UMAJIN.net

競馬サロン

田原基成

2021/12/03 18:47

【ステイヤーズS】人馬ともにハイスペックな長距離適性。迷わず本命。/チャレンジC/中山3R/中京8R

728


【中山11R ステイヤーズS】

3600mの長丁場・ステイヤーズS。

無尽蔵のスタミナが要求される舞台を想像したくなるが、その答えはイエスでもありノーでもある。スタミナ以上に求められるものがこのレースには存在するのだ。

それは、小回り適性。

コーナーを8回通過するコース形態ゆえ、何より大切なことは器用さの有無。過去の主な勝ち馬を振り返ると、

・オセアグレイト(小回り2勝)
・モンドインテロ(小回り3勝)
・リッジマン(小回り4勝)
・デスペラード(小回り4勝)

いずれも戦前から小回りに対する高い適性を証明していたことがわかる。

それを踏まえて今年の出走馬をチェックするとどうなるか。小回りコースでの中央場所勝利実績が多い順に見ていこう。

【小回りコース5勝】
・カウディーリョ

【小回りコース4勝】
・セダブリランテス
・ボスジラ

【小回りコース2勝】
・ゴースト

【小回りコース1勝】
・バレリオ
・アスティ
・アイアンバローズ
・ディバインフォース
・シルヴァーソニック

【小回りコース0勝】
・ヴァルコス
・マンオブスピリット
・アドマイヤアルバ
・トーセンカンビーナ

特筆すべきは全5勝が小回りコースのカウディーリョ。そのなかには中山芝での勝利も含まれており、直線の長い東京・京都芝外回りでは精彩を欠くシーンが目立つ。これほど特徴に偏りがある馬も珍しい。

舞台・季節適性を加味すれば、小回りコースでの4勝中3勝が冬の中山というセダブリランテスも妙味を感じる1頭。兄モンドインテロがこのレースを制しているように血統背景の裏付けも申し分なく、高齢馬による好走が多い傾向も後押しする。昨年は道悪に泣かされたボスジラも一定の小回り適性を秘めた1頭と言えよう。

甲乙つけがたい3頭のなかから私が本命に抜擢するのはカウディーリョ。

前述の小回り適性はもちろんのこと、注目すべきはこの馬が持つバックボーン。当レース3連覇のアルバートを輩出した堀厩舎、このレースで【0-4-0-2】高連対率を誇るキャロットファーム、さらに鞍上の大野拓弥は2021年の芝2600m以上で【3-1-1-4】馬券内率55.6%だ。人馬ともに小回りへの適応力がズバ抜けている。

「消耗している感じがあったのですが地力でしのいでくれました」

鞍上の前走レース後コメントが示すように、本質的に使い詰めが良くないタイプ。新馬戦を含めた全5勝中4勝が中3カ月以上の休み明けという事実がそれを如実に表している。約3か月の休み明けで臨むここは陣営が狙いすましたローテーションでファイナルアンサー。堀厩舎の新たな刺客・カウディーリョの本命に迷いはない。

残る小回り勝ち数上位馬2頭がそのあとに続くが、2列目のゾーンに追加したい馬が2頭。まずはヴァルコスだが、この馬で強調したいのは青葉賞でのパフォーマンス。オーソリティが制した当時、後半5Fは11秒7-11秒6-11秒6-11秒5-11秒5。一切減速がないラップにおいて、道中一気に位置取りを押し上げ2着に入っていたのだ。馬番ひと桁番時の成績【2-2-0-0】を踏まえたとき、変わり身の可能性は十分だ。

トーセンカンビーナも軽視禁物。

毎年のように好走馬を輩出するアルゼンチン共和国杯組。なかでも同レース上がり3F上位馬がここで前進をはたすパターンが多く、それに当てはまる馬だ。同じ芝内回りコースの重賞・阪神大賞典2着は見逃せない。

【中山11R ステイヤーズS予想の印】
◎10 カウディーリョ
〇7 セダブリランテス
▲9 ボスジラ
☆2 ヴァルコス
注8 トーセンカンビーナ
△11 ディバインフォース
△13 シルヴァーソニック
△5 アイアンバローズ

【単勝】10(1点)
【馬連/ながし】10-7,9,2,8(4点)
【3連複/ながし】10-7,9,2,8,11,13,5(21点)
【3連単/フォーメ】10-7,9,2,8-7,9,2,8,11,13,5(24点)


