競馬サロン

齋藤翔人
382
2021/07/17 19:00
【函館記念】 JRA重賞の中でも、屈指の難解なレース

JRAの重賞でも、屈指の大穴レースとなっているのが函館記念と中京記念。よりによって、2020年からはこれら2つの重賞が同じ日に行なわれることになりました。
結果は、前者が15-13番人気、後者が18-6番人気で決着する、超のつく大波乱。3連単はともに300万円を超え、いうまでもなく、win5はキャリーオーバーとなってしまいました(それでも、4レース目の中京記念が終わったところまでは、1票残っていました)。
さすがにここまで荒れると、予想を的中させることは至難の業。いつかは、こんな超特大万馬券を的中させたいものです。
ここでは、その2レースの中でも、先に行なわれる函館記念の予想をしていきます。
過去5年に出走した全79頭の単複を買っても、回収率がともに120%を超えるほど、函館記念は波乱度が高いレース。単勝回収率はともかく、複勝回収率が100%を優に超えるレースは、なかなかお目にかかれません。そんな大波乱のレースは、果たしてどんな傾向になっているのか。過去5年の傾向を調べ、下記の指標に注目しました。
(1)東西別
(2)馬番
(3)前走間隔
さすがに波乱度が高いレースだけあって、単純に1つの指標だけで、これ!というものを見つけることはできません。そこでまず注目したのが、(1)の東西別成績。
過去5年の出走頭数は、関東馬が39頭、関西馬が40頭とほぼ同じですが、前者が[2-2-1-34/39]で複勝率12.8%に対し、後者は[3-3-4-30/40]で複勝率は25.0%と、前者のおよそ2倍。軸馬は、関西馬から選んだ方が良さそうです。
さらに、ここまで差がつくと思っていなかった意外な指標が、(2)の馬番別成績。
競馬は、一般的に後入れとなる偶数番が有利と言われていますが、当レースに関してはその傾向が特に顕著。こちらも、過去5年間で奇数番40頭、偶数番39頭と割合はほぼ同じですが、3着内に入った15頭中、奇数番の馬は2、3着が1度ずつと不振。
つまり、残りの13頭はすべて偶数番で、ここに(1)の関西馬という条件を加えると[3-3-3-14/23]。勝率13.0%、複勝率39.1%。過去5年、二桁人気で馬券に絡んだ5頭はすべてこの条件に該当。そのため、単複の回収率はともに300%を超える高い数値が出ています。
そして最後に、(3)の前走間隔。サンプルとしては少ないですが、前走中4週から中8週の間隔で出走してきた関西馬は、[2-0-3-6/11]。勝率18.2%、複勝率45.5%。単勝回収率790%、複勝回収率350%と優秀です。
また、函館記念の週になると、毎年のように話題になるのが前走巴賞組の傾向。こちらはよく知られているとおり、巴賞で5着内に好走した馬が、函館記念では[0-0-1-15/16]と大不振。一方、巴賞で6着から9着に敗れた馬は、函館記念で[1-2-0-8/11]。さらに、これを関西馬に限定すると[1-2-0-3/6]。少数ですが、2頭に1頭は馬券に絡みます。
今年は開催スケジュールが例年と異なり、違う傾向になる可能性もありますが、それでも巴賞好走馬を強く推すことはできません。
これら3つの指標を重視し、印は下記のとおりとしました。
◎アイスバブル
○ハナズレジェンド
▲マイネルウィルトス
☆アドマイヤジャスタ
△ジェットモーション
△トーセンスーリヤ
△レッドジェニアル
△タイセイトレイル
△ディアマンミノル
△ワールドウインズ
△ドゥオーモ
【買い目】
・単勝 ◎
・馬単マルチ ◎=○▲☆△△△△△△△の計20点
・ワイド ◎→相手全頭で計15点
今回は、邪道ともいうべき11頭に印を回し、ワイドに至っては総流しにしてしまいましたが、なんといっても大波乱の代名詞的な重賞。馬単は、これでもまだ抜けそうな気がして不安です。
その中で本命にしたのは、(1)から(3)の条件を全て満たしたアイスバブル。昨年の目黒記念から1年以上連対しておらず、今回も人気にならないはずですが、いかにも函館記念っぽい穴馬。馬券圏内に来てくれれば配当も大きいので、単勝と馬単マルチも買いますが、現実的な馬券はワイドということになるでしょうか。
ちなみに、2番のハナズレジェンドも(1)から(3)の条件をすべて満たしていますが、高齢馬である点と、このレースは前走上がり最速の馬の成績がさほど良くないので、こちらは対抗評価としました。
どこまでいっても、突拍子もない穴馬が飛んでくる気しかしない函館記念ですが、穴党にとっては本当に楽しみな一戦です。日曜日の15時25分が待ち遠しくて仕方がないです。
