頭が出走し[3-0-1-4/8]と好成績。単複ともに、回収率は優に100%を超えています。
今年は牝馬が5頭出走し、中でもクロノジェネシス、レイパパレ、カレンブーケドールの3頭は、上位人気が間違いないところ。妙味が薄いとはいえ、この中から本命馬を決めるのが良さそうです。
続いて(2)の枠順ですが、宝塚記念は8枠が非常に強いレースとして知られています。過去5年で[4-1-0-7]と、特に勝つという意味では圧倒的。ただ、今年は上述したように開催2週目に行なわれるため、8枠に固執しすぎるのも良くないとみました。
そこで、内枠と外枠(1、2、7、8枠)と中枠(3枠から6枠)に分けてみると、前者は[5-4-4-26/39]、後者は[0-1-1-33/35]とその差は歴然。同じ内回りコースで行なわれた先週のマーメイドステークスも1枠と7枠で決着しており、この傾向は重視して良さそうです。
最後に、(3)の前走距離と前走着順について。
まず、前走着順の傾向で驚くのは、前走2着馬が[2-2-1-5/10]。単勝回収率292%、複勝回収率157%と好成績であるのに対し、前走1着馬が[0-0-1-10/11]と、非常に成績が悪いことです。これぞ、まさに非根幹距離のGIたるところ。この4着以下に敗れた10頭のうち、7頭は前走2000m組。根幹距離と非根幹距離を連勝することは、極めて難しいのだと推測されます。
続いて、前走距離に関して。前走距離は、2000m組と3200m組が大半を占めますが、前走2000m組は2、3着だった馬が[2-1-0-2/5]に対し、前走1着と4着以下の合計が[1-0-0-22/23]。上述したように、前走1着馬7頭はすべて4着以下に敗れ、昨年のサートゥルナーリアとラッキーライラックも、これに該当していました。
前走3200m組は、天皇賞春からの参戦。こちらは、21頭が出走して[1-2-2-16/21]ですが、そのうち、前走4-9着馬が[1-2-1-9/13]。複勝率30.8%、複勝回収率199%とまずまずの成績。また、少数ながら、前走1600m組は[0-1-1-1/3]と好走しています。
他にも、当レースの特徴として、前走で上がり3ハロン1、2位の末脚を使った馬が15頭いて、それらすべてが4着以下に敗戦。一方、宝塚記念で上がり3ハロン1、2位の末脚を使った10頭(今年はどの馬が上がり3ハロン1、2位の脚を繰り出し該当するかは想像するしかありませんが…)は、すべて3着以内に好走しています。
以上3つの指標より、カレンブーケドールとクロノジェネシスのどちらを本命にするか非常に迷いましたが、枠順を見るまでは、十中八九クロノジェネシス本命で決めていました。ところが、枠順が発表されると、なんと5枠に…。
ということで、最終的にはカレンブーケドールを本命、クロノジェネシスを対抗とし、レイパパレの評価を下げました。今回も相手候補が多いですが、すべての印は下記のとおりです。
◎カレンブーケドール
○クロノジェネシス
▲アリストテレス
☆レイパパレ
△モズベッロ
△キセキ
△ユニコーンライオン
△ミスマンマミーア
△カデナ
【買い目】
・馬単マルチ ◎=○▲☆△△△△△の計16点。
・ワイド ◎→▲△△△△△の計6点。
・3連複軸1頭ながし ◎→○▲☆△△△△△の計28点。
カレンブーケドールとクロノジェネシスは、これまでも非常に堅実な走りを続けてきた馬です。この2頭を軸とした3連単2頭軸マルチなども、面白い買い方かもしれません。
コラムを開始して以来ここまで2度とも的中できず、前回の安田記念に至っては、本命馬が最下位という、かなりショッキングな結果となりました。とはいえ、後ろを振り返っても仕方ないので、反省はしつつ、来週以降もしっかり的中できる予想を書いていきたいと思います。
それでは、今週も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
早速ですが、JRAで行なわれる芝の平地GIは22。そのうち、4で割り切れない、いわゆる非根幹距離で行なわれるレースは4つしかありません。宝塚記念もそのうちの1つ。宝塚記念と、同じような小回りの非根幹距離で行なわれる有馬記念を連勝する馬が多いのも、単なる偶然ではありません。
また、非根幹距離は、少数ですが“スペシャリスト”が現われやすく、好走条件も出やすい傾向にあります。
