競馬サロン

田原基成
10
2018/03/11 09:48
フィリーズR/金鯱賞/中山8R 4歳以上500万下予想

【阪神11R フィリーズR】
「3歳牝馬路線はラッキーライラックの1強である」
磐石のレース運びをみせたチューリップ賞はそれを強烈に印象付けるものだった。
同レース2着のマウレア、3着のリリーノーブルを含めた3頭は阪神JF1-3着馬。3歳牝馬路線は2歳時からその勢力図が何も変わっていない。桜花賞はチューリップ賞上位馬から組み立てるレースだろう。
では、フィリーズRの立ち位置は?
私は先ほど「桜花賞はチューリップ賞上位馬から組み立てるレース」と書いた。仮にこのレースで鮮烈な勝ち方をする馬がいたとしても信念は揺るがないだろう。
一体なぜか。
「阪神1400mでの鮮烈な勝ち方」が桜花賞と結びつかないからだ。
【0-0-1-11】
2007年以降にフィリーズRを制した馬の桜花賞成績は散々たるもの。アストンマーチャンやメイショウマンボ、クイーンズリングといったのちのGI馬がことごとく馬券圏外に敗れており、その“関連性のなさ”に思わず閉口してしまうほど。
フィリーズRは桜花賞と結びつかない。
ならば“逆転の発想”を大事にしたい。
桜花賞で厳しいと思われる馬を狙うという発想だ。
例えば昨年の覇者カラクレナイは上がり3F33秒台の経験なし。クイーンズリングやメイショウマンボも同様で“内回りコース向きの差し脚”が活きた格好だ。ことフィリーズRにおいて、桜花賞で求められる上がり3F33秒台の瞬発力は必要ない。
瞬発力勝負の代表格と言えるディープインパクト産駒はこのレースで【0-0-1-6】。桜花賞での成績【4-4-1-13】と比較したときの差は歴然だ。血統背景もまた、両レースの本質的な違いを見抜くヒントと言えよう。
それを踏まえ、ここはリバティハイツから入る。
過去3戦、同馬が記録した上がり3Fは34秒8→34秒6→34秒6。上がり3Fは展開や馬場に左右されるものとはいえ、良い意味で“切れすぎない脚”を使える馬だ。
改めて3戦を振り返ると、この条件での新馬戦は600m通過34秒6、1000m通過57秒6と淀みない流れ。直線いったん進路が狭くなるシーンがありつつ、勝ち馬とタイム差なしまで追い詰めた点は評価すべきだ。何より阪神芝1400m特有の乱ペースを経験したアドバンテージは計り知れない。
アンヴァル。
ラブカンプー。
マドモアゼル。
コーディエライト。
揃いに揃った逃げ・先行勢は否が応にもハイペースの差し決着を連想させる。上がりのかかる差し比べ……その展開こそ、この馬がもっとも望むものだろう。リバティハイツの本命に迷いはない。
3連複フォーメーションの2列目には3頭をピックアップ。
アマルフィコーストは逃げ切った新馬戦から一転、近2走は差す競馬で新味を発揮している。スパッと切れる脚ははっきり言って皆無だが、スタミナが問われるフィリーズRはそれぐらいで丁度良い。急坂芝2戦2勝の実績から、コース替わりもプラスと捉えられる。
デルニエオールも侮れない。
こちらは芝1400mで2戦2勝と負け知らず。そのなかには阪神芝1400mも含まれている。間隔の詰まったローテーションがどうかも、馬群を上手く捌ければ面白い。
ローテーション面ではコーディエライト。
阪神JFでは大敗を喫してしまったが「阪神JFで大敗を喫したこと」が阪神芝1400mへの適性を間接的に証明するものとなる。急坂芝1400mは未勝利戦を圧勝した条件でもあり、前走との比較でプラス材料の多い馬だ。
【阪神11R フィリーズR予想の印】
◎10 リバティハイツ
〇6 アマルフィコースト
▲2 デルニエオール
☆15 コーディエライト
△9 アンコールプリュ
△1 アンヴァル
△7 モルトアレグロ
△11 ナディア
△14 アルモニカ
△13 メイショウコゴミ
【3連複/フォーメ】10-6,2,15-6,2,15,9,1,7,11,14,13(21点)
-------------------------------------------------------------------
【中京11R 金鯱賞】
本命はスワーヴリチャードにすんなり決まった。
