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毎年のように豪華メンバーが集結し、スーパーGIIとも称される毎日王冠。ところが、近年は前哨戦に出走しない馬も珍しくなく、今年の毎日王冠は、グレード制導入以降初めてGI馬がエントリーしませんでした。そのため、スーパーGIIとまではいえないものの、骨っぽいメンバーが集結。出走頭数も14頭とまずまず揃い、予想しがいのある面白いレースになりそうです。

一方、レース史上最多となる6頭のGI馬が集結したのが2006年の毎日王冠。勝利したのは、2004年の皐月賞馬ダイワメジャーでした。
同馬は、皐月賞の頃から既に喘鳴症（ノド鳴り）の症状が出はじめており、一度はスランプに陥るも、手術が成功した後は再び成績も上向き、次走の天皇賞（秋）で2年半ぶりにビッグタイトルを獲得。完全復活をアピールすると、続くマイルCSも勝利してこの年の最優秀短距離馬に選出され、翌年も安田記念とマイルCSを制して、最優秀3歳牝馬と最優秀父内国産馬に輝いた半妹ダイワスカーレットとともに、再び最優秀短距離馬のタイトルを受賞しました。

ちなみに、2000年以降、毎日王冠と天皇賞（秋）を連勝したのは、ダイワメジャーとカンパニーだけ。これら2頭は父が全く異なるものの、マイルCSまで3連勝した点や、母父がノーザンテーストであること。長きにわたって活躍した結果、10億円前後の賞金を獲得したことなど不思議と共通点があり、歴史に名を残す名馬となりました。

それでは予想に。

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今回は、毎日王冠の過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、本命馬を見つけます。

（1）前走からの間隔
（2）前走クラス
（3）今回の枠順
（4）前走場所
（5）キャリア
（6）騎手の東西別
（7）生産牧場
（8）前走距離
（9）馬主
（10）今回の斤量

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記10項目。その中で（1）は前走からの間隔について。
休み明けが好走しやすい当レース。具体的には、前走からの間隔が中12週以上で、前走1着か勝ち馬から0秒2差以内の惜敗を喫した馬が［4-5-3-2/14］。勝率28.6％、複勝率85.7％。単勝回収率176％、複勝回収率125％。これだけ該当馬がいながら好走率は9割に迫るという、凄まじい成績です。
◇該当馬＝ヤマニンサルバム、ヨーホーレイク、オフトレイル

次は（2）。前走クラス。
過去5年の3着内馬15頭は、すべて前走重賞に出走。ただ、GII組は［0-0-0-7/7］と、不振でした。
一方、前走GIかGIIIに出走し、今回の馬番が奇数。なおかつ斤量が前走と同じか、2キロ以上増、もしくは2キロ以下の減となる馬は［4-3-3-3/13］。勝率30.8％、複勝率76.9％。単勝回収率65％、複勝回収率109％。こちらも好走率が8割に迫ろうかという素晴らしい成績でした。
◇該当馬＝ニシノスーベニア、ダノンエアズロック

（3）は今回の枠順です。
今年は頭数が揃ったものの、例年、落ち着いた頭数でおこなわれる当レース。ただ、開幕週におこなわれるせいか、やや外枠不利の傾向にあります。
一方、今回の枠が1から5で、生月が1から3。なおかつ、前走馬体重が480kg未満か500kg以上だった馬は［3-2-3-4/12］。勝率25.0％、複勝率66.7％。単勝回収率192％、複勝回収率107％と、こちらも素晴らしい成績を残していました。
◇該当馬＝ニシノスーベニア、エアファンディタ

（4）は前走場所について。
毎日王冠は、前走も東京のレースに出走した関東馬が強く、そのうち母父がネイティヴダンサー系以外の種牡馬だと［4-4-1-1/10］。勝率40.0％、複勝率90.0％。単勝回収率85％、複勝回収率112％。ほぼパーフェクトといって良い成績です。
◇該当馬＝ニシノスーベニア、ダノンエアズロック

