UMAJIN.net

競馬サロン

田原基成

2024/06/08 18:55

【エプソムC】魔境の前走は参考外 “無敗データ×2”該当馬に不動の◎献上 3連系は最大「900倍」視野

70
サンライズマックス、スズノマーチ、レイエンダ、ザダル。

厩舎も血統も脚質も、何もかもバラバラの4頭の共通点がおわかりいただけるだろうか?

答えは「新潟芝2000m重賞を2人気以内で馬券外かつ、エプソムC勝利実績あり」。東京芝1800mと新潟芝2000mの関連性のなさがうかがえるデータと言えよう。

私が抱く、新潟芝2000mのイメージは陸上競技の400m走。日本一長い直線ゆえ決め手に秀でた馬が優位かと思いきや、最後の100mぐらいはどの馬も同じような脚色に。前めの位置で運んだ馬がスタミナにまかせて押し切るケースも珍しくない一方、終いの脚にかけた馬は伸び切れずに差し損ねてしまう。

反対に、東京芝1800mは国内陸上競技の10000m走。パッと想像しづらいかもしれないが、一定ペースでゆったりと流れたのち、ラスト2周を境に一気にペースアップ。ペースメーカーが離れてから瞬発力勝負にさしかかるのが大きな特徴となっている。要するにラスト3F、もっと言うとラスト2Fの切れ味がモノを言う舞台だ。

それを踏まえたとき、ヴェルトライゼンデには不安しかない。

日本ダービー3着、ジャパンカップ3着の実績はメンバー中随一。GIIIのメンバーなら断然格上だが、やはり今回は約1年2カ月ぶりのレースという点がネックとなる。芝1800mを使われるのは3歳春以来。当舞台で必須となる瞬発力勝負に長けたタイプでもなく、ここは様子見が妥当だ。

エプソムCのレース傾向について補足すると、先ほどと矛盾するようだが”切れすぎる”のも良くない。ジャスティンカフェやザダル、サトノフラッグにフルーキーなど初角10番手以下を進んだ馬の好走も珍しくないが、それらの馬には芝1800m以上の重賞馬券内歴があった。スパッと切れるマイラータイプの台頭が目立つ毎日王冠とは毛色が異なる点は注意したい。

「新潟芝2000m重賞の惨敗歴」
「ラスト2Fの瞬発力」
「芝1800m以上の重賞好走歴」

少しずつ、しかし確実にあらわになるエプソムCの正体。紐解いていくなかで、私の心も完全に決まった。

ここはレーベンスティールから入る。

海外遠征後に臨んだ前走新潟大賞典は見せ場なく敗戦。海外遠征からリズムが狂った印象だが、冒頭に記したとおり新潟芝2000mはレイエンダやザダル、近年ではサリエラにヒートオンビートなど中央場所の重賞で連対歴がある1番人気馬があっさり負ける“魔境”。結果を鵜呑みにはできない。

東京芝1800mは5馬身差圧勝歴のある条件。当時のラスト3Fは11秒6-10秒8-10秒9と、圧倒的な瞬発力を示していた。ゴール前は流していたことを考えたとき、ラスト1Fの10秒9はもっと速くなっていたはずだ。2024年のC.ルメール騎手×田中博康調教師の成績は【4-0-0-0】と負け知らず。国内レースで1-3枠を引いた際の成績【3-0-0-0】も大きな後押しとなる。

4歳世代?
斤量59キロ?
調教の不安?

そんなことは百も承知。エプソムCの勝ちパターンを頭のなかで何度もシミュレーションしたが、好天続きの高速馬場なら内めの枠からある程度の位置で運びつつ、上がり3F33秒台を繰り出す舞台巧者の本馬しか見えなかった。東京芝1800mの瞬発力勝負は大得意。大丈夫だ、レーベンスティールは決して弱くなんかない。

いざ、復権へ。レーベンスティールの本命に迷いはない。

相手本線にはトゥデイイズザデイを。

芝1800mは【2-2-1-1】と安定。このレースで6連対と圧巻の成績を残す池江泰寿厩舎所属馬でもあり、いかにも“エプソムカップっぽさ”を感じる1頭と言える。この中間は坂路で豊富に乗り込まれ、2週前の時点で4F51秒7をマーク。未経験の東京芝替わりがどうかも、軽くは扱えない。

アルナシームも軽視禁物。

芝1800mは【4-2-0-3】と好走多数。この距離では1分45秒0以内での馬券内が目立っており、高速馬場適性に秀でた1頭だ。好天予報で時計の速い決着が想定される今週末の東京芝。馬場適性の高さも魅力的に映る。

さらにはシルトホルン。

右回りの成績【0-2-0-7】に対し、左回りは【2-2-1-3】。戦績が示すとおりのサウスポーだ。逃げの手に出た前走メイSは前残りの恩恵もあったが、使われつつ勝ち馬との着差を縮めているのは好印象。メンバー中数少ない芝1800m重賞連対馬である点も見逃せない。

以下、上がり3F33秒台での複数勝利実績があるサイルーン、春の東京芝は【2-1-0-0】連対率100%のマイネルケレリウス、昨年5月にはダービーデーの東京芝1800mで1分45秒2、ローシャムパークと接戦を演じたグランディアを。

【東京11R エプソムC予想の印】
◎6 レーベンスティール
〇1 トゥデイイズザデイ
▲15 アルナシーム
☆10 シルトホルン
△11 サイルーン
△7 マイネルケレリウス
△16 グランディア

【単勝】6(1点)
【馬連】6=1,15,10(3点)
【3連複/軸1頭】6=1,15,10,11,7,16(15点)
【3連単/フォーメ】6→1,15,10→1,15,10,11,7,16(15点)

田原基成のプロフィールはこちら
関連コラム「前走惨敗馬に「4.0.0.0」の“無敗データ” 1年2カ月ぶりヴェルトライゼンデ評は エプソムカップ2024全18頭診断」
関連コラム「想定8人気以下に「2.2.1.1」で波乱も サトノレーヴは“馬券内率80%”該当 函館スプリントステークス2024全16頭診断」

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
競馬サロン TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

先着800名様限定!
30日間無料キャンペーン実施中

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP