・イズジョーノキセキ
有馬記念4着の実績は群を抜いているが、今回が6歳にして自身初の洋芝。57キロの斤量も楽ではなく、ここは様子見が妥当か。

・ウインピクシス
ゴールドシップ×ロージズインメイの配合で思い出すのは札幌2歳Sでソダシの2着に入ったユーバーレーベン。のちのオークス勝ち馬である同馬を含め、同配合馬の札幌芝1800m成績は【0-2-1-1】馬券内率75%と極めて優秀だ。重賞では馬券外が続いているものの、得意の1800mにこだわったローテーションは好印象。すんなり先行できた際の一変は想定すべきだろう。

・キタウイング
春のクラシック戦線はフタ桁着順が続いた馬。後方待機の脚質ゆえ直線の短い札幌芝がマッチするとは思えず、苦戦は免れられないか。

・グランスラムアスク
左回りの成績【4-0-0-2】に対し、右回りでは【0-1-3-10】。叩き2戦目での変わり身が目立つ過去の戦績から、今回は次走への叩き台と捉えたいところだ。

・コスタボニータ
阪神外回り・中京・東京と直線の長いコースの経験しかない馬。初の小回りコースかつ洋芝、夏競馬と初物尽くしの今回だが、中2カ月以上の休み明け成績【3-1-0-0】を鑑みたとき、好走への算段ありと捉えることもできそうだ。3勝クラス以上での馬券内は好位からロスなく立ち回る競馬での好走がほとんど。潜在的な小回り適性を秘めている可能性は否定できず、穴妙味ある1頭だろう。

・サトノセシル
昨年・一昨年とこのレースで馬券内。近走は牡馬混合重賞や中山でも大崩れがなく、キャリアを重ねるたびに安定感が増している印象すら感じる。【1-1-1-1】と好走が目立つ洋芝ならノーマークは禁物だ。

・ジネストラ
自身のキャリア初となる1800mを使われた前走。普段より後方での競馬となったが、上がり3F2位の脚で4着なら距離へのメドは立ったと言えそうだ。昨年7月に札幌芝で勝ち鞍がある舞台巧者。中2カ月以上の休み明け成績【2-1-2-1】も含め、この条件なら軽くは扱えない。

・ドゥーラ
単勝100倍超えで3着と大穴をあけた前走オークス。昨年夏に示したポテンシャルを考えれば納得もできるが、それを差し引いてもあの近走成績から変わり身をみせたことには驚かされた。札幌芝1800mは【2-0-0-1】。新馬戦を含めて休み明けの好走歴がない点は気がかりも、一定の評価は必要だろう。

・トーセンローリエ
アネモネSを制し、勇躍参戦した桜花賞。結果は18着と、一線級のメンバー相手では差を感じてしまう内容だった。とはいえ当時は初の関西遠征に加えてイン有利馬場で大外枠を引き当てたレース。参考外と捉えてもよいシチュエーションだったし、洋芝の好走歴がある点も見逃せない。

・ビジン
芝とダートを行ったり来たりしている二刀流ホース。年明け以降は芝レースに路線を絞っているが、そのなかで強調したいのは前走マーメイドSだ。1000m通過57秒3の激流を4角先頭の積極策。差し馬が上位の多くを占めた一戦にあって6着なら悲観する内容ではない。昨年に連勝実績がある夏競馬替わりで巻き返しを警戒。

・ミスニューヨーク
直近の馬券内は寒い時季の中山芝に限定。夏の洋芝替わりがプラスに働くとは思えない。

・ライトクオンタム
無傷のキャリアで臨んだ桜花賞で2人気に支持された馬。しかし同レースは内枠で揉まれる形での掲示板外、前走オークスは結果的に距離が長かったのかもしれない。今回は試金石と言える一戦だが、手ごろな頭数の左回りしか良績がないのは事実。斤量は魅力も、押さえ程度が妥当か。

・ルビーカサブランカ
前走函館記念は得意の叩き2戦目ローテで鮮やかな一変。陣営としても狙いすましたレースで、2走前との比較で2キロの斤量減も追い風となった印象だ。翻って、今回は前走と同じレース間隔での参戦。連覇を狙った年明けの愛知杯は今回と同じ叩き3戦目で馬券外に敗れており、オープンクラスの芝1800m成績【0-0-0-4】も含めて前走ほどの強調材料は乏しい。

・ローゼライト
芝1800mでは【0-0-1-6】と凡走が目立つ馬。厳しい。