競馬サロン

2023/06/10 18:30
【函館スプリントS】重賞初制覇の大チャンス到来ヴァトレニ!得意の北海道シリーズで巻き返しは必至


6週連続GI開催が終了し、宝塚記念までビッグレースは一旦おやすみ。重賞がおこなわれない土曜日も3ヶ月半ぶりでしたが、夏競馬を象徴する北海道シリーズがスタートしました。
その開幕を告げる函館スプリントSは、サマースプリントシリーズの開幕戦ですが、予想へと移る前に、まずは先週の振り返りを。鳴尾記念を取り上げたいと思います。
大混戦を制したのは7歳馬ボッケリーニ。昨年の目黒記念以来1年ぶりの勝利で、重賞は3勝目。ラブリーデイとの兄弟制覇も達成しました。
レースは、二の脚がついた3番人気フェーングロッテンがハナを奪い、ソーヴァリアントとマリアエレーナの1、2番人気が追いかける展開。さらに、4番人気のカラテも4番手につけ、ボッケリーニは中団9番手に位置していました。
前半1000m通過は59秒6の平均ペース。大きく離れた最後方のディアマンミノル以外は10馬身以内で固まり、ほぼ一団。ただ、阪神内回りの重賞らしく、3ハロン目からは12秒前後のラップが続き、息の入りづらい展開となりました。
動きがあったのは、中間点を過ぎた直後。ロングスパートを敢行したボッケリーニがソーヴァリアントの直後まで押し上げ、先行集団にプレッシャーをかけると、この動きを察したか、フェーングロッテンもペースアップ。その後、ボッケリーニがもう一度加速すると、4頭が横並びとなって4コーナーを回ります。
直線に入るとすぐボッケリーニが抜け出し、坂下でリードは1馬身。フェーングロッテンとマリアエレーナが差し返そうとする一方で、ソーヴァリアントは勝負所でプレッシャーをかけられたことが響いたか失速。替わって、アドマイヤハダルとワンダフルタウンが末脚を伸ばします。
それでも、これらの追撃を凌ぎきったボッケリーニがそのまま先頭を譲らず1着でゴールイン。フェーングロッテンが2着に逃げ粘り、3着にはアドマイヤハダル。以下、8着スカーフェイスまで、着差はすべてクビでした。
当初、連覇が懸かる目黒記念にも登録していたボッケリーニ。ただ、59.5kgのハンデを課せられることが分かると回避を表明し、こちらに矛先を変えましたが、それが吉と出ました。
同馬を管理する池江泰寿調教師は、昨年のヴェルトライゼンデに続く連覇で、通算7勝目。ボッケリーニの全兄ラブリーデイで制した2015年からの9年間で6勝という恐ろしい成績です。
そのボッケリーニ。レース後半を自らコントロールしての勝利で、辛勝とはいえ中身の濃い内容。次走は、宝塚記念を目指すとのことですが、好メンバーが揃いそうな同レースで、おそらく上位人気に推されることはないでしょう。
ただ、宝塚記念もまたラブリーデイが勝利したレース。底力、持久力に秀でた同馬には向きそうで、勝つかどうかは別にしても3着内の可能性は十分にあり、妙味はありそうです。
一方、前述したとおり、このレースは8着までがすべてクビ差。13着インプレスでも、勝ち馬から0秒8差の大接戦でした。
また、カラテなど内ラチ沿いで身動きがとれなかった馬も数頭おり、ぱっと見の着順だけで大敗したようにみえる馬たちは、次走注意が必要。カラテ、モズベッロ、グラティアスあたりは、面白いかもしれません。
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それでは、予想に。
今回は、函館スプリントSの過去5年を深掘り調査。好走傾向に合致する馬を探し出し、そこから予想を組み立てます。
(1)今回の枠順
(2)前走頭数
(3)前走上がり
(4)前走人気
(5)前走の枠順
(6)前走馬体重
近年の傾向から重視したい指標は、上記6項目。その中で、(1)は今回の枠順。
開幕週のスプリント重賞で、一見、内枠有利に思えるこのレース。ところが1、2枠を引いた馬は、前述した鳴尾記念と同じように、内に閉じ込められることも多いせいか[1-0-0-17/18]。苦戦を強いられていました。
一方、今回3から8枠を引いた関西馬。なおかつ、前走右回りのレースに出走した馬は[2-5-2-12/21]。勝率9.5%、複勝率42.9%。単勝回収率48%、複勝回収率176%と、なかなかの成績でした。
次は(2)。前走頭数について。
函館スプリントSは、前走16頭立て、もしくは17頭立てのレースに出走した馬が強く、中でも、前走4コーナーで7番手以内に位置していた馬が[2-4-4-10/20]。勝率10.0%、複勝率50.0%。単勝回収率118%、複勝回収率187%。素晴らしい成績を収めています。
一方、前走15頭立て以下のレースに出走した馬は[0-0-0-15/15]。厳しい結果に終わっていました。
(3)は前走上がり。これは、いかにも短距離戦らしい指標です。
函館スプリントSは、前走上がり4位以下の馬が強さを発揮するレース。そのうち、前走中京競馬場以外のレースに出走し、そこから中13週以内。なおかつ、今回栗東所属騎手が騎乗する馬は[3-2-3-12/20]。勝率15.0%、複勝率40.0%。単勝回収率80%、複勝回収率143%。非常に複雑な条件ですが、こちらもまずまずの成績でした。
(4)は、前走人気について。
前走7番人気以下は[0-2-1-40/43]と、苦戦している当レース。
対して、前走6番人気以内。なおかつ、母父がネイティブダンサー系以外の種牡馬だと[5-3-4-7/19]。勝率26.3%、複勝率63.2%。単勝回収率180%、複勝回収率213%と、凄まじい成績でした。
続いて、(5)は前走の枠順。
(1)で見たように、今回、内枠を引いた馬が苦戦している当レース。一方、前走内枠を引いた馬は好成績で、具体的には前走1から5枠を引き、なおかつ4着以内と好走していれば[3-2-4-6/15]。勝率20.0%、複勝率60.0%。単勝回収率84%、複勝回収率172%。こちらも超抜の成績でした。
一方、前走6枠から8枠を引いた馬は、そのときの着順にかかわらず[0-1-1-28/30]。苦戦を強いられています。
そして最後は(6)。前走の馬体重について。
前走510kg以上で出走した超大型馬が強い函館スプリントSですが、今年は該当馬なし。
一方、前走480kg未満で出走した牡馬も[2-1-1-5/9]。勝率22.2%、複勝率44.4%。単勝回収率202%、複勝回収率160%。なかなかの成績でした。
これら6つの項目を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。
◎14 ヴァトレニ
○7 ジュビリーヘッド
▲5 ヴィズサクセス
☆15 キミワクイーン
△16 カルネアサーダ
△11 ジャスパークローネ
△10 テイエムトッキュウ
△13 ブトンドール
△12 ムーンプローブ
△8 リバーラ
△1 トウシンマカオ
△2 レイハリア
【買い目】
・単勝 7、14
・馬単マルチ 14=1、2、5、7、8、10、11、12、13、15、16 計22点
・ワイド 14→1、2、5、7、8、10、11、12、13、15、16 計11点
・3連複ボックス 7、14→1、2、5、8、10、11、12、13、15、16 計10点
本命候補は、4項目該当のジュビリーヘッドとヴァトレニの2頭。下記のとおり、ともに北海道シリーズを得意にしており、本当に迷います。
・ジュビリーヘッド 北海道シリーズ[1-3-0-1/5]。うち函館[0-3-0-0/3]
・ヴァトレニ 北海道シリーズ[4-0-1-0/5]。うち函館[1-0-0-0/1]
過去2度対戦実績がある(22年青函SとキーンランドC)両馬ですが、ともにヴァトレニが先着しているので、同馬を本命としました。
数が少なくなってきたグラスワンダー産駒のヴァトレニ。函館はわずか1戦1勝ですが、条件戦ではなくオープン勝ちの実績で、十分に評価材料です。
前走の鞍馬Sは9着と崩れましたが、不良馬場に59キロの酷量は、牡馬にしては小柄なヴァトレニにとって厳しすぎる条件。言わずもがな、今回の2キロ減は歓迎材料です。
また、管理する長谷川浩大調教師は、昨年ナムラクレアで当レースを勝利しており、連覇が懸かる一戦。なおかつ験のいいレースで、ヴァトレニにとって重賞初制覇の大チャンスが到来しました。
馬券は、ヴァトレニからの馬単マルチとワイド。ただ、ジュビリーヘッドも気になるので、2頭の単勝と、これらを軸にした3連複軸2頭ながしも買います。
それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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