競馬サロン

齋藤翔人
193

先週行なわれた2つの重賞では、▲評価とした馬がともに連絡み。ただ、小倉記念は惨敗。関屋記念も、ソングラインからのワイドが一応的中しましたが、非常に安い配当で、ハズレに等しい内容でした。
今週行なわれる北九州記念は短距離のハンデ戦で、小倉記念と同様、非常に予想が難解なレース。過去5年、人気順でいえば、3番人気はそこそこですが、1番人気の信頼性がなく、2番人気は3着以内がありません。
かわりに、6番人気から9番人気の中穴が4勝をあげ、二桁人気馬の食い込みもまれにあります。しかし、過去5年に出走した83頭の単複をすべて買っても、複勝回収率は78%止まりと、ほぼ平均的な値。
どないやねん!と、ツッコミたくなりますが、単勝50倍以上の大穴で馬券圏内に食い込んだのは、21頭中1頭のみ。それだけ毎年のようにオッズが割れ、馬券を買う人達の頭を悩ますレースなのでしょう。
今回は、そんな北九州記念の過去5年の傾向を見て、下記の指標を重視することにしました。
(1)性別と馬齢
(2)前走人気
(3)前走着順
(4)斤量
まず、(1)の性別と馬齢について。
性別を見ると、短距離戦らしく牡・せん馬よりも牝馬が優勢。前者が[3-1-2-40/46]に対し、後者は[2-4-3-28/37]。出走数では少ない牝馬が、3着内率で牡・せん馬を大きく上回っています。
これをさらに馬齢で絞ると、4歳以下の牝馬が[1-1-3-7/12]で、複勝回収率は100%を超えます。過去5年でみても、牝馬は毎年1頭以上が3着内に食い込んでおり、2019年は上位4頭までを独占。軸は、牝馬が良さそうです。
次に注目したのは、(2)の前走人気。
この項目では、前走1、2番人気だった馬の成績が良く、特に牝馬に限ると、[2-3-2-3/10]。勝率20.0%、複勝率は驚異の70.0%。単勝回収率365%、複勝回収率207%と、これ以上ない成績を収めています。
対照的に、牡・せん馬は過去6頭が該当し、いずれも4着以下。ジャンダルムにとっては、あまり良い指標ではなさそうです。
続いて、(3)の前走着順について。
北九州記念では、前走着順が良いに越したことはありません。前走1着から3着馬の成績は、[4-4-3-20/31]。前走2着馬(今年は該当馬なし)はやや不振ですが、前走1、3着馬に限ると、[4-4-1-12/21]。勝率19.0%、複勝率42.9%。単勝回収率242%、少し低いですが、複勝回収率も111%あります。
この数値に関しては、牡・せん馬も良く[3-0-1-6/10]。単勝回収率453%、複勝回収率125%。ファストフォースや、(2)であまり良くない指標が出たジャンダルムにとっても、好材料となりそうです。
最後に、(4)の斤量について。
北九州記念では、斤量が軽すぎる馬の成績はあまり良くありません。具体的にいえば、53kg以下は[1-1-1-24/27]とイマイチ。一方、54kg以上でなおかつ牝馬の成績は、[1-3-2-10/16]。複勝率は37.5%で、単複ともに回収率は100%を超えます。
(3)の項目で、前走着順が良い馬が好成績なように、結局は、格も調子も良い馬を中心視すべきレースなのです。
上記、4つの指標を踏まえて印を下記のとおりとしました。
◎アウィルアウェイ
○モズスーパーフレア
▲ジャンダルム
☆ヨカヨカ
△シゲルピンクルビー
△ファストフォース
△ボンボヤージ
△ノーワン
△コンパウンダー
【買い目】
・単勝 ◎
・馬単マルチ ◎=○▲☆△△△△△の計16点
・ワイド ◎→○▲☆△△△△△の計8点
本命は、(1)(3)(4)に該当するアウィルアウェイとしました。厳密には5歳馬なので、(1)に該当するかは微妙ですが、良しとしましょう(苦笑)。ただ、かなり信頼できそうな(2)の項目には当てはまりませんでした。それもやむなしです。
逆に、(2)に当てはまるヨカヨカとシゲルピンクルビーは、(3)(4)に該当しないため、印を下げざるを得ませんでした。
一応、アウィルアウェイの単勝は買いますが、1着となる可能性が最も高いのは、やはりジャンダルムでしょう。母は、春秋スプリントGIの勝ち馬ビリーヴ。(3)の項目からも、もし3連系の馬券を買うのであれば、この馬の1着固定が良さそうです。
最後に、例年の傾向でいくと、前走アイビスサマーダッシュの上位入着馬や上位人気馬が、続けて好走するのが北九州記念の特徴です。しかしながら、今年はなんとこの組が1頭もいません(ロジクライは前走出走取り消し)。ただ、この傾向は来年以降も使えるはずで、しっかり覚えておいたほうが良いでしょう。
前回、同じコースで行なわれたCBC賞は、出した買い目すべてが的中しました。小倉競馬場でダントツに施行数が多い芝の1200m。難解なレースが多いですが、当たればかなりの確率で良い配当が見込めます。しっかりと傾向を掴み、他のレースでも実践して、小倉千二マスターを襲名したいものです。
それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2021/08/21 20:00
【北九州記念】 重視するのは格か調子か、いや…