それでは、今週も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
結果は、前者が15-13番人気、後者が18-6番人気で決着する、超のつく大波乱。3連単はともに300万円を超え、いうまでもなく、win5はキャリーオーバーとなってしまいました(それでも、4レース目の中京記念が終わったところまでは、1票残っていました)。
さすがにここまで荒れると、予想を的中させることは至難の業。いつかは、こんな超特大万馬券を的中させたいものです。
ここでは、その2レースの中でも、先に行なわれる函館記念の予想をしていきます。
過去5年に出走した全79頭の単複を買っても、回収率がともに120%を超えるほど、函館記念は波乱度が高いレース。単勝回収率はともかく、複勝回収率が100%を優に超えるレースは、なかなかお目にかかれません。そんな大波乱のレースは、果たしてどんな傾向になっているのか。過去5年の傾向を調べ、下記の指標に注目しました。
(1)東西別
(2)馬番
(3)前走間隔
さすがに波乱度が高いレースだけあって、単純に1つの指標だけで、これ!というものを見つけることはできません。そこでまず注目したのが、(1)の東西別成績。
過去5年の出走頭数は、関東馬が39頭、関西馬が40頭とほぼ同じですが、前者が[2-2-1-34/39]で複勝率12.8%に対し、後者は[3-3-4-30/40]で複勝率は25.0%と、前者のおよそ2倍。軸馬は、関西馬から選んだ方が良さそうです。
さらに、ここまで差がつくと思っていなかった意外な指標が、(2)の馬番別成績。
競馬は、一般的に後入れとなる偶数番が有利と言われていますが、当レースに関してはその傾向が特に顕著。こちらも、過去5年間で奇数番40頭、偶数番39頭と割合はほぼ同じですが、3着内に入った15頭中、奇数番の馬は2、3着が1度ずつと不振。
つまり、残りの13頭はすべて偶数番で、ここに(1)の関西馬という条件を加えると[3-3-3-14/23]。勝率13.0%、複勝率39.1%。過去5年、二桁人気で馬券に絡んだ5頭はすべてこの条件に該当。そのため、単複の回収率はともに300%を超える高い数値が出ています。
そして最後に、(3)の前走間隔。サンプルとしては少ないですが、前走中4週から中8週の間隔で出走してきた関西馬は、[2-0-3-6/11]。勝率18.2%、複勝率45.5%。単勝回収率790%、複勝回収率350%と優秀です。
また、函館記念の週になると、毎年のように話題になるのが前走巴賞組の傾向。こちらはよく知られているとおり、巴賞で5着内に好走した馬が、函館記念では[0-0-1-15/16]と大不振。一方、巴賞で6着から9着に敗れた馬は、函館記念で[1-2-0-8/11]。さらに、これを関西馬に限定すると[1-2-0-3/6]。少数ですが、2頭に1頭は馬券に絡みます。
今年は開催スケジュールが例年と異なり、違う傾向になる可能性もありますが、それでも巴賞好走馬を強く推すことはできません。
これら3つの指標を重視し、印は下記のとおりとしました。
◎アイスバブル
○ハナズレジェンド
▲マイネルウィルトス
☆アドマイヤジャスタ
△ジェットモーション
△トーセンスーリヤ
△レッドジェニアル
△タイセイトレイル
△ディアマンミノル
△ワールドウインズ
△ドゥオーモ
【買い目】
・単勝 ◎
・馬単マルチ ◎=○▲☆△△△△△△△の計20点
・ワイド ◎→相手全頭で計15点
今回は、邪道ともいうべき11頭に印を回し、ワイドに至っては総流しにしてしまいましたが、なんといっても大波乱の代名詞的な重賞。馬単は、これでもまだ抜けそうな気がして不安です。
その中で本命にしたのは、(1)から(3)の条件を全て満たしたアイスバブル。昨年の目黒記念から1年以上連対しておらず、今回も人気にならないはずですが、いかにも函館記念っぽい穴馬。馬券圏内に来てくれれば配当も大きいので、単勝と馬単マルチも買いますが、現実的な馬券はワイドということになるでしょうか。
ちなみに、2番のハナズレジェンドも(1)から(3)の条件をすべて満たしていますが、高齢馬である点と、このレースは前走上がり最速の馬の成績がさほど良くないので、こちらは対抗評価としました。
どこまでいっても、突拍子もない穴馬が飛んでくる気しかしない函館記念ですが、穴党にとっては本当に楽しみな一戦です。日曜日の15時25分が待ち遠しくて仕方がないです。
それでは、今週も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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