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調教ライター 西村武輝

2024/10/05 18:30

京都大賞典2024 最終結論【調教】京都外回り向きの調整に好感 ここはこの穴馬から勝負【重賞深掘りPROJECT】

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今週から秋の京都競馬が開幕。

阪神競馬場改修の影響で阪神Cなどが行われる西の12月開催も京都で行われるので、3カ月間13週のロングランとなりますね。ちなみに2025年の年明けはさすがに京都ではなく、中京で開催。何年か前にあった「中京での京都金杯」がまた行われることになります。

さてその秋京都開幕を飾る重賞が「京都大賞典」ですね。ジャパンC、そして有馬記念へ向けての重要な西のステップレース。今年も魅力的なメンバーが顔を揃えました。

調教傾向は京都で実施された近3回(2023年、2020年、2019年)の馬券対象9例から見ることとします。

最終追いはコース6例、坂路3例。坂路3例のうち2020年2着キセキなど2例が1週前にコースで併せ馬を行っており、坂路オンリー調整は2019年2着のダンビュライトだけ。

ダンビュライトは音無厩舎で坂路オンリーを貫いており、ここもそれに従っての調整でした。2週続けて坂路で同厩舎の看板馬インディチャンプと火の出るようなスパーリングを繰り広げており負荷は十二分に掛かっており、その攻め気配通りの結果を残したと言っていいでしょう。

最終追いでの負荷は「強め」以上7例、「馬なり」2例。2例のうち1例が前述ダンビュライトなんですがインディチャンプ相手に食らいついて坂路ラスト2F24秒2ですから、見た目の以上に内面にはしっかり負荷か掛かっていたはず。もう1例は昨年2着ボッケリーニでこちらも粘る2勝クラスとの併走で終いをしっかり伸ばしたものでした。

長い距離を走ってきて、最後の坂の下りでさらに勢いをつけるべく仕掛けられ直線で踏ん張る感覚を“稽古での負荷”という格好で体感しておくのが重要ということでしょうか。

以上を踏まえ、まずは「京都大賞典」追い切り診断で【8点】【7点】と上位評価された馬を見ていきましょう。

■ケイアイサンデラ【7】
難波騎手騎乗 栗東坂路単走 華奢な馬の中3週となるため終い重点でリラックスさせることに主眼を置いた内容。ピタッと折り合い、バランスのいいフォームで登坂する。ラストは軽微な扶助だけでギアを上げ、軽快に駆け抜けた。前走で接戦を制した反動は感じられず、高いレベルで安定。

■サトノグランツ【7】
川田騎手騎乗 栗東CW単走 1週前の併せ馬で速い時計を出しており、これが実質の最終追い。今週は鞍上との意思疎通を深めることに専念したような内容となった。ゆったりとしたペースでもまったく力まずに進み、直線では首をリズミカルに使って自然体で加速できていた。自身初となるCWでの最終追いだが、心身ともに充実していることの証とも言える。万全だろう。

■スマートファントム【7】
助手騎乗 栗東CW単走 1週前にオープン馬相手の併せ馬で気合いを注入。今週は単走だったが1週前のハード追いが奏功したようで、終始前向きな雰囲気で進んで行く。前掛かりな分、ややトモが流れるが許容範囲。終いの仕掛けにいい反応を示し加速した。このひと追いで万全の状態に仕上がったか。

■ドクタードリトル【8】
助手騎乗 栗東坂路単走 前向きさにあふれた雰囲気で坂に入り、外ラチ沿いを勢いよく進んでいく。ブレが少なく、かつダイナミックなフォームから豪快な加速を示し1F11秒9(一杯)をマークした。ラストは鞍上が体調面の良さを確信して仕掛けたような雰囲気があり、目下の充実ぶりは相当だろう。絶好調。

■ブローザホーン【7】
菅原明騎手騎乗 栗東坂路併せ馬 3勝クラスを追走し楽な手応えで取り付いていく。終始落ち着いており、フォームもシャープそのもの。最後は切れ負けして遅れ入線に終わったが、稽古ではまったく走らない馬なので問題なしだ。本数は十二分にこなしており、秋始動戦としては上々の態勢。

■メイショウブレゲ【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 稽古で目立たないこの馬にしては前向きな雰囲気で進んで行き、ラストもズブさを感じさせず素軽さを保って駆け抜けた。頭が高くなる点もずいぶんマシになっている。休養効果てきめんなのか、かなりいい状態で走れそう。

▼「京都大賞典」全頭追い切り評価はコチラ
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/19755/0/112

調教採点最高【8】点としたのはドクタードリトル。前走は中京芝2000mの3勝クラス・関ケ原Sをトップハンデを背負いながら3馬身差で勝利した上がり馬ですね。

1週前はオープン馬ドンアミティエ(同日の京都10R・藤森Sに出走)を突き放して先着、今週は単走を感じさせない気迫から豪快に伸びました。2週続けてラスト1F11秒台マークは、いかに充実しているかの証ですね。

ただし昇級初戦で別定GIIは高いハードル。曾祖母にサトルチェンジがおり近親にマンハッタンカフェ、クレスコグランドなら血統的に長い距離はやれそうですが、自身は2000mまでの経験しかなく、ここは試金石。▲評価に留めます。

本命は天皇賞・春で4着と大健闘を果たしたスマートファントム。こちらは1週前に併せ馬でアオられましたが、相手が短距離戦線で活躍するメイショウソラフネなら問題ありません。ちなみにそのメイショウソラフネは土曜のリステッド・オパールSで僅差2着と好走したわけですし、それに食い下がれていたスマートファントムの評価も相対的に上げるべき。

最終追いはこの馬としては前向き過ぎかとも思わされましたが、折り合いはついていましたし3200m戦から4F短縮の一戦を走るにあたってはこれぐらいの雰囲気でちょうどいいか。

ラストでひと気合い入れられ、坂の下りからギアを入れる感覚を磨かれたのも好感。捌きやすい頭数に収まり、馬群がバラける京都外回り戦でインをスルスルと駆け上がってきそう。康太ジョッキーとのコンビで重賞Vならなかった無念を兄・佑介ジョッキーがここで晴らすか。

実績で抜けているのはブローザホーン。稽古では常に地味ですが、それで結果を残し続けているのは皆さんご存じの通りでしょう。

動きや時計というより、本数と走りのバランスでこの馬としてやるべきことはしっかりやっているという意味での【7】点評価。土曜追いでしっかりラストに負荷は掛かっており、これは好材料でしょう。近2走、京都外回りのGIで好走した調整パターンをしっかり踏襲できており、ちょっと崩れるシーンは考えにくい。強い攻めがもう1本あれば不動の本命としましたが、やはりあくまで前哨戦仕上げ。取りこぼしも考え、対抗までとしました。

サトノグランツの前走・目黒記念4着はいかにも詰めの甘さを感じさせましたが、トップハンデ(タイ)と海外帰りの影響もあったよう。今回は状況好転。ただしこの馬にとって初となるCW最終追いに切り替えたのがどう転ぶか。あって2着までの☆評価。

穴でメイショウブレゲ。ブービー人気に留まっていた天皇賞・春でジリッとではありますが、いい脚を使って8着。自分でレースを作れない弱みはあるものの、バビットが飛ばして差し場が生じるようなら出番あり。この枠なりに脚を溜められそうなのもいい。

調教採点【6】点組からは実績に敬意を表してディープボンドを押さえます。いい頃の迫力はさすがに感じさせませんが、ラストにしっかり負荷を掛けられており、長くいい脚を使う感覚に磨きを掛けられていた点を評価。

以下、最終結論です。どうぞご参考に!

<調教ライター・西村武輝「京都大賞典」最終結論>
◎6 スマートファントム
○11 ブローザホーン
▲9 ドクタードリトル
☆1 サトノグランツ
△2 ケイアイサンデラ
△3 メイショウブレゲ
△7 ディープボンド

【単勝】6(1点)
【馬連】6=11,9,1,2,3,7(6点)
【3連複/フォーメ】6,11=6,11,9,1=6,11,9,1,2,3,7(19点)
【3連単/フォーメ】6,11→6,11,9,1→6,11,9,1,2,3,7(30点)


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=重賞深掘りPROJECT関連動画=

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