華やかなGIレースの裏開催でコッソリ小遣いを稼ごうという本企画。

ターゲットは安田記念のウラ、阪神11Rの松風月ステークス（ダ1200m）です！

今年の出走メンバーを見ると、前走1200m戦で逃げた馬が1頭もいない組み合わせ。先行馬の数自体も少なく、展開は速くはならなさそう。

ならば、狙いは“逃げ・先行馬”。実際、近5年、OP特別で行なわれた阪神ダート1200m戦、計12レースの脚質別成績を調べてみると…

■脚質別成績
・逃げ／【3.1.0.8】
勝率25.0％　複勝率33.3％
・先行／【7.4.4.29】
勝率15.9％　複勝率34.1％
・差し／【2.7.6.61】
勝率2.6％　複勝率19.7％
・追込／【0.0.2.56】
勝率0.0％　複勝率3.4％

ダート短距離戦なので当然ではあるのでしょうが、このようにデータ的にも逃げ・先行馬の好走率が高く出ています。

そこで、先行勢の中から本欄が白羽の矢を立てたのは、チェイスザドリーム（牝4、栗東・矢作）。

函館のダート1000mを逃げて連勝したように、スピード性能はこのメンバーでも最上位。またゲートが上手な馬で、内枠でも外枠でもサッと先手が取れます。同時に折り合いもつくので操縦もしやすそうです。

前走は地方交流重賞の船橋・マリーンCに出走し、逃げて大差の5着に敗退。しかし初めての地方競馬参戦でしたし、なんといってもキャリア初の1600m戦。結果は度外視してもいいのでは？　むしろマイルを使われてスタミナが養われた効果があると見ました。

さらに強調したいのが今週の調教。水曜日の最終追いは栗東坂路で、なんと48秒3の一番時計！　しかも次位の50秒0を1秒7も上回っていたのです。

調教駆けする馬とはいえ、これはなかなか出せないタイム。自身のベストも更新していますし、調子がいいと見て間違いなさそうです。

富田騎手が初騎乗という点は若干気になるものの、同騎手は先行意識が強いジョッキーなので馬との相性はよさそう。また関西の上位騎手が東京に遠征しているので、若手騎手にとっては“空き巣”を狙うチャンスでもあります。

ここはハンデ戦で前走から1キロ斤量が減るのも牝馬の本馬にとっては好都合。ポンとハナを切れれば、そのまま逃げ切りまであるかもしれません。

（2023年松風月ステークス予想／文責・服部）