競馬サロン

田原基成
10
2018/01/18 13:30
危険な前走好走馬を見極める方法

荒れに荒れた正月競馬から一転、比較的平穏な決着が目立った先週。
「競馬の世界にも正月ボケがあるのでは?」と疑問を抱かずにはいられなかったが、変則開催で調教面を中心に難しい部分がまったくなかったとは言い切れない。どれだけ経験しても予測不能な事態が起こるのが競馬の恐ろしさでもあり、面白さでもある。ひとつひとつの積み重ねを糧に自らの予想スキルを上げていきたいところだ。
さて、今回のテーマは「危険な前走好走馬を見極める方法」について。
土日の重賞は1番人気馬が馬券圏内を確保。期待に応える走りを見せた一方で、人気馬受難のレースが続いたのが中山ダート1200mだ。まずは先週行われた計7レースの中山ダート1200mにおける1番人気馬成績をチェックしたい。
【土曜】
・1R→ノボベイビー(1番人気1着)
・4R→セレナライティア(1番人気7着)
・8R→シャインヴィットゥ(1番人気12着)
・11R→ドラゴンゲート(1番人気4着)
【日曜】
・1R→セイウンアカマイ(1番人気5着)
・4R→デピュティプライム(1番人気1着)
・9R→レレマーマ(1番人気8着)
中央競馬における1番人気馬の平均複勝率は毎年60%台前半で推移しており、いかに先週が特殊だったかがよくわかるだろう。1番人気馬の複勝率28.6%は尋常ではない。
この事実を“偶然”と片付けるファンもいるかもしれないが、私はそう思わない。次は上記7頭を脚質の側面から分析していく。
【土曜】
・1R→ノボベイビー(逃げ)
・4R→セレナライティア(4角2番手)
・8R→シャインヴィットゥ(4角2番手)
・11R→ドラゴンゲート(逃げ)
【日曜】
・1R→セイウンアカマイ(逃げ)
・4R→デピュティプライム(追い込み)
・9R→レレマーマ(4角2番手)
1頭を除き、凡走した5頭はいずれも4角2番手以内を進んだ馬。また、前走中山ダート1200mで先行して好走した馬もその多くを占めていた。中山ダート1200mの傾向として、上級クラスになればなるほど人気の逃げ馬にとって厳しい戦いとなりやすい。カペラSが良い例だが、好走馬の多くは道中で後方に構える差し・追い込みタイプ……「競馬予想は好調とおぼしき前走好走馬を狙え」「中山ダート1200mは逃げ馬を狙え」のセオリーが通用しない傾向にあるのだ。
では、なぜ前走好走した馬が凡走してしまうのか?
ここでは私がカリスマのVIP予想内「自信の一鞍」で書いたジャニュアリーSを参考に説明していくこととする。以下は当時の見解だ。
【ジャニュアリーS】
最内枠のドラゴンゲートは逃げてナンボの馬。物理的に内ラチまで最短距離の枠を引けたわけだから、これ以上の枠はない。
しかし、見方を変えれば「格好の目標」にされる確率の高い枠と捉えられる。
枠順は展開を大きく左右するファクター。このレースでは7-8枠をすべて逃げ・先行タイプが取った。芝スタートで加速がつきやすい外枠……いったんスピードに乗れば外からドラゴンゲートを交わすことは難しくないだろう。
競馬予想において重要なのは“どこまでリスクを想定できるか”を考えることにある。例えばドラゴンゲートが外から被された場合、ハナを奪われた場合……デジャヴとして浮かぶのは、内枠を引き先手を取りきれず掲示板外に敗れた春風S。そのイメージが振り払えない以上、本命の評価を下すことはできない【抜粋ここまで】。
私の本命馬は1-3番人気馬に打たれることがほとんど。言い換えればそのゾーンにいる馬の取捨選択が予想の大きな部分を占めるわけだが、なぜカペラS4着の実績馬ドラゴンゲートを本命にしなかったのか?私は“カペラS4着”が凡走の引き金となったのだと捉えている。
逃げ馬は、ノーマークでこそ真価を発揮する存在。前走はその状態で臨めたことで極端なプレッシャーを受けることなく運ぶことができた。これは私のセオリーだが、人気の有無にかかわらず“逃げて好走した馬の次走”は疑ってかかるのがポイント。誰だって無抵抗のまま逃げ切られたくはないだろう。想像の範疇でもいいから、自分が予想するレースで騎乗する騎手の心理は頭に入れておくべきだ。
余談だが、VIP予想「自信の一鞍」で提供したジャニュアリーSは◎☆△3連複1万3100円的中。
日曜の自信の一鞍・京都3R3歳未勝利戦(3連複8770円)と合わせて3列目に据えた△馬が大きな役割をはたした週だった。3連複フォーメーションの券種を採る以上、常にタテ目のリスクは付きまとう。3連複の2列目は回収率を上げるために人気薄を必ず1頭はピックアップするようにしているが、重要なのはどこまでいっても3列目のチョイスと本命馬の選定だ。
1列目は安定を。
2列目は爆発力を。
3列目は1列目と2列目、いずれかの共通点を有する馬を。
競馬予想の難しさを痛感しているからこそ行き着いた私のスタイル。リスクヘッジとリターンの両方を兼ね備えた3連複フォーメーションは今後もブレずに継続していきたい。