先週行なわれた2つの重賞では、▲評価とした馬がともに連絡み。ただ、小倉記念は惨敗。関屋記念も、ソングラインからのワイドが一応的中しましたが、非常に安い配当で、ハズレに等しい内容でした。
今週行なわれる北九州記念は短距離のハンデ戦で、小倉記念と同様、非常に予想が難解なレース。過去5年、人気順でいえば、3番人気はそこそこですが、1番人気の信頼性がなく、2番人気は3着以内がありません。
かわりに、6番人気から9番人気の中穴が4勝をあげ、二桁人気馬の食い込みもまれにあります。しかし、過去5年に出走した83頭の単複をすべて買っても、複勝回収率は78%止まりと、ほぼ平均的な値。
どないやねん!と、ツッコミたくなりますが、単勝50倍以上の大穴で馬券圏内に食い込んだのは、21頭中1頭のみ。それだけ毎年のようにオッズが割れ、馬券を買う人達の頭を悩ますレースなのでしょう。
今回は、そんな北九州記念の過去5年の傾向を見て、下記の指標を重視することにしました。
(1)性別と馬齢
(2)前走人気
(3)前走着順
(4)斤量
まず、(1)の性別と馬齢について。
性別を見ると、短距離戦らしく牡・せん馬よりも牝馬が優勢。前者が[3-1-2-40/46]に対し、後者は[2-4-3-28/37]。出走数では少ない牝馬が、3着内率で牡・せん馬を大きく上回っています。
これをさらに馬齢で絞ると、4歳以下の牝馬が[1-1-3-7/12]で、複勝回収率は100%を超えます。過去5年でみても、牝馬は毎年1頭以上が3着内に食い込んでおり、2019年は上位4頭までを独占。軸は、牝馬が良さそうです。
次に注目したのは、(2)の前走人気。
この項目では、前走1、2番人気だった馬の成績が良く、特に牝馬に限ると、[2-3-2-3/10]。勝率20.0%、複勝率は驚異の70.0%。単勝回収率365%、複勝回収率207%と、これ以上ない成績を収めています。
対照的に、牡・せん馬は過去6頭が該当し、いずれも4着以下。ジャンダルムにとっては、あまり良い指標ではなさそうです。
続いて、(3)の前走着順について。
北九州記念では、前走着順が良いに越したことはありません。前走1着から3着馬の成績は、[4-4-3-20/31]。前走2着馬(今年は該当馬なし)はやや不振ですが、前走1、3着馬に限ると、[4-4-1-12/21]。勝率19.0%、複勝率42.9%。単勝回収率242%、少し低いですが、複勝回収率も111%あります。
この数値に関しては、牡・せん馬も良く[3-0-1-6/10]。単勝回収率453%、複勝回収率125%。ファストフォースや、(2)であまり良くない指標が出たジャンダルムにとっても、好材料となりそうです。
最後に、(4)の斤量について。
北九州記念では、斤量が軽すぎる馬の成績はあまり良くありません。具体的にいえば、53kg以下は[1-1-1-24/27]とイマイチ。一方、54kg以上でなおかつ牝馬の成績は、[1-3-2-10/16]。複勝率は37.5%で、単複ともに回収率は100%を超えます。
(3)の項目で、前走着順が良い馬が好成績なように、結局は、格も調子も良い馬を中心視すべきレースなのです。
上記、4つの指標を踏まえて印を下記のとおりとしました。
◎アウィルアウェイ
○モズスーパーフレア
▲ジャンダルム
☆ヨカヨカ
△シゲルピンクルビー
△ファストフォース
△ボンボヤージ
△ノーワン
△コンパウンダー
【買い目】
・単勝 ◎
・馬単マルチ ◎=○▲☆△△△△△の計16点
・ワイド ◎→○▲☆△△△△△の計8点
本命は、(1)(3)(4)に該当するアウィルアウェイとしました。厳密には5歳馬なので、(1)に該当するかは微妙ですが、良しとしましょう(苦笑)。ただ、かなり信頼できそうな(2)の項目には当てはまりませんでした。それもやむなしです。
逆に、(2)に当てはまるヨカヨカとシゲルピンクルビーは、(3)(4)に該当しないため、印を下げざるを得ませんでした。
一応、アウィルアウェイの単勝は買いますが、1着となる可能性が最も高いのは、やはりジャンダルムでしょう。母は、春秋スプリントGIの勝ち馬ビリーヴ。(3)の項目からも、もし3連系の馬券を買うのであれば、この馬の1着固定が良さそうです。
最後に、例年の傾向でいくと、前走アイビスサマーダッシュの上位入着馬や上位人気馬が、続けて好走するのが北九州記念の特徴です。しかしながら、今年はなんとこの組が1頭もいません(ロジクライは前走出走取り消し)。ただ、この傾向は来年以降も使えるはずで、しっかり覚えておいたほうが良いでしょう。
前回、同じコースで行なわれたCBC賞は、出した買い目すべてが的中しました。小倉競馬場でダントツに施行数が多い芝の1200m。難解なレースが多いですが、当たればかなりの確率で良い配当が見込めます。しっかりと傾向を掴み、他のレースでも実践して、小倉千二マスターを襲名したいものです。
それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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