競馬サロン

田原基成
82
2024/06/08 18:55
【函館スプリントS】本命◎に死角らしい死角なし 相手本線に想定10人気以下で最大「70万超え」

「ロードカナロアが負けたレース」
この事実に函館スプリントSの本質が詰まっていると私は思う。
内枠を引いた当時のロードカナロア。直線で行き場を失った時点で厳しいレースを強いられたが、進路が開いたあとの伸びも際立つものではなかった。初の洋芝が影響したのだろうか……なんとか2着を確保したものの、満足のいくパフォーマンスを発揮できたかと言われれば答えはNOだ。
勝ったドリームバレンチノ、3着ビスカヤはいずれも年内に芝1400m以上の距離経験あり。後者に関しては函館芝2勝と確かな洋芝適性を証明していた。このレースを紐解くうえで見逃せない重要なヒントと言えよう。
コパノリチャード。
セイウンコウセイ。
シゲルピンクルビー。
近年人気を裏切ってしまった馬たちの共通点は”洋芝未経験”であること。また、開幕週=逃げ・先行馬を狙うというイメージは捨て去ったほうが良いだろう。上記3頭をはじめ、時計のかかる寒い時季の芝で好走してきた馬の信頼度は決して高くない。
2020-22年の函館スプリントS勝ち時計は1分7秒台。アサカラキングをはじめとした快速馬が揃った今年も好時計決着が想定される。1分7秒台前半以内の持ち時計と、洋芝勝利実績を持つ馬がこのレースの狙い目だ。
ここで白羽の矢を立てたのはサトノレーヴ。
前走春雷Sは1番人気に応える勝利。着差だけをみれば辛勝にも映るが、皐月賞デーの当時は前が止まらないイン有利馬場。それにもかかわらず、終始外々を回って勝ち切ったのだから立派と言える。
今回引いた枠順は2枠4番。内めの枠を引いたこともそうだが、目標とすべきアサカラキングが隣にいるシチュエーションもこの馬にとってプラス材料と言えそうだ。2走前に同馬と相対した際、スタートダッシュでは引けを取らなかった。重馬場だった当時とは馬場も距離も違う。1分7秒1で駆け抜けた前走内容から、開幕週の高速馬場想定ならこちらが上との判断だ。
過去10年の函館スプリントSにおいて、前走芝レース3着以内から臨むロードカナロア産駒は【2-2-0-1】。この馬とのコンビで3勝の浜中俊騎手騎乗、持ち時計、洋芝経験も含めて死角らしい死角は見当たらない。サマースプリントシリーズの初陣はこの馬が飾ると見た。
相手本線に抜擢するのはセッション。
今回が初のスプリント戦。手を出しにくい印象だが、マイルの近2走は道悪にもかかわらず1000m通過57秒台のハイペースを先行と、距離短縮で一変の可能性を感じさせる内容だった。過去10年の函館スプリントSにおいて、前走芝1600m重賞で4角5番手以内だった馬は【2-2-1-1】。兄ソウテン、母ミスドバウィはともに洋芝1200m勝ち馬で、この舞台なら見直せる穴馬だ。
アサカラキングはこの位置。
昨年秋までは中距離戦線を使われていたが、マイル以下への路線変更後にパフォーマンスが一変。初のスプリント戦だった前走モルガナイトSは開幕週の馬場を活かして悠々と逃げ切った。今回は後続から徹底マークを受ける立場とはいえ、単騎逃げなら簡単には止まらない馬。大きく評価を下げる理由は見当たらない。
さらにはシュバルツカイザー。
函館、札幌で3勝を挙げる洋芝巧者。そのなかには芝1200mでのレコード勝ちもあり、洋芝でもきれいな馬場コンディションでこそ真価を発揮するタイプだ。苦手の道悪が続いた近2走は参考外。得意条件替わりでのガラリ一変に警戒したい。
以下、夏競馬に良績が集中する夏馬・カルネアサーダ、初のスプリント戦で1分6秒9をマークしたジャスティンスカイ、近走戦ってきた相手が強かったビッグシーザーを。
【函館11R 函館スプリントS予想の印】
◎4 サトノレーヴ
〇14 セッション
▲3 アサカラキング
☆7 シュバルツカイザー
△8 カルネアサーダ
△11 ジャスティンスカイ
△13 ビッグシーザー
【単勝】4(1点)
【馬連】4=14,3,7(3点)
【3連複/軸1頭】4=14,3,7,8,11,13(15点)
【3連単/フォーメ】4→14,3,7→14,3,7,8,11,13(15点)
田原基成のプロフィールはこちら
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この事実に函館スプリントSの本質が詰まっていると私は思う。
内枠を引いた当時のロードカナロア。直線で行き場を失った時点で厳しいレースを強いられたが、進路が開いたあとの伸びも際立つものではなかった。初の洋芝が影響したのだろうか……なんとか2着を確保したものの、満足のいくパフォーマンスを発揮できたかと言われれば答えはNOだ。
勝ったドリームバレンチノ、3着ビスカヤはいずれも年内に芝1400m以上の距離経験あり。後者に関しては函館芝2勝と確かな洋芝適性を証明していた。このレースを紐解くうえで見逃せない重要なヒントと言えよう。
コパノリチャード。
セイウンコウセイ。
シゲルピンクルビー。
近年人気を裏切ってしまった馬たちの共通点は”洋芝未経験”であること。また、開幕週=逃げ・先行馬を狙うというイメージは捨て去ったほうが良いだろう。上記3頭をはじめ、時計のかかる寒い時季の芝で好走してきた馬の信頼度は決して高くない。
2020-22年の函館スプリントS勝ち時計は1分7秒台。アサカラキングをはじめとした快速馬が揃った今年も好時計決着が想定される。1分7秒台前半以内の持ち時計と、洋芝勝利実績を持つ馬がこのレースの狙い目だ。
ここで白羽の矢を立てたのはサトノレーヴ。
前走春雷Sは1番人気に応える勝利。着差だけをみれば辛勝にも映るが、皐月賞デーの当時は前が止まらないイン有利馬場。それにもかかわらず、終始外々を回って勝ち切ったのだから立派と言える。
今回引いた枠順は2枠4番。内めの枠を引いたこともそうだが、目標とすべきアサカラキングが隣にいるシチュエーションもこの馬にとってプラス材料と言えそうだ。2走前に同馬と相対した際、スタートダッシュでは引けを取らなかった。重馬場だった当時とは馬場も距離も違う。1分7秒1で駆け抜けた前走内容から、開幕週の高速馬場想定ならこちらが上との判断だ。
過去10年の函館スプリントSにおいて、前走芝レース3着以内から臨むロードカナロア産駒は【2-2-0-1】。この馬とのコンビで3勝の浜中俊騎手騎乗、持ち時計、洋芝経験も含めて死角らしい死角は見当たらない。サマースプリントシリーズの初陣はこの馬が飾ると見た。
相手本線に抜擢するのはセッション。
今回が初のスプリント戦。手を出しにくい印象だが、マイルの近2走は道悪にもかかわらず1000m通過57秒台のハイペースを先行と、距離短縮で一変の可能性を感じさせる内容だった。過去10年の函館スプリントSにおいて、前走芝1600m重賞で4角5番手以内だった馬は【2-2-1-1】。兄ソウテン、母ミスドバウィはともに洋芝1200m勝ち馬で、この舞台なら見直せる穴馬だ。
アサカラキングはこの位置。
昨年秋までは中距離戦線を使われていたが、マイル以下への路線変更後にパフォーマンスが一変。初のスプリント戦だった前走モルガナイトSは開幕週の馬場を活かして悠々と逃げ切った。今回は後続から徹底マークを受ける立場とはいえ、単騎逃げなら簡単には止まらない馬。大きく評価を下げる理由は見当たらない。
さらにはシュバルツカイザー。
函館、札幌で3勝を挙げる洋芝巧者。そのなかには芝1200mでのレコード勝ちもあり、洋芝でもきれいな馬場コンディションでこそ真価を発揮するタイプだ。苦手の道悪が続いた近2走は参考外。得意条件替わりでのガラリ一変に警戒したい。
以下、夏競馬に良績が集中する夏馬・カルネアサーダ、初のスプリント戦で1分6秒9をマークしたジャスティンスカイ、近走戦ってきた相手が強かったビッグシーザーを。
【函館11R 函館スプリントS予想の印】
◎4 サトノレーヴ
〇14 セッション
▲3 アサカラキング
☆7 シュバルツカイザー
△8 カルネアサーダ
△11 ジャスティンスカイ
△13 ビッグシーザー
【単勝】4(1点)
【馬連】4=14,3,7(3点)
【3連複/軸1頭】4=14,3,7,8,11,13(15点)
【3連単/フォーメ】4→14,3,7→14,3,7,8,11,13(15点)
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