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「競馬の世界にも正月ボケがあるのでは?」と疑問を抱かずにはいられなかったが、変則開催で調教面を中心に難しい部分がまったくなかったとは言い切れない。どれだけ経験しても予測不能な事態が起こるのが競馬の恐ろしさでもあり、面白さでもある。ひとつひとつの積み重ねを糧に自らの予想スキルを上げていきたいところだ。
さて、今回のテーマは「危険な前走好走馬を見極める方法」について。
土日の重賞は1番人気馬が馬券圏内を確保。期待に応える走りを見せた一方で、人気馬受難のレースが続いたのが中山ダート1200mだ。まずは先週行われた計7レースの中山ダート1200mにおける1番人気馬成績をチェックしたい。
【土曜】
・1R→ノボベイビー(1番人気1着)
・4R→セレナライティア(1番人気7着)
・8R→シャインヴィットゥ(1番人気12着)
・11R→ドラゴンゲート(1番人気4着)
【日曜】
・1R→セイウンアカマイ(1番人気5着)
・4R→デピュティプライム(1番人気1着)
・9R→レレマーマ(1番人気8着)
中央競馬における1番人気馬の平均複勝率は毎年60%台前半で推移しており、いかに先週が特殊だったかがよくわかるだろう。1番人気馬の複勝率28.6%は尋常ではない。
この事実を“偶然”と片付けるファンもいるかもしれないが、私はそう思わない。次は上記7頭を脚質の側面から分析していく。
【土曜】
・1R→ノボベイビー(逃げ)
・4R→セレナライティア(4角2番手)
・8R→シャインヴィットゥ(4角2番手)
・11R→ドラゴンゲート(逃げ)
【日曜】
・1R→セイウンアカマイ(逃げ)
・4R→デピュティプライム(追い込み)
・9R→レレマーマ(4角2番手)
1頭を除き、凡走した5頭はいずれも4角2番手以内を進んだ馬。また、前走中山ダート1200mで先行して好走した馬もその多くを占めていた。中山ダート1200mの傾向として、上級クラスになればなるほど人気の逃げ馬にとって厳しい戦いとなりやすい。カペラSが良い例だが、好走馬の多くは道中で後方に構える差し・追い込みタイプ……「競馬予想は好調とおぼしき前走好走馬を狙え」「中山ダート1200mは逃げ馬を狙え」のセオリーが通用しない傾向にあるのだ。
では、なぜ前走好走した馬が凡走してしまうのか?
ここでは私がカリスマのVIP予想内「自信の一鞍」で書いたジャニュアリーSを参考に説明していくこととする。以下は当時の見解だ。
【ジャニュアリーS】
最内枠のドラゴンゲートは逃げてナンボの馬。物理的に内ラチまで最短距離の枠を引けたわけだから、これ以上の枠はない。
しかし、見方を変えれば「格好の目標」にされる確率の高い枠と捉えられる。
枠順は展開を大きく左右するファクター。このレースでは7-8枠をすべて逃げ・先行タイプが取った。芝スタートで加速がつきやすい外枠……いったんスピードに乗れば外からドラゴンゲートを交わすことは難しくないだろう。
競馬予想において重要なのは“どこまでリスクを想定できるか”を考えることにある。例えばドラゴンゲートが外から被された場合、ハナを奪われた場合……デジャヴとして浮かぶのは、内枠を引き先手を取りきれず掲示板外に敗れた春風S。そのイメージが振り払えない以上、本命の評価を下すことはできない【抜粋ここまで】。
私の本命馬は1-3番人気馬に打たれることがほとんど。言い換えればそのゾーンにいる馬の取捨選択が予想の大きな部分を占めるわけだが、なぜカペラS4着の実績馬ドラゴンゲートを本命にしなかったのか?私は“カペラS4着”が凡走の引き金となったのだと捉えている。
逃げ馬は、ノーマークでこそ真価を発揮する存在。前走はその状態で臨めたことで極端なプレッシャーを受けることなく運ぶことができた。これは私のセオリーだが、人気の有無にかかわらず“逃げて好走した馬の次走”は疑ってかかるのがポイント。誰だって無抵抗のまま逃げ切られたくはないだろう。想像の範疇でもいいから、自分が予想するレースで騎乗する騎手の心理は頭に入れておくべきだ。
余談だが、VIP予想「自信の一鞍」で提供したジャニュアリーSは◎☆△3連複1万3100円的中。
日曜の自信の一鞍・京都3R3歳未勝利戦(3連複8770円)と合わせて3列目に据えた△馬が大きな役割をはたした週だった。3連複フォーメーションの券種を採る以上、常にタテ目のリスクは付きまとう。3連複の2列目は回収率を上げるために人気薄を必ず1頭はピックアップするようにしているが、重要なのはどこまでいっても3列目のチョイスと本命馬の選定だ。
1列目は安定を。
2列目は爆発力を。
3列目は1列目と2列目、いずれかの共通点を有する馬を。
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