今年の宝塚記念は、例年の4週目ではなく2週目に開催されますが、それでも、過去のある程度の傾向は引き継がれるのではないでしょうか。そこで、今回も過去5年間の宝塚記念の傾向を調べ、下記の指標を重視することにしました。
(1)性別
(2)枠順
(3)前走距離と前走着順
まず、(1)の性別に関して。
牝馬が強い時代と言われていますが、このレースも例外ではなく、牝馬の好走が目立ちます。過去5年で8頭が出走し[3-0-1-4/8]と好成績。単複ともに、回収率は優に100%を超えています。
今年は牝馬が5頭出走し、中でもクロノジェネシス、レイパパレ、カレンブーケドールの3頭は、上位人気が間違いないところ。妙味が薄いとはいえ、この中から本命馬を決めるのが良さそうです。
続いて(2)の枠順ですが、宝塚記念は8枠が非常に強いレースとして知られています。過去5年で[4-1-0-7]と、特に勝つという意味では圧倒的。ただ、今年は上述したように開催2週目に行なわれるため、8枠に固執しすぎるのも良くないとみました。
そこで、内枠と外枠(1、2、7、8枠)と中枠(3枠から6枠)に分けてみると、前者は[5-4-4-26/39]、後者は[0-1-1-33/35]とその差は歴然。同じ内回りコースで行なわれた先週のマーメイドステークスも1枠と7枠で決着しており、この傾向は重視して良さそうです。
最後に、(3)の前走距離と前走着順について。
まず、前走着順の傾向で驚くのは、前走2着馬が[2-2-1-5/10]。単勝回収率292%、複勝回収率157%と好成績であるのに対し、前走1着馬が[0-0-1-10/11]と、非常に成績が悪いことです。これぞ、まさに非根幹距離のGIたるところ。この4着以下に敗れた10頭のうち、7頭は前走2000m組。根幹距離と非根幹距離を連勝することは、極めて難しいのだと推測されます。
続いて、前走距離に関して。前走距離は、2000m組と3200m組が大半を占めますが、前走2000m組は2、3着だった馬が[2-1-0-2/5]に対し、前走1着と4着以下の合計が[1-0-0-22/23]。上述したように、前走1着馬7頭はすべて4着以下に敗れ、昨年のサートゥルナーリアとラッキーライラックも、これに該当していました。
前走3200m組は、天皇賞春からの参戦。こちらは、21頭が出走して[1-2-2-16/21]ですが、そのうち、前走4-9着馬が[1-2-1-9/13]。複勝率30.8%、複勝回収率199%とまずまずの成績。また、少数ながら、前走1600m組は[0-1-1-1/3]と好走しています。
他にも、当レースの特徴として、前走で上がり3ハロン1、2位の末脚を使った馬が15頭いて、それらすべてが4着以下に敗戦。一方、宝塚記念で上がり3ハロン1、2位の末脚を使った10頭(今年はどの馬が上がり3ハロン1、2位の脚を繰り出し該当するかは想像するしかありませんが…)は、すべて3着以内に好走しています。
以上3つの指標より、カレンブーケドールとクロノジェネシスのどちらを本命にするか非常に迷いましたが、枠順を見るまでは、十中八九クロノジェネシス本命で決めていました。ところが、枠順が発表されると、なんと5枠に…。
ということで、最終的にはカレンブーケドールを本命、クロノジェネシスを対抗とし、レイパパレの評価を下げました。今回も相手候補が多いですが、すべての印は下記のとおりです。
◎カレンブーケドール
○クロノジェネシス
▲アリストテレス
☆レイパパレ
△モズベッロ
△キセキ
△ユニコーンライオン
△ミスマンマミーア
△カデナ
【買い目】
・馬単マルチ ◎=○▲☆△△△△△の計16点。
・ワイド ◎→▲△△△△△の計6点。
・3連複軸1頭ながし ◎→○▲☆△△△△△の計28点。
カレンブーケドールとクロノジェネシスは、これまでも非常に堅実な走りを続けてきた馬です。この2頭を軸とした3連単2頭軸マルチなども、面白い買い方かもしれません。
コラムを開始して以来ここまで2度とも的中できず、前回の安田記念に至っては、本命馬が最下位という、かなりショッキングな結果となりました。とはいえ、後ろを振り返っても仕方ないので、反省はしつつ、来週以降もしっかり的中できる予想を書いていきたいと思います。
それでは、今週も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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