・ヴァガボンド
キャリアを通じて今回がはじめての芝。直線競馬のスペシャリストが揃ったここでは厳しいだろう。

・オールアットワンス
一昨年の秋以降は間隔をあけたローテーションでしか使えていない馬。今回は昨年のこのレース以来の実戦ということで、コース適性は認めつつも大きく評価を上げるには至らない。

・サトノファビュラス
オープンクラスでは【0-0-0-5】と厚い壁に跳ね返されている現状。変わり身は望み薄か。

・ジャングロ
昨年のNHKマイルC以来の出走となる馬。復帰戦が特殊な直線競馬となったわけだが、スプリント戦を逃げ切るスピードがあることから問題ないとの判断なのだろう。ただ、過去10年のアイビスサマーダッシュにおいて、前走芝1400m以上から臨んだ馬の成績は【0-0-0-12】。長期休養明けで斤量58キロも楽ではなく、今回は様子見が妥当か。

・シンシティ
昨年のこのレース2着馬。当時は外枠を引いた利もあったが、1.3着馬が道中10番手以下の決着を逃げて2着は高く評価できる。近走は不振続きも、夏競馬は2年連続で連対歴がある得意季節。一変の可能性は頭に入れておきたい。

・スティクス
過去10年のアイビスサマーダッシュにおいて、前走韋駄天Sで逃げた馬の成績は【2-3-0-1】。開催が進んだ時季に施行される春の韋駄天Sは差し決着が目立っており、そのなかで先手を奪った馬は開幕週の当レースで良い意味での反動を得られるのだろう。馬自身は直線競馬での馬券内こそないが、スピード自慢が集う条件でも先頭で運べるのは魅力。見限るにはまだ早い。

・スワーヴシャルル
この舞台を使われた前走は14着と大敗。当時先着を許した馬が多数出走するここでは厳しいだろう。

・チェアリングソング
2走前の韋駄天はもったいない競馬だった。道中こそ後方だったが勝負どころまで手応えもよく、突き抜けるかと予感させたが進路があかずにジ・エンド。不完全燃焼の一言に尽きる。オープンクラスでの掲示板内は前走から中1カ月以内のローテーションに限定。この馬とのコンビで未勝利戦を制した藤田菜七子とのコンビで臨む今回、穴妙味ある1頭だ。

・トキメキ
昨年の冬から大負けすることがなくなってきた馬。急坂の芝1200mでも安定した走りを見せているように、6歳にして円熟味が増した印象だ。昨年こそ11着と惨敗だったが、当レースは2年前に4着あり。使い詰めのほうが良い結果を出せるタイプだが、ノーマークにはできない。

・バンデルオーラ
3勝クラスですらフタ桁着順に敗れる現状。厳しい。

・ファイアダンサー
内枠を引いた前走韋駄天Sは2着と健闘。スタートしてから大外まで持ち出した鞍上のファインプレーが光ったレースだった。ただ、その背景として取り上げたいのはこの馬の特徴。直線非急坂コースの良馬場芝では【2-3-1-3】掲示板外なしと抜群の安定感を誇っている。日曜の新潟芝は好天かつ良馬場が濃厚。条件は申し分なく、再度の好走を警戒したい。

・マウンテンムスメ
北海道シリーズを連戦した後に連闘での参戦。ローテーションに一貫性がうかがえず、強調材料は乏しい。

・メディーヴァル
3走前に当舞台の韋駄天Sを勝利。その後はまたダート戦を使われるなど陣営の試行錯誤がうかがえるが、芝替わりの前走は勝ち馬と0秒4差ならまずまずと言える。今回は斤量57キロと韋駄天S時より5キロ増の斤量がネックも、ヒモ穴候補としてケアしたい。

・ヤマトコウセイ
芝・ダート問わずオープンクラスではフタ桁着順続き。厳しい。

・ライオンボス
8歳を迎えてさすがにピークアウトの感がうかがえる近走成績。厳しい印象は否めない。

・レジェーロ
大外枠を引き当てた昨年のこのレースは4着。絶好の条件でも馬券内に届かなかったと捉えたとき、当時より上の着順でゴールするためのハードルは高そうだ。

・ロサロッサーナ
2走前に当舞台での圧勝歴がある馬だが、当時は稍重。直線競馬への適性こそあれ、戦ってきた相手を考えると苦戦は免れられないか。

・ロードベイリーフ
昨年のこのレース3着馬。舞台適性は申し分ないが、その後は掲示板内すらなく一変を望むのは酷に映る。