競馬サロン

2022/04/16 19:00
【アンタレスS】 前走交流重賞出走組を狙いたい、ダートの別定GIII

ジャパンCダートのリベンジ!といわんばかりに、ゴールドアリュールがイーグルカフェを8馬身ぶっちぎった2003年のレースが印象的ですが、同じくらい衝撃を受けたのが、ウォータクティクスが逃げ切った2009年のレース。勝ちタイムの1分47秒8は、当時のJRAレコードでした。
2022年4月15日現在、JRAのダート1800mで1分47秒台がマークされたのは、このレースを含めて3例。そのうちの1つは、2019年の名鉄杯でスマハマがマークした1分47秒6で、これが現在の日本レコード。もう一つは、2015年のみやこSでロワジャルダンがマークした1分47秒8で、ウォータクティクスと同じタイム。そのため、ダート1800mで日本競馬史上初めて1分48秒を切ったのはウォータクティクスだと思っていましたが、恥ずかしながら(どちらかといえば、失礼ながら)、私の勘違いだったようです。
それは、ウォータクティクスがJRAレコードを出す7ヶ月も前。船橋で行なわれた日本テレビ盃で、ボンネビルレコードが1分47秒8の日本レコードをマークしていました。
このレースのラップを調べたところ、武豊騎手騎乗の逃げるナンヨーリバーが作り出したペースは、600m通過が33秒4。以下、800mが45秒4、1000mは57秒5という、芝の中距離でもあまりお目にかかれないような猛ラップ。それを3番手追走から抜け出し、デッドヒートの末に惜敗したフリオーソも立派ですが、やはりボンネビルレコードの強さが目立った一戦でした。
他、ダート1800mのレコードで思い浮かべるのが、中山のダート1800m。年間で最もレース数が多いコースですが、1983年1月6日にキヨヒダカが1分48秒5をマークして以降、このレコードタイムはいまだ破られていません。
それどころか、しっかりとしたデータが残っている1986年以降、1分50秒を切ったのはわずか10レースで、いずれも1分49秒台。これだけレース数があるにもかかわらず、それに迫るタイムすら出ないということは、今後破られることはないかもしれません。
ちなみに、レース数は少ないですが、中山ダート2400mのレコードも長年更新されていません。キヨヒダカと同じ1983年1月6日に、ピーチシャダイが2分28秒8をマークし、それから40年近く破られていません。
このコースに関しては、1986年以降、2分31秒を切るタイムすら出ておらず、期間内の最速は、昨年9月の松戸特別でホウオウエーデルが記録した2分31秒2。2つのレコードは、
もはやアンタッチャブルな領域にあるといえそうです。
アンタレスSから話がどんどん逸れてしまい、ダート1800mのレコードの歴史を振り返るコーナーになってしまいました。本題に戻ります。
ということで、今回はアンタレスSの過去5年を深掘り調査。重視できそうな指標を探しだし、そこから予想を組み立てたいと思います。
(1)前走着順
(2)前走場所
(3)前走斤量
(4)前走距離
重視できそうな指標は、上記の4項目。まず(1)は、前走着順です。
前走も好走した馬が強い当レース。前走オープンか重賞で4着以内だった馬が[5-5-4-19/33]と、好走馬の大半を占め、これだけでも複勝率は42.4%、複勝回収率は103%と、十分な数値。
そのうち、前走5番人気以内の馬は[5-5-3-12/25]。勝率20.0%、複勝率52.0%。単勝回収率128%、複勝回収率127%と素晴らしく、さらに、前走2番人気以内に絞ると[4-4-1-6/15]と、好走率、回収率ともにアップします。
(2)は、前走場所について。
(1)で触れた前走4着以内の馬は、実は、前走地方競馬のレースに出走した馬たち。前走地方競馬のレースで4着以内の馬は[3-3-1-8/15]で、勝率20.0%、複勝率46.7%。単勝回収率180%、複勝回収率131%と、こちらも素晴らしい成績を残していました。
(3)は、前走の斤量。
前走から斤量が大幅に増えた馬が強い当レース。具体的には、前走から2kg増えた馬が[2-3-0-6/11]。勝率18.2%、複勝率45.5%。単勝回収率177%、複勝回収率127%と、サンプル数は少ないものの優秀です。
最後は(4)。前走の距離について。
アンタレスSで強いのは、前走ダート1900mのレースに出走していた馬。[3-2-1-5/11]で、勝率27.3%、複勝率54.5%。単勝回収率197%、複勝回収率126%。
特に、前走名古屋大賞典組は[2-2-1-4/9]と、素晴らしい成績です。
これら4つの項目を重視し、印と買い目を下記のとおりとしました。
◎5 ケイアイパープル
○8 オメガパフューム
▲4 ウェスタールンド
☆16 オーヴェルニュ
△13 グロリアムンディ
△12 バーデンヴァイラー
△15 ヒストリーメイカー
△10 ニューモニュメント
△9 ユアヒストリー
【買い目】
・単勝 5
・馬単マルチ 5=8、4、16、13、12、15、10、9 計16点
・ワイド 5→8、4、16、13、12、15、10、9 計8点
・3連複軸2頭ながし 5、8→4、16、13、12、15、10、9 計7点
本命は、4項目すべてに合致したケイアイパープル。以下、対抗が3項目に該当したオメガパフュームで、単穴は、唯一2項目に該当した10歳馬のウェスタールンドです。
4走ぶりに、JRAのレースを走るケイアイパープル。2走前の佐賀記念で重賞初制覇を飾り、前走の名古屋大賞典では、クリンチャーと同タイムの2着惜敗。今回は、別定GIIIで相手も一気に強くなりますが、クリンチャーは東京大賞典でオメガパフュームから0秒1差の2着だった馬。条件が違うので、単純比較は出来ないかもしれませんが、このメンバーでもひけは取らないとみます。
対抗はオメガパフューム。こちらは、実に2年ぶり。そして、8走ぶりにJRAのレースに出走しますが、これまでの実績は語るまでもないでしょう。引退を撤回して臨むシーズンですが、今回はメンバー唯一のGI馬。実績は、頭一つ抜けています。
一方、注目を集めそうなのが、連勝で前走オープンを勝った4歳馬2頭。グロリアムンディとバーデンヴァイラーです。
グロリアムンディは、ダートで4戦4勝。対して、ダートで5戦4勝のバーデンヴァイラーは、昨秋、ブリーダーズCディスタフを勝ったマルシュロレーヌの半弟。2頭とも、ダートではほぼ底を見せていません。このメンバー相手に好勝負するようであれば、昨年のテーオーケインズと同様、一気にダート路線のトップへ上り詰める可能性は十分。非常に楽しみな存在といえます。
馬券は、いつもどおり馬単マルチとワイド。さらに、ケイアイパープルの単勝と、オメガパフュームとの3連複軸2頭ながしを買います。
他にも、GII勝ちのあるオーヴェルニュなど、近年では最高レベルのメンバーが揃ったといっても過言ではない、今年のアンタレスS。ここでしっかりと軍資金を稼ぎ、大一番の皐月賞に備えたいところです。
それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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