【阪神11R チャレンジC】

毎日王冠に天皇賞(秋)、ジャパンCと堅い決着が目立つ芝1800-2400m重賞戦線。その背景にあるのは3歳馬の台頭だ。

シュネルマイスター。
エフフォーリア。
シャフリヤール。

それぞれのレースで馬券内を確保した3頭の3歳馬。強い強いと言われている世代が人気を裏切らずに走っていることで高配当の足音すら感じさせない状況が生まれている。今年のチャレンジCも2頭の3歳馬が参戦。想像する結末は上記3レースと同じと私は捉える。

本命はソーヴァリアントにすんなり決まった。

夏の札幌では他馬をまったく寄せつけない圧巻のパフォーマンス。特に洋芝で上がり3F33秒0を記録した3走前はケタ違いの強さだった。アサマノイタズラの強襲に遭った前走も自ら勝ちに行く競馬で2着なら上々。重賞タイトルをゲットして関西遠征を終える算段だ。

相手本線には同じ3歳馬のジェラルディーナを。

6月の1勝クラス惨敗後はまだまだ時間がかかると思われたが、そこから一気に3連勝。向かい風が強かった芝1800mの前走勝ち時計1分46秒1は破格で、同日行われた芝2000mの秋華賞勝ち時計2分1秒2との比較で特Aランクと言えよう。寒い時季の阪神で未勝利を勝ち上がり、小回りコースは夏競馬で連勝実績あり。2000mの距離は未知数も、さらに連勝を伸ばすシーンは想定しておきたい。

さらにはヒートオンビート。

芝2000mを使われるのはデビュー戦以来。本質的にこの距離は短い印象を受けるものの、唯一の2000mは今回と同じ冬の阪神芝2000mだった。川田将雅とのコンビでは【2-2-1-0】馬券内率100%。父キングカメハメハ、母マルセリーナともに重賞勝ちのある施行条件替わりがプラスに働く可能性は十分だ。

【阪神11R チャレンジC予想の印】
◎11 ソーヴァリアント
〇1 ジェラルディーナ
▲6 ヒートオンビート
△5 スカーフェイス
△2 カツジ
△4 マイネルウィルトス
△7 ペルシアンナイト

【単勝】11(1点)
【馬連/ながし】11-1,6(2点)
【3連複/ながし】11-1,6,5,2,4,7(15点)
【3連単/フォーメ】11→1,6→1,6,5,2,4,7(10点)


次に、自信の一鞍。

【中山3R 2歳未勝利】

スリーエクスプレスはメンバー中唯一の中山芝連対実績馬。そのレースで先着を許したオニャンコポンが次走1勝クラス勝利なら評価が下がることはない。開幕週で絶好の内枠を引き当てた今回、スムーズなら突き抜けてくれるだろう。

【中山3R 2歳未勝利の印】
◎3 スリーエクスプレス
〇4 エコロブレーヴ
▲8 ロンギングエーオ
☆5 トップスティール
△7 ハーモニータイタン
△2 ラスティンボーイ
△10 フリューゲルホルン
△1 ロードバルドル

【単勝】3(1点)
【馬連/ながし】3-4,8,5(3点)
【3連複/ながし】3-4,8,5,7,2,10,1(21点)
【3連単/フォーメ】3→4,8,5→4,8,5,7,2,10,1(18点)


最後に太鼓判レース。

【中京8R 3歳上1勝クラス】

エルモドーロの成績は枠順別で分けるのがベター。ダートにおける2度の馬券圏外はいずれも7枠で、1-3枠時は【1-3-0-0】連対率100%を誇る。両隣の馬がテンに遅いタイプだけに、枠なりに好位をとれそうな今回のシチュエーションは願ってもないもの。巻き返しに期待。

【中京8R 3歳上1勝クラス予想の印】
◎3 エルモドーロ
〇12 キースローガン
▲10 タイムモーメント
☆2 トーセンインパルス
△14 アメリカンエール
△11 テイエムマグマ
△6 キゾク
△7 ハイラブハンター

【3連複/フォーメ】3-12,10,2-12,10,2,14,11,6,7(15点)
【3連複/ながし】3-12,10,2,14,11,6,7(21点)

田原基成のプロフィールはこちら
関連コラム「ソダシ・チュウワウィザードほか、2021チャンピオンズカップ出走予定馬16頭」
関連コラム「カウディーリョほか、2021ステイヤーズS出走予定馬13頭」
関連コラム「ソーヴァリアントほか、2021チャレンジC出走予定馬11頭」

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
競馬サロン TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

先着800名様限定!
30日間無料キャンペーン実施中

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP