UMAJIN.net

競馬サロン

田原基成

2022/11/04 18:31

【京王杯2歳S】激流必至で狙いは差し脚質。本命は過去走のラップに秀でたアノ馬。/ファンタジーS/阪神10R/東京9R

702


【東京11R 京王杯2歳S】

最近何かと話題の『BreakingDown』。

テーマは、格闘技や格闘家のありきたりなイメージを壊し続けること。成り上がりを狙うアマチュア選手と、1分1ラウンドの超短期決戦を行い決着をつける。青汁王子や坂口杏里、ちゃんよたにジョーブログなどその顔ぶれはさまざまだ。

リアル異種格闘技戦ゆえ何でもありの勝負になりがちだが、私の心を惹きつけてやまないのは試合前の“前フリ”。記者会見で対戦相手と喧嘩がはじまってしまうのはプロレスから脈々と受け継がれる手法だが、出場者の経歴が異常なまでに濃いことが世間への広がりにつながっている印象を受けた。

たとえば、緒方友莉奈という女性。

先日開催されたBreakingDownに出場しているが、この人の職業はもはやわからない。

・グラビアアイドル
・タレント
・筋肉YouTuber
・ベストボディ熊本大会優勝
・ドM男子は貢ぎなさい

要するに何が言いたいかというと、自分の存在をアピールするには自らを発信できるメディア(ツイッター、YouTube、インスタグラム、note、オンラインサロンetc)を全部やること。そのなかで自分のキャラクターを確立し、そのキャラに合った発言でファンを“沼”に引きずり込ませること。ドM男子は貢ぎなさい。こう言われて貢がないドM男子はいないのでは……と私は強く思う。

早いもので、11月20日で私のYouTubeが2周年を迎える。ハロウィンもやらないし誕生日プレゼントも特にいらないタイプだが、せっかくだから何かをするきっかけの日にしてみようか……そんなことを画策中だ。

さて、土曜メインは京王杯2歳S。

朝日杯FSに向けた前哨戦が正しい表現なのかもしれないが、過去の勝ち馬はスプリンター・タイプがズラリと並ぶ。同日に同距離のファンタジーSが施行されるにもかかわらず、牝馬の出走が目立つのも大きな特徴だ。

“脚質転換”も見逃せないキーワード。

2012年のこのレース、デイリー杯2歳Sを逃げ切ったテイエムイナズマが出走した。軽快な逃げを東京でも披露すると思われたが……実際は控える競馬を選択。今後を見据えたうえで戦法の幅を広げる狙いがあったのだろう。

サイモンオリーブ。
ペースセッティング。
マーブルマカロン。
エナジーチャイム。
シェーンプリマー。

前走逃げ切り勝ちを収めた馬が5頭を数える今年の京王杯2歳S。このなかから最低4頭は控える競馬を余儀なくされるわけだが、エナジーチャイム陣営は「気性に難しさもあるので……」と鞍上の意思とは裏腹に先頭を奪ってしまう可能性を危惧。どの角度から紐解いても激流は避けられない。

狙いは差し馬。

私が白羽の矢を立てたのはヤクシマだ。

「いろいろ良かったと思います」と陣営が振り返った前走。1400mの距離、左回り、大外枠とさまざまな初体験を克服しつつレコード決着を3着好走。上位馬はファンタジーSでも上位争いが期待される牝馬2頭だ。

前走の600m通過は34秒5。これを過去10年の京王杯2歳Sに当てはめると最速のラップとなる。前述したとおり、今年の京王杯2歳Sは激流必至のメンバー構成。1400mでテンに速いラップを経験しているのは大きなアドバンテージと言えよう。

新馬戦で使った上がり3Fは33秒7。ラスト3Fで12秒0-11秒3-11秒1の加速ラップを刻んだ一戦をノーステッキで突き抜けた切れ味には驚かされた。タイセイビジョンにタワーオブロンドン、モンドキャンノなど過去の勝ち馬には上がり3F33秒台の脚で突き抜けた馬がズラリと並ぶ。切れ味が結果に直結する舞台だ。

本命に迷いなし。

ヤクシマをこのレースの主役に据える。

相手本線に抜擢するのはノーブルラン。

デビューから一貫して左回りの芝1400mを使われている馬。新潟に場所を移した前走は終始余裕の手応えであっさりと突き抜けた。当舞台が初経験の有力馬が多いなかにあって、東京芝1400mを2度経験しているのは大きなアドバンテージ。ローカルでの勝ち上がりゆえ人気の盲点となりそうだが、穴妙味ある1頭として捉えたい。

ロンドンプランはこの位置。

スタートで後手を踏んだ前走小倉2歳S。万事休すと思われたが、上がり3F33秒1の鬼脚で突き抜けてみせた。結果的に脚質の幅が広がったのは収穫と言えるだろう。過去10年の京王杯2歳Sにおいて、前走小倉2歳S勝ち馬は【1-1-1-1】。ただ、初の関東圏かつスタートの不安が解消されたわけではない点から3番手評価とした。

さらにはエナジーチャイム。

新潟芝1600mを逃げ切った前走。600m通過36秒4、1000m通過61秒1のスローが味方したとはいえ、自身の上がり3Fを33秒7でまとめたのだから内容としては決して悪くない。過去10年の京王杯2歳Sにおいて、C.ルメール騎乗馬の成績は【4-0-0-1】。昨年の2着馬トウシンマカオと同じ夏の新潟マイルから臨むローテーションも含め、要注目の1頭だ。

【東京11R 京王杯2歳S予想の印】
◎14 ヤクシマ
〇15 ノーブルラン
▲18 ロンドンプラン
☆9 エナジーチャイム
△4 ペースセッティング
△12 ブーケファロス
△16 スピードオブライト
△10 オオバンブルマイ

【単勝】14(1点)
【馬連/ながし】14-15,18,9(3点)
【3連複/ながし】14-15,18,9,4,12,16,10(21点)
【3連単/フォーメ】14→15,18,9→15,18,9,4,12,16,10(18点)


【阪神11R ファンタジーS】

逃げ脚質の牝馬が軒並み京王杯2歳Sへの参戦を決めたことで、こちらはスローが想定されるファンタジーS。

内回りコースゆえ上がり勝負でも上がり3F33秒台にはならないと思うが、直線の短いコースでどれだけの切れ味を発揮していたかは評価ポイント。当距離をこなしつつ、直線の短いコースの経験がある馬が私の本命だ。

ここはアロマデローサから入る。

小倉芝1200mの新馬戦、中京芝1400mのききょうSとそれぞれ異なる条件を連勝。とりわけレコード決着の前走勝利は高速馬場適性と距離適性を証明する価値の高いレースだった。キンシャサノキセキ産駒はシュウジが当舞台の阪神Cを制し、キンシャサノキセキ自身も現役時代に阪神Cを連覇。血統面の裏付けも申し分ない。

「ここを使って、次、万全の状態で向かいたい」

陣営のコメントを察するに、最大目標が次走阪神JFであることは明白。その一方で「前走と遜色ない状態で出せる」とも語っており、来春を見据えた賞金獲得も視野に入っているのだろう。あらゆる角度から捉えたとき、もっとも死角が少ない馬との判断だ。

相手本線にはバレリーナを。

連闘で臨んだ前走小倉2歳Sは2着と健闘。最後方からロンドンプランが突き抜ける展開を4角5番手から好走しており、着順以上に評価できる内容と言えるものだった。今回は中2カ月での参戦となるが、中間の坂路では自己ベストとなる4F52秒5をマーク。2022年の川田将雅×清水調教師の成績【3-1-1-3】も含め、軽くは扱えない。