今年の金鯱賞で支持を集めているのは同馬に加えてサトノダイヤモンド、ヤマカツエースなど。この2頭、とりわけサトノダイヤモンドは戦前から仕上がり途上が伝えられている。海外帰り初戦である点、次走にGIが控えている背景からここは叩き台の気配が漂う。
スワーヴリチャードはどうか。
私が疑問に思ったのは、早々にドバイ参戦を回避したこと。同馬が典型的なサウスポーであることはご存知だと思うが、左回りで施行されるドバイは格好の舞台。それにもかかわらず金鯱賞を選択した理由……私は“目先ではない陣営の狙い”が隠されているように映る。
昨秋を振り返ってみよう。
ダービーでの激闘を経て、陣営が秋初戦に選んだのはアルゼンチン共和国杯。左回りに照準を合わせたことで決まったローテーションだが、その次走はジャパンCではなく有馬記念だった。
私が思うに、スワーヴリチャードは間隔を詰めて使えるタイプではないと思う。だからこそ、自身が得意とする好走レンジに最大級のパフォーマンスが集約される。共同通信杯もアルゼンチン共和国杯も“休み明け”で制した点は紛れもない事実だ。
先の話をしてしまうと、今のところ大阪杯でスワーヴリチャードを高く評価するつもりはない。このレースで同馬がクリアすべき課題は天皇賞(秋)と同じ左回り芝2000mへの対応と瞬発力勝負での切れ味。大阪杯に向けて……ではなく、天皇賞(秋)に向けて負けられない一戦と私は捉えている。
サトノダイヤモンドについても触れておこう。
同馬は金鯱賞をステップに大阪杯→宝塚記念へと進むローテーションがすでに発表済み。能力を存分に発揮できるのは京都芝外回りだと思うが、今さら長距離GIのタイトルはいらないということか。スワーヴリチャードとは異なる“先”……すなわち、種牡馬入りまで見据えた使われ方なのかもしれない。こちらは春のGIシリーズで狙うタイミングが来るだろう。
相手本線はコース巧者のメートルダール、ヤマカツエース。
【中京11R 金鯱賞予想の印】
◎9 スワーヴリチャード
〇2 メートルダール
▲1 ヤマカツエース
△3 ブレスジャーニー
△5 サトノダイヤモンド
△6 ダッシングブレイズ
△4 サトノノブレス
△7 デニムアンドルビー
【3連複/フォーメ】9-2,1-2,1,3,5,6,4,7(11点)
-------------------------------------------------------------------
【中山8R 4歳以上500万下】
私が予想をする際に重視しているファクターのひとつに「再現性の有無」がある。
過去に同じ条件での好走歴があるか否か……これは競走馬以上に陣営が気に留めるものだと捉えているからだ。東京のウオッカ、中山のマツリダゴッホなど同じ条件で何度も好走した馬たちが代表的な例と言えるだろう。
ビッグレースであれば多くの人が再現性の有無を意識すると思われるが、条件戦となるとなかなか手が回らない。しかし、私は良くも悪くも“どんぐりの背比べ”である条件戦だからこそ再現性の有無が重要だと感じている。
このレースでいえばディアシューターがそうだ。
仮に前走だけで判断しようとすると、ローカルで勝ち馬から1秒3差敗戦の事実だけが残る。到底中央場所では買えない結論に引っ張られてしまうかもしれないが、注目すべきは2年前の成績。渋った中山ダート1800mで現オープンのハイランドピークと接戦を演じている点は見逃せない。
休み明け。
馬番フタ桁番。
鞍上。
今回はそのすべてが2年前と重なる。
当時の再現に向け、手はずを整えたディアシューターの本命に迷いはない。
【中山8R 4歳以上500万下予想の印】
◎10 ディアシューター
〇2 セガールモチンモク
▲9 ロードブレイク
☆4 エンパイアステート
△6 ベラポーサ
△3 マツリダウメキチ
△8 アオスタ
△5 ショウナンハドル
【3連複/フォーメ】10-2,9,4-2,9,4,6,3,8,5(15点)
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「3歳牝馬路線はラッキーライラックの1強である」
磐石のレース運びをみせたチューリップ賞はそれを強烈に印象付けるものだった。
同レース2着のマウレア、3着のリリーノーブルを含めた3頭は阪神JF1-3着馬。3歳牝馬路線は2歳時からその勢力図が何も変わっていない。桜花賞はチューリップ賞上位馬から組み立てるレースだろう。
では、フィリーズRの立ち位置は?
