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UMAJIN.net編集部

2023/07/10 17:00

【今週の重賞】[函館記念ほか]悲願の重賞制覇を目指すアラタ 名門出身たち相手に勝ち切れるか

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【今週の注目重賞】
■函館記念
7月16日(日)、函館競馬場で第59回・函館記念(3歳上、GIII、ハンデ、芝2000m)が行われる。

人気の中心は前走・巴賞を勝利して参戦するアラタ(牡6、美浦・和田勇)だろう。年明け初戦の中山金杯を4着。24キロの体重増が響いた形になったが、勝ち馬にタイム差なしであれば上々の走りだった。続く金鯱賞では体重を戻して迎え、3着に好走。改めてリフレッシュして臨んだ前走はキャリア最短距離の1800mだったが、インの好位を追走すると、直線で外に持ち出されてからはグングン伸びて差し切った。重賞で接戦を続けていた馬だけにここでは格が違ったか。函館コースは【3.0.0.1】と好相性。得意コースでそろそろ重賞ウィナーの称号を手に入れたい。

相手筆頭はローシャムパーク(牡4、美浦・田中博)か。本馬は3代母がエアグルーヴという日本有数の名牝系の出身だ。未勝利を4馬身、山藤賞を7馬身差の圧勝。初の重賞挑戦となったセントライト記念では3着に好走した。体調が整わず菊花賞はパスし、年明けの2勝クラスを快勝。続くスピカSはキャリア唯一の馬券圏外と残念な結果に終わるが、道悪が合わなかったためで度外視していいだろう。前走・むらさき賞では前が壁になる展開も、進路ができると一瞬で他馬を置き去りにした。今回は初めての洋芝となるが父は欧州で活躍したハービンジャー。十分に対応は可能で距離2000mでは4戦4連対。重賞初勝利を果たし、素質の高さを証明したい。

何かと話題な白毛一族のハヤヤッコ(牡7、美浦・国枝)は昨年覇者で連覇を目指す。アイドルホース・ソダシはいとこにあたる。昨年のこのレースでは好位の内に構えると、徐々に外に進路を変え早め先頭からそのまま押し切って勝利。道悪をまったく苦にすることなく、約3年ぶりとなる重賞2勝目を挙げた。また、芝・ダートの両重賞を制覇したことで、“二刀流”の称号も得ることとなった。すでに7歳と高齢馬ではあるが、近4走の重賞ではいずれも掲示板前後を確保とそれなりに走れており、まだまだやれそうな底力は持っている。理想は渋った馬場での開催ではあるが、実績は上位なだけに簡単には負けられない。

アルナシーム(牡4、栗東・橋口)はGI馬兄弟のアルアインとシャフリヤールを叔父に持つ。2歳時の朝日杯FSでは出遅れた上に直線では荒れたインしか進路がない中で差し脚を伸ばして4着に好走。掲示板に載った他4頭はのちにGIを制覇しており、そこに名を連ねた本馬にもかかる期待は大きい。折り合いに難を抱え、3勝クラスをなかなか勝ち上がれない日々が続いたが、前走・垂水Sでようやく脱出。その前走は向こう正面で先頭に立つと、直線で後続に迫られながらも抜かせずに先頭でゴールイン。着差以上の快勝を披露した。マイル前後を使われてきた本馬にとって初の2000m挑戦。折り合いがカギにはなるが、メンタル面で成長した姿を見せて重賞初Vを手にしたい。

テーオーシリウス(牡5、栗東・奥村豊)も名門出身。活躍馬を多数輩出しているスカーレット一族の一員だ。しかし、その出自の良さとは裏腹に、未勝利を勝ってから1勝クラスを脱出するまでに11戦を要することとなった。それでも積極的にハナを切りにいく競馬が板につき始めてからは徐々に成績を伸ばし始める。今年の4月に美浦Sを勝利しOP入りを果たすと、昇級初戦の福島民報杯でいきなり掲示板入り。続く巴賞も3着と立て続けに好走。クラスが上がっても最後まで粘り込む競馬で戦えることを見せつけた。今回は同型が多い印象があるものの、重賞初トライで自分の競馬に徹して持ち味を活かしたい。

そのほかには、重賞2勝、宝塚記念2着の実績を持つユニコーンライオン(牡7、栗東・矢作)、年明けから重賞を含むすべてのレースで掲示板内に好走しているドーブネ(牡4、栗東・武幸)、昨年このレースで2着して以来1年ぶりに復帰するマイネルウィルトス(牡7、栗東・宮)、前走・新潟大賞典を12番人気3着に好走したイクスプロージョン(牡5、栗東・杉山晴)なども出走を予定している。

【そのほかの重賞】
■函館2歳S
7月15日(土)、函館競馬場で第55回・函館2歳S(2歳、GIII、馬齢、芝1200m)が行われる。いよいよ始まった2歳限定の重賞。開催最終週の函館1200mを舞台に若駒たちがしのぎを削る。この世代で1番最初のJRA重賞ウィナーとなるのは果たしてどの馬になるのか。

主な出走予定馬は、デビュー3連勝で小倉2歳Sを制したデグラーティアの仔バスターコール(牡2、美浦・田村)、半姉ブランボヌール、半兄ビアンフェに続いて3きょうだい同一重賞Vを目指すロータスワンド(牝2、栗東・中竹)、父はダービー馬キズナ、近親に同じくダービー馬のマカヒキがいる良血ルージュレベッカ(牝2、栗東・昆)、函館ダ1000mでダート戦ではデータが確認できる限り史上最速となるラスト1Fのラップタイム10秒9を叩き出し、4馬身差で逃げ切ったナスティウェザー(牡2、美浦・加藤征)など。

(Text:Kanda)

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