競馬サロン

齋藤翔人
470
2021/09/03 20:30
【札幌2歳ステークス】 今年も出世レースになることを期待!

かつての札幌2歳(3歳)ステークスは、後のGI馬をよく輩出する出世レースでした。
まだ、1200mで行なわれていた頃の1991年は、後に桜花賞馬となるニシノフラワーが勝ち、オークスを勝つアドラーブルが9着。他にも、サンエイサンキューやイイデザオウなど、後のGI2着馬が出走していました。
1800mになってからは、やはり2000年のレースが思い出深いですね。勝ったのは、翌年のダービー馬ジャングルポケット。2着は、朝日杯3歳ステークスで故障しながらも、命を賭して懸命に走り抜き、2着となったタガノテイオー。そして3着に逃げ粘ったのが、翌年、牝馬二冠を達成するテイエムオーシャンです。今、振り返っても、ものすごいメンバーです。
その後、アドマイヤムーンやロジユニヴァースが後にGIを勝ちますが、近年は、一時期ほどの出世レースになっていませんでした。
しかし、昨年の勝ち馬ソダシが、再びこのレースの価値を大きく引き上げるように活躍。年末に阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、そこからの休み明けで桜花賞も制覇。オークスでは8着に敗れたものの、その時、勝利したのは、札幌2歳ステークスでソダシの2着と惜敗したユーバーレーベンです。
今年の出走馬は10頭と、頭数だけでいえばやや寂しいですが、年末の2歳GIや、来年のクラシックで活躍する馬が、是非とも多く出てほしいものです。
ということで、今回も過去5年の札幌2歳ステークスの傾向を見て、重視すべき指標を挙げ、それをもとに予想を組み立てることにしました。
(1)生月
(2)前走着差
(3)前走人気
(4)前走4角位置
まず、(1)の生月について。
これは、今回初めて取り上げる指標ですが、2歳限定戦らしく早く生まれた馬。具体的には、2月生まれが非常に優秀。[2-3-2-8/15]で、勝率13.3%、複勝率46.7%。単勝回収率216%、複勝回収率196%。サンプル数も多く、的中率や回収率も良いため、かなり重視できそうな指標です。
次に、(2)の前走着差です。
これは、前走で2着馬に0.1秒差か0秒2差で勝ってきた、一見すると地味な勝ち方をしてきた馬が好成績。[3-3-3-15/24]で、これだけでも信頼できる数値ですが、これを関東馬に限定すると、[3-1-1-8/13]。勝率23.1%、複勝率38.5%。単勝回収率466%、複勝回収率172%と優秀。逆に関西馬は[0-1-1-7/9]で、やや苦戦傾向です(他、地方所属馬が[0-1-1-0/2]も、今回は出走馬なし)。
続いて、(3)の前走人気に関して。
これは、前走1番人気馬の成績が良く、勝率、複勝率では圧倒的に優秀。全体では、[4-1-3-12/20]で、この指標も関東馬に限定すると、[3-0-1-5/9]。勝率33.3%、複勝率44.4%。単勝回収率673%、複勝回収率117%。複勝回収率がやや物足りませんが、それでも使える指標です。
一方、こちらも関西馬は[0-1-2-7/10]と、関東馬に比べれば少し落ちます。
最後に、(4)の前走4角位置取り別成績。
これは、前走4角先頭だった馬が[0-1-1-17/19]と不振なのに対し、その直後の2番手から4番手までにつけていた馬が[5-4-3-24/36]と、過去5年の3着内馬の大半を占めています。勝率13.9%、複勝率33.3%。単勝回収率208%、複勝回収率123%と、優秀な数値。サンプル数も多く、これも十分信頼できる指標といえるでしょう。
ということで、上記4つの指標を重視し、印を下記のとおりとしました。
◎ジオグリフ
○アスクワイルドモア
▲トーセンヴァンノ
☆トップキャスト
△1 リューベック
△2 ダークエクリプス
△3 オンリーオピニオン
△4 エーティーマクフィ
【買い目】
・単勝 ○
・馬単マルチ ◎=○▲☆△△△△ 計14点
・ワイド ◎→○▲△2△3△4、○→▲☆△△△△ 計11点
・3連複軸2頭ながし ◎○→▲☆△△△△ 計6点
・3連単1、2着固定 ◎→○→▲☆△△△△ 計6点
本命は、(1)(2)(4)に該当したジオグリフです。
ノーザンファーム生産で、父は新種牡馬のドレフォン。この時期はダートの番組が少ないこともありますが、ダート種牡馬のイメージがあったドレフォンの産駒は、ここまで芝4勝、ダート2勝。ルメール騎手が継続騎乗することも、大きなプラス材料です。
ワイドは少しややこしい買い方ですが、トップキャストとリューベック相手のワイドは買わず、それ以外の5頭を相手としたワイドを買います。
そのため、今回は△の中でも、△1、△2というように、△のあとに番号をふりました(馬番ではありませんので、ご注意ください)。
対抗は、(1)(3)(4)に該当のアスクワイルドモア。
(2)にも該当しているように見えますが、(2)は関西馬の成績がいまいちなので、ここは印を落としました。ただ、ジオグリフよりは馬券的な妙味があると思うので、この馬の単勝とワイド、そしてジオグリフとの3連複軸2頭ながし、3連単1、2着固定の馬券も買います。
出走頭数が少ないだけに、なんとしても当てたいレース。そして今年も、後のGIで活躍する馬が続出するような出世レースになることを願っています。
それでは、土曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
まだ、1200mで行なわれていた頃の1991年は、後に桜花賞馬となるニシノフラワーが勝ち、オークスを勝つアドラーブルが9着。他にも、サンエイサンキューやイイデザオウなど、後のGI2着馬が出走していました。
1800mになってからは、やはり2000年のレースが思い出深いですね。勝ったのは、翌年のダービー馬ジャングルポケット。2着は、朝日杯3歳ステークスで故障しながらも、命を賭して懸命に走り抜き、2着となったタガノテイオー。そして3着に逃げ粘ったのが、翌年、牝馬二冠を達成するテイエムオーシャンです。今、振り返っても、ものすごいメンバーです。
その後、アドマイヤムーンやロジユニヴァースが後にGIを勝ちますが、近年は、一時期ほどの出世レースになっていませんでした。
しかし、昨年の勝ち馬ソダシが、再びこのレースの価値を大きく引き上げるように活躍。年末に阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、そこからの休み明けで桜花賞も制覇。オークスでは8着に敗れたものの、その時、勝利したのは、札幌2歳ステークスでソダシの2着と惜敗したユーバーレーベンです。
今年の出走馬は10頭と、頭数だけでいえばやや寂しいですが、年末の2歳GIや、来年のクラシックで活躍する馬が、是非とも多く出てほしいものです。
ということで、今回も過去5年の札幌2歳ステークスの傾向を見て、重視すべき指標を挙げ、それをもとに予想を組み立てることにしました。
(1)生月
(2)前走着差
(3)前走人気
(4)前走4角位置
まず、(1)の生月について。
これは、今回初めて取り上げる指標ですが、2歳限定戦らしく早く生まれた馬。具体的には、2月生まれが非常に優秀。[2-3-2-8/15]で、勝率13.3%、複勝率46.7%。単勝回収率216%、複勝回収率196%。サンプル数も多く、的中率や回収率も良いため、かなり重視できそうな指標です。
次に、(2)の前走着差です。
これは、前走で2着馬に0.1秒差か0秒2差で勝ってきた、一見すると地味な勝ち方をしてきた馬が好成績。[3-3-3-15/24]で、これだけでも信頼できる数値ですが、これを関東馬に限定すると、[3-1-1-8/13]。勝率23.1%、複勝率38.5%。単勝回収率466%、複勝回収率172%と優秀。逆に関西馬は[0-1-1-7/9]で、やや苦戦傾向です(他、地方所属馬が[0-1-1-0/2]も、今回は出走馬なし)。
続いて、(3)の前走人気に関して。
これは、前走1番人気馬の成績が良く、勝率、複勝率では圧倒的に優秀。全体では、[4-1-3-12/20]で、この指標も関東馬に限定すると、[3-0-1-5/9]。勝率33.3%、複勝率44.4%。単勝回収率673%、複勝回収率117%。複勝回収率がやや物足りませんが、それでも使える指標です。
一方、こちらも関西馬は[0-1-2-7/10]と、関東馬に比べれば少し落ちます。
最後に、(4)の前走4角位置取り別成績。
これは、前走4角先頭だった馬が[0-1-1-17/19]と不振なのに対し、その直後の2番手から4番手までにつけていた馬が[5-4-3-24/36]と、過去5年の3着内馬の大半を占めています。勝率13.9%、複勝率33.3%。単勝回収率208%、複勝回収率123%と、優秀な数値。サンプル数も多く、これも十分信頼できる指標といえるでしょう。
ということで、上記4つの指標を重視し、印を下記のとおりとしました。
◎ジオグリフ
○アスクワイルドモア
▲トーセンヴァンノ
☆トップキャスト
△1 リューベック
△2 ダークエクリプス
△3 オンリーオピニオン
△4 エーティーマクフィ
【買い目】
・単勝 ○
・馬単マルチ ◎=○▲☆△△△△ 計14点
・ワイド ◎→○▲△2△3△4、○→▲☆△△△△ 計11点
・3連複軸2頭ながし ◎○→▲☆△△△△ 計6点
・3連単1、2着固定 ◎→○→▲☆△△△△ 計6点
本命は、(1)(2)(4)に該当したジオグリフです。
ノーザンファーム生産で、父は新種牡馬のドレフォン。この時期はダートの番組が少ないこともありますが、ダート種牡馬のイメージがあったドレフォンの産駒は、ここまで芝4勝、ダート2勝。ルメール騎手が継続騎乗することも、大きなプラス材料です。
ワイドは少しややこしい買い方ですが、トップキャストとリューベック相手のワイドは買わず、それ以外の5頭を相手としたワイドを買います。
そのため、今回は△の中でも、△1、△2というように、△のあとに番号をふりました(馬番ではありませんので、ご注意ください)。
対抗は、(1)(3)(4)に該当のアスクワイルドモア。
(2)にも該当しているように見えますが、(2)は関西馬の成績がいまいちなので、ここは印を落としました。ただ、ジオグリフよりは馬券的な妙味があると思うので、この馬の単勝とワイド、そしてジオグリフとの3連複軸2頭ながし、3連単1、2着固定の馬券も買います。
出走頭数が少ないだけに、なんとしても当てたいレース。そして今年も、後のGIで活躍する馬が続出するような出世レースになることを願っています。
それでは、土曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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