私は先ほど「桜花賞はチューリップ賞上位馬から組み立てるレース」と書いた。仮にこのレースで鮮烈な勝ち方をする馬がいたとしても信念は揺るがないだろう。
一体なぜか。
「阪神1400mでの鮮烈な勝ち方」が桜花賞と結びつかないからだ。
【0-0-1-11】
2007年以降にフィリーズRを制した馬の桜花賞成績は散々たるもの。アストンマーチャンやメイショウマンボ、クイーンズリングといったのちのGI馬がことごとく馬券圏外に敗れており、その“関連性のなさ”に思わず閉口してしまうほど。
フィリーズRは桜花賞と結びつかない。
ならば“逆転の発想”を大事にしたい。
桜花賞で厳しいと思われる馬を狙うという発想だ。
例えば昨年の覇者カラクレナイは上がり3F33秒台の経験なし。クイーンズリングやメイショウマンボも同様で“内回りコース向きの差し脚”が活きた格好だ。ことフィリーズRにおいて、桜花賞で求められる上がり3F33秒台の瞬発力は必要ない。
瞬発力勝負の代表格と言えるディープインパクト産駒はこのレースで【0-0-1-6】。桜花賞での成績【4-4-1-13】と比較したときの差は歴然だ。血統背景もまた、両レースの本質的な違いを見抜くヒントと言えよう。
それを踏まえ、ここはリバティハイツから入る。
過去3戦、同馬が記録した上がり3Fは34秒8→34秒6→34秒6。上がり3Fは展開や馬場に左右されるものとはいえ、良い意味で“切れすぎない脚”を使える馬だ。
改めて3戦を振り返ると、この条件での新馬戦は600m通過34秒6、1000m通過57秒6と淀みない流れ。直線いったん進路が狭くなるシーンがありつつ、勝ち馬とタイム差なしまで追い詰めた点は評価すべきだ。何より阪神芝1400m特有の乱ペースを経験したアドバンテージは計り知れない。
アンヴァル。
ラブカンプー。
マドモアゼル。
コーディエライト。
揃いに揃った逃げ・先行勢は否が応にもハイペースの差し決着を連想させる。上がりのかかる差し比べ……その展開こそ、この馬がもっとも望むものだろう。リバティハイツの本命に迷いはない。
3連複フォーメーションの2列目には3頭をピックアップ。
アマルフィコーストは逃げ切った新馬戦から一転、近2走は差す競馬で新味を発揮している。スパッと切れる脚ははっきり言って皆無だが、スタミナが問われるフィリーズRはそれぐらいで丁度良い。急坂芝2戦2勝の実績から、コース替わりもプラスと捉えられる。
デルニエオールも侮れない。
こちらは芝1400mで2戦2勝と負け知らず。そのなかには阪神芝1400mも含まれている。間隔の詰まったローテーションがどうかも、馬群を上手く捌ければ面白い。
ローテーション面ではコーディエライト。
阪神JFでは大敗を喫してしまったが「阪神JFで大敗を喫したこと」が阪神芝1400mへの適性を間接的に証明するものとなる。急坂芝1400mは未勝利戦を圧勝した条件でもあり、前走との比較でプラス材料の多い馬だ。
【阪神11R フィリーズR予想の印】
◎10 リバティハイツ
〇6 アマルフィコースト
▲2 デルニエオール
☆15 コーディエライト
△9 アンコールプリュ
△1 アンヴァル
△7 モルトアレグロ
△11 ナディア
△14 アルモニカ
△13 メイショウコゴミ
【3連複/フォーメ】10-6,2,15-6,2,15,9,1,7,11,14,13(21点)
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【中京11R 金鯱賞】
本命はスワーヴリチャードにすんなり決まった。
今年の金鯱賞で支持を集めているのは同馬に加えてサトノダイヤモンド、ヤマカツエースなど。この2頭、とりわけサトノダイヤモンドは戦前から仕上がり途上が伝えられている。海外帰り初戦である点、次走にGIが控えている背景からここは叩き台の気配が漂う。
スワーヴリチャードはどうか。
私が疑問に思ったのは、早々にドバイ参戦を回避したこと。同馬が典型的なサウスポーであることはご存知だと思うが、左回りで施行されるドバイは格好の舞台。それにもかかわらず金鯱賞を選択した理由……私は“目先ではない陣営の狙い”が隠されているように映る。
昨秋を振り返ってみよう。
ダービーでの激闘を経て、陣営が秋初戦に選んだのはアルゼンチン共和国杯。左回りに照準を合わせたことで決まったローテーションだが、その次走はジャパンCではなく有馬記念だった。
私が思うに、スワーヴリチャードは間隔を詰めて使えるタイプではないと思う。だからこそ、自身が得意とする好走レンジに最大級のパフォーマンスが集約される。共同通信杯もアルゼンチン共和国杯も“休み明け”で制した点は紛れもない事実だ。
先の話をしてしまうと、今のところ大阪杯でスワーヴリチャードを高く評価するつもりはない。このレースで同馬がクリアすべき課題は天皇賞(秋)と同じ左回り芝2000mへの対応と瞬発力勝負での切れ味。大阪杯に向けて……ではなく、天皇賞(秋)に向けて負けられない一戦と私は捉えている。
サトノダイヤモンドについても触れておこう。
同馬は金鯱賞をステップに大阪杯→宝塚記念へと進むローテーションがすでに発表済み。能力を存分に発揮できるのは京都芝外回りだと思うが、今さら長距離GIのタイトルはいらないということか。スワーヴリチャードとは異なる“先”……すなわち、種牡馬入りまで見据えた使われ方なのかもしれない。こちらは春のGIシリーズで狙うタイミングが来るだろう。
相手本線はコース巧者のメートルダール、ヤマカツエース。
【中京11R 金鯱賞予想の印】
◎9 スワーヴリチャード
〇2 メートルダール
▲1 ヤマカツエース
△3 ブレスジャーニー
△5 サトノダイヤモンド
△6 ダッシングブレイズ
△4 サトノノブレス
△7 デニムアンドルビー
【3連複/フォーメ】9-2,1-2,1,3,5,6,4,7(11点)
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【中山8R 4歳以上500万下】
私が予想をする際に重視しているファクターのひとつに「再現性の有無」がある。
過去に同じ条件での好走歴があるか否か……これは競走馬以上に陣営が気に留めるものだと捉えているからだ。東京のウオッカ、中山のマツリダゴッホなど同じ条件で何度も好走した馬たちが代表的な例と言えるだろう。
ビッグレースであれば多くの人が再現性の有無を意識すると思われるが、条件戦となるとなかなか手が回らない。しかし、私は良くも悪くも“どんぐりの背比べ”である条件戦だからこそ再現性の有無が重要だと感じている。
このレースでいえばディアシューターがそうだ。
仮に前走だけで判断しようとすると、ローカルで勝ち馬から1秒3差敗戦の事実だけが残る。到底中央場所では買えない結論に引っ張られてしまうかもしれないが、注目すべきは2年前の成績。渋った中山ダート1800mで現オープンのハイランドピークと接戦を演じている点は見逃せない。
休み明け。
馬番フタ桁番。
鞍上。
今回はそのすべてが2年前と重なる。
当時の再現に向け、手はずを整えたディアシューターの本命に迷いはない。
【中山8R 4歳以上500万下予想の印】
◎10 ディアシューター
〇2 セガールモチンモク
▲9 ロードブレイク
☆4 エンパイアステート
△6 ベラポーサ
△3 マツリダウメキチ
△8 アオスタ
△5 ショウナンハドル
【3連複/フォーメ】10-2,9,4-2,9,4,6,3,8,5(15点)
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