ブトンドールはこの位置。

新馬→函館2歳Sと連勝を飾った馬。いずれも洋芝かつ稍重だったことから良馬場想定の阪神芝1400mは試金石の一戦となりそうだ。芝1200m重賞の前走はテンのダッシュ力を欠いていた点から、距離延長はプラス材料かつ調教も絶好の動きに思えたものの、中心に据えるには躊躇してしまう。

さらにはミカッテヨンデイイ。

フェニックス賞の勝ちっぷりから3人気に支持された小倉2歳S。結果は10着と人気を裏切る形となってしまった。開催が進んだ当時の小倉芝は荒れ馬場かつ外差し馬場。その影響もあったのだろう。イスラボニータ産駒は今開催の阪神芝で【0-2-3-4】馬券内率55.6%。そのうち5人気馬が3頭馬券内に入っていた。極端に荒れている印象にはない阪神芝ならヒモ穴候補として考えたい。

【阪神11R ファンタジーS予想の印】
◎11 アロマデローサ
〇10 バレリーナ
▲5 ブトンドール
☆2 ミカッテヨンデイイ
△3 クインズエルサ
△9 サラサハウプリティ

【単勝】11(1点)
【馬連/ながし】11-10,5,2(3点)
【3連複/ながし】11-10,5,2,3,9(10点)
【3連単/フォーメ】11→10,5,2→10,5,2,3,9(12点)


次に、自信の一鞍。

【阪神10R 安芸S】

600m通過32秒8の激流で4角先頭に立ったヴァガボンドの前走。同じように先行した1人気馬チェイスザドリームともども共倒れの結果は致し方ないところだろう。2022年の武豊×カナヤマホールディングの成績は【0-3-2-1】馬券内率83%。そのなかには7人気2着、9人気3着も含まれており、陣営が勝負騎手を起用するここは一変を警戒する。

【阪神10R 安芸S予想の印】
◎11 ヴァガボンド
〇6 メズメライザー
▲8 ウォームライト
☆9 ペプチドヤマト
△4 ランドボルケーノ
△15 カルネアサーダ
△7 アシタバ
△13 ジェットエンブレム

【単勝】11(1点)
【馬連/ながし】11-6,8,9(3点)
【3連複/ながし】11-6,8,9,4,15,7,13(21点)
【3連単/フォーメ】11→6,8,9→6,8,9,4,15,7,13(18点)


最後に太鼓判レース。

【東京9R 神奈川新聞杯】

このレースで興味深いのは出走馬の臨戦過程。16頭中8頭が前走から中1か月以内のローテーション……そのなかには休み明けの前走好走→間隔の詰まったローテで臨むアイリッシュセンスも含まれており、短期間での輸送競馬がマイナスに働く可能性も考えたいところだ。

本命はタガノエスコート。ダート1700mの前走は上がり3F最速の脚で1分44秒9をマーク。翌日の2勝クラスと0秒4差なら上々の内容と言える。前走時と同じ休み明けローテもこの馬の特性を理解した陣営の勝負サインと捉えたい。

【東京9R 神奈川新聞杯予想の印】
◎4 タガノエスコート
〇13 アイリッシュセンス
▲11 フランスゴデイナ
☆6 サクセスローレル
△12 ウインジョイフル
△7 ブレイクフォース
△14 ライラボンド
△16 バハルダール

【馬連/ながし】4-13,11,6(3点)
【3連複/ながし】4-13,11,6,12,7,14,16(21点)

田原基成のプロフィールはこちら
関連コラム「キラーアビリティほか、2022アルゼンチン共和国杯出走予定馬18頭」
関連コラム「オメガパフュームほか、2022みやこS出走予定馬16頭」
関連コラム「ロンドンプランほか、2022京王杯2歳S出走予定馬18頭」
関連コラム「アロマデローサほか、2022ファンタジーS出走予定馬12頭」


この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
競馬サロン TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

先着800名様限定!
30日間無料キャンペーン実施中

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP