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田原基成

2023/06/10 18:58

≪単品≫【函館スプリントS】「ダービージョッキーとの覚醒イベント」がすべてを変えた。本命に迷いなし。

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春のGIシリーズ終了後の楽しみに「秋のGI戦線を賑わす馬探し」がある。

例を挙げると、ジャパンC勝ち馬ヴェラアズールは6月の時点で3勝クラスだった馬。大阪杯3着馬アリーヴォにいたってはその前年まで1勝クラスの状態で夏競馬を迎えていたが、夏に研鑽を積んだことでGI級の能力を手にするまでに成長した。

その2頭を紐解くと、前者がC.ルメール騎乗で3勝クラスを制し、後者は川田将雅騎乗で条件戦を連勝。ともにリーディング級の騎手が手綱を握ったことで馬が変わった印象だ。人との出会いが与える影響は計り知れない。

スラムダンクなら三井寿と安西先生。
ドラゴンボールなら孫悟飯と人造人間16号。

上記のような“覚醒イベント”をきっかけにガラリと変わるケースは珍しくない。騎手だけではなく例えば初ダート、初のスプリント戦などもこれに含まれるだろう。

そして、このレースにも覚醒イベントを経験したものがいる。

鮫島克駿だ。

「え、馬じゃなくて人なの?」と思われるかもしれないが、同騎手は3年前まで年間30-40勝前後がデフォルト。それが2021年に69勝、2022年に80勝と着々と勝ち星を伸ばした。今年は先週終了時点すでに40勝を挙げており、夏競馬でブーストがかかれば100勝も視野に入るだろう。

いったい何があったのだろうか?

覚醒イベントとなったのは福永祐一との出会い。ここでの“出会い”は親密な関係になったあとを指しているのだが、2021年の年始に競馬のノウハウやゲートの出し方などを木馬でいろいろと教わったとのことだ。

それを経た鮫島克駿は同年冬の小倉リーディングで2位。同年夏のCBC賞では今年の高松宮記念勝ち馬でもあるファストフォースで電光石火の逃げ切り勝ちを決めた。福永祐一から得たものを目に見える形に変えた瞬間と言えよう。

団体競技ならいざ知らず、同業者に自らのノウハウを伝授することはリスクしかない。自分の居場所を奪われる可能性があるし、その結果、自分の食い扶持が減ることにつながりかねない。コントレイルで三冠を達成し、すでに調教師転身を考えていた時期なのかもしれないが、後進育成に励む福永祐一の貢献度はすさまじい。

そんな鮫島克駿が跨るトウシンマカオ。

このレースにおける私の本命馬だ。

昨年夏からスプリント路線に転身した馬。芝1200mでは5戦2勝という戦績だが、馬券外の3戦を紐解くとキーンランドCとシルクロードSが大外枠、高松宮記念が外枠かつ不良馬場といずれも明確な理由があった。600m通過33秒3の京阪杯で5番手追走ができているように、一定レベルのダッシュ力は十分に兼ね備えている。

日曜函館は雨が降らない見込み。ならば開幕週のセオリーらしく内枠からロスなく運べる馬が勝ちポジと言えそうだ。外枠が続いた近走から一転、最内枠を引き当てた今回。鮫島克駿ならインの4.5番手から抜け出せるはずだ。

相手本線に抜擢するのはヴァトレニ。

前走は【0-0-1-4】と凡走が目立つ中2カ月以上の休み明けローテ。明らかに叩き台と捉えられる一戦だった。洋芝では【4-0-1-0】馬券内率100%。昨年は北海道シリーズに参戦しなかった幸英明がこの馬のために駆けつける点も含め、ここに向けた陣営の勝負気配の強さを感じずにはいられない。

キミワクイーンも軽視禁物。

リステッド競走に替わった前走は2着。内枠からロスなく立ち回る好騎乗で前進をはたした。洋芝は昨年一度だけ使われており、当時は4角3番手から上がり3F最速での勝利。適性の高さは折り紙つきとなればノーマークにはできない。

穴妙味を求めるならムーンプローブ。

この馬で強調したいのはマイル実績。昨年の勝ち馬ナムラクレア、ジューヌエコールなど3歳牝馬で好走した馬にはマイルでの馬券内歴がある馬が目立っているのだ。これまで挙げた2勝はいずれもマイルかつ、函館芝1200mに距離短縮で臨んだモーリス産駒の成績は【4-0-0-4】。そのなかには10人気1着、7人気1着など人気薄激走も多く、初の芝1200mが良い方向に働く可能性は考えておきたい。

【函館11R 函館スプリントS予想の印】
◎1 トウシンマカオ
〇14 ヴァトレニ
▲15 キミワクイーン
☆12 ムーンプローブ
△3 サトノアイ
△7 ジュビリーヘッド
△16 カルネアサーダ
△13 ブトンドール

【単勝】1(1点)
【馬連/ながし】1-14,15,12(3点)
【3連複/ながし】1-14,15,12,3,7,16,13(21点)
【3連単/フォーメ】1→14,15,12→14,15,12,3,7,16,13(18点)

田原基成のプロフィールはこちら
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