（5）はキャリア。
フレッシュな馬が結果を残している当レース。具体的には、キャリア15戦以下かつ前走3コーナーで4から11番手に位置。さらに前走時、馬体重増減なしかマイナスだった馬は［3-1-4-2/10］。勝率30.0％、複勝率80.0％。単勝回収率69％、複勝回収率113％。これまた凄まじい成績でした。
◇該当馬＝シックスペンス、ヨーホーレイク、エルトンバローズ

（6）は騎手の東西別です。
過去5年の成績をみると、栗東所属騎手騎乗馬が美浦所属騎手騎乗馬を圧倒していました。その中でも、前走人気＞前走着順（前走3番人気1着など）か前走人気＝前走着順、かつ前走13頭以上のレースに出走した馬は［4-1-2-3/10］。勝率40.0％、複勝率70.0％。単勝回収率244％、複勝回収率103％。複勝回収率は低いものの、好走率は文句のつけようがありません。
◇該当馬＝ホウオウビスケッツ、ヨーホーレイク

（7）は生産牧場について。
スーパーGIIとも称される毎日王冠で、当然のように結果を残しているのがノーザンファーム生産馬。そのうち、前走上がりが6位以内だった同場生産馬（Northern Farm名義も含む）は［3-1-4-1/9］。勝率33.3％、複勝率88.9％。単勝回収率76％、複勝回収率120％。（4）同様、ほぼパーフェクトの成績でした。
◇該当馬＝ヨーホーレイク

続いては（8）。前走距離。
過去5年の3着内馬15頭中11頭は、前走1600ｍか2400ｍのレースに出走。そのうち、前走11番人気以内だった関東馬は［4-3-1-1/9］。勝率44.4％、複勝率88.9％。単勝回収率94％、複勝回収率104％で、（7）と同じ好走率でした。
◇該当馬＝ダノンエアズロック、シックスペンス

（9）は馬主です。
（7）とやや重なりますが、大手クラブ法人の所有馬が強さを発揮している当レース。中でも、シルクレーシングかサンデーレーシングが所有し、今回ブリンカーを装着しない馬は［3-2-2-1/8］。勝率37.5％、複勝率87.5％。単勝回収率86％、複勝回収率105％。またまた好走率は9割に迫ります。
◇該当馬＝ローシャムパーク

そして最後は（10）。今回の斤量について。
斤量のルールが改定されたため、傾向が変わる可能性はありますが、近年の毎日王冠で56キロを背負う馬は回収率が、57キロを背負う馬は好走率が伴いません。
一方、今回の斤量が56、57キロ以外、かつ前走と同じ騎手が騎乗（継続騎乗）するか、短期免許で来日した外国人騎手から今回JRAの騎手へ乗り替わる馬は［3-1-2-2/8］。勝率37.5％、複勝率75.0％。単勝回収率255％、複勝回収率105％。文句なしの成績でした。
◇該当馬＝ダノンエアズロック、マテンロウスカイ、オフトレイル、エルトンバローズ

これら10個の買い条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎12ヨーホーレイク
○7ダノンエアズロック
▲3ニシノスーベニア
☆11シックスペンス
△14エルトンバローズ
△13オフトレイル
△9ローシャムパーク
△1ヤマニンサルバム

【単勝】12
【馬単/マルチ】12⇔7,3,11,14,13,9,1（14点）
【ワイド】12＝7,3,11,14,13,9,1（7点）
【3連複/軸2頭】12,7＝3,11,14,13,9,1（6点）

本命候補は、4項目に合致したダノンエアズロックとヨーホーレイク。その中で、ヨーホーレイクを本命としました。

この春、屈腱炎による2年超の休養から復帰し、重賞で2戦連続3着のあと、前走の鳴尾記念を勝利したヨーホーレイク。6歳ながらキャリア10戦と消耗は少なく、GII以下ではすべて3着内と非常に安定感があります。

GII勝ちもあり実績面では文句なしですが、デビュー戦以来となる1800ｍは、やはり心配の種。200ｍ短縮されるからといって、前走よりペースが速くなる保証はどこにもありませんが、鳴尾記念では少しいきたがるようなところも見せており、そこそこのペースで流れてくれれば問題なくこなすとみました。

馬券はまず、ヨーホーレイクの単勝と同馬からの馬単マルチ、ワイドを購入。さらに、対抗ダノンエアズロックとの3連複軸2頭ながしを買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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