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齋藤翔人

2022/04/22 19:00

【福島牝馬S】 非根幹距離が得意なキズナ産駒を狙い撃ち

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久々に、GIはお休みの今週末。ちょっと一息と言いたいところですが、計3つの重賞が行なわれます。GIがあろうとなかろうと、シーズンオフが存在しないのが日本の競馬の特徴。365日、必ずどこかで競馬は行なわれています。当たり前のことと思いがちですが、改めて、日々開催してくださる主催者、そして何より関係者に感謝しなければなりません。

それでは、先週の振り返りから。
最終的に、6頭が単勝オッズ10倍を切る大混戦だった皐月賞。ジオグリフの勝ちっぷりと、勝利に導いた福永騎手の騎乗はあまりに見事でしたが、ここでは、土曜日に行なわれた中山グランドジャンプにスポットを当てたいと思います。

1番人気に応え快勝したのは、11歳になったオジュウチョウサン。実に、当レース6度目の制覇です。年末の中山大障害に続く魂の走りで、大きな感動を与えてくれました。

よく言われるとおり、全盛時のような後続を引き離しての圧勝というわけにはいきませんでしたが、それでも横綱相撲といえる内容。1年前、メイショウダッサイから2秒5も離されて5着に敗れた際、「絶対王者も、もはやこれまでか…」と思ったのは私だけではなかったはず。しかし、そこから復活してJ・GIをさらに2勝上積み。再び王座に就きました。

一方、2着に惜敗したブラゾンダムールも素晴らしいレースでしたが、あえて取り上げたいのは、ゴール前で猛然と追い込み、3着に好走したマイネルレオーネ。オジュウチョウサンと同じステイゴールド産駒で、こちらも10歳の古豪です。

ここまで重賞勝ちはないものの、平地と障害合わせて61戦8勝。そのうち障害のオープンを3勝しています。昨年は、中山グランドジャンプの前哨戦、ペガサスジャンプSを勝利した後に故障。長期の休養を余儀なくされましたが、復帰戦となった前走の春麗ジャンプS4着から変わり身を見せ、初のGIで3着に健闘しました。

そんなマイネルレオーネの注目ポイントは、なんといっても血統。マイネルレオーネの父はステイゴールドで、その母はサッカーボーイの全妹ゴールデンサッシュです。一方、母ウェンブリーの父はサッカーボーイ。つまりマイネルレオーネは、サッカーボーイ=ゴールデンサッシュの全兄妹2×2という、強烈なクロスを有しているのです。

大げさかもしれませんが、中山グランドジャンプのゴール前で見せた鬼脚は、弾丸シュートと呼ばれたサッカーボーイを彷彿とさせるもの。入線後、平沢騎手が下馬したのは心配ですが、戦列に復帰すれば、これまで以上に、その動向に注目しようと思います。

それでは今週の予想に。

土曜日に行なわれるのは、春の福島開催唯一の重賞、福島牝馬S。昨年は、地震の影響で新潟開催となり、当場で行なわれるのは2年ぶりです。

ローカル、小回り、非根幹距離、牝馬限定戦と、荒れそうな要素が満載の一戦。実際、新潟の外回りという、本来であればさほど荒れそうにない条件で行なわれた昨年も、3連単の配当は23万円超。さらに、2020年は13、15番人気の穴馬が2、3着に激走し、同配当は227万円を超える高配当でした。

ただ、毎年荒れるかというとそうではなく、2017年から2019年は、このレースにしては平穏な決着。特に、デンコウアンジュが勝った2019年は、3連単の配当が6,670円と、異例?ともいえる低配当決着でした。

とはいえ、その前の3年も3連単は10万円を超えており、荒れるレースであることは間違いなさそう。ということで、今回は過去5年の福島牝馬Sを深掘り調査。重視できそうな指標を探り出し、そこから予想を組み立てたいと思います(新潟開催だった2021年も含みます)。

(1)前走人気
(2)前走距離
(3)母の父
(4)前走斤量
(5)前走着差
(6)馬齢
(7)キャリア

重視できそうな指標は、上記の7項目。まずは(1)。前走の人気です。

荒れる福島牝馬Sを象徴しているのがこの指標。というのも、前走6番人気以下だった馬が[4-2-5-33/44]と、好走馬の多くを占め、これだけでも複勝率は25.0%。複勝回収率は、135%に上ります。

これをさらに、前走芝の重賞に460kg以上で出走した馬に絞ると[4-2-4-14/24]。勝率16.7%、複勝率41.7%。単勝回収率185%、複勝回収率242%と、素晴らしい成績を収めていました。

続いては、(2)の前走距離について。
福島牝馬Sは、前走も同じ1800mに出走した馬が活躍するレース。その成績は[5-5-2-27/39]で、これだけでも単複の回収率は100%以上です。

その中でも、前走9着以内の馬が[5-5-2-19/31]。勝率16.1%、複勝率38.7%。単勝回収率160%、複勝回収率125%と、なかなかの成績でした。

次は(3)。母の父について。
福島牝馬Sでは、母父ノーザンダンサー系の種牡馬が活躍しており、その成績は[2-4-2-16/24]。複勝率33.3%。複勝回収率107%です。

この中でも、関東馬は[1-3-1-6/11]。勝率9.1%、複勝率45.5%。単勝回収率60%、複勝回収率187%と、高い確率で好走していました。

(4)は、前走の斤量。
ここはシンプルに、前走52kgもしくは53kgを背負っていた馬が好成績。合計すると[3-4-2-15/24]で、勝率12.5%、複勝率37.5%。単勝回収率154%、複勝回収率205%です。

(5)は、前走着差について。
福島牝馬Sは、前走惜敗した馬が強いレース。具体的には、前走勝ち馬から0.2秒差以内で負けた馬が[3-2-1-8/14]。勝率21.4%、複勝率42.9%。単勝回収率200%、複勝回収率184%と、好成績を収めていました。

(6)は馬齢です。
福島牝馬Sで強いのは5歳馬。その5歳馬が、今回5枠から8枠に入ると[2-2-3-9/16]。勝率12.5%、複勝率43.8%。単勝回収率198%、複勝回収率283%と、こちらも高い確率で好走していました。

最後は、(7)のキャリアについて。
(6)にも繋がるデータですが、福島牝馬Sは5歳馬が強い=キャリアが程々で、そこまで消耗しきっていない馬が強いレース。

具体的には、キャリア15戦以下の馬が今回5枠から8枠に入ると[2-1-3-8/14]。勝率14.3%、複勝率42.9%。単勝回収率148%、複勝回収率359%と、なかなかの成績を収めていました。

今回は、これら7つの指標を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとしました。

◎12 アブレイズ
○2  クリノプレミアム
▲5  ジュランビル
☆15 ルビーカサブランカ
△10 サンクテュエール
△9  シンハリング
△6  スライリー
△11 ホウオウエミーズ
△14 ロザムール
△13 エヴァーガーデン
△8  サトノダムゼル
△4  アナザーリリック


【買い目】

・馬単マルチ 12=2、5、15、10、9、6、11、14、13、8、4 計22点
・ワイド   12→2、5、15、10、9、6、11、14、13、8、4 計11点


本命は、単独5項目に該当したアブレイズ。大波乱の決着となった、中山牝馬Sの2着馬です。

アブレイズの父はキズナ。自身は、現役時にダービーやGII時代の大阪杯を勝利するなど、根幹距離(4で割り切れる距離)を得意としましたが、産駒は対照的に非根幹距離が得意。芝の1400mと1600m。1800mと2000m。2200mと2400mを比べると、複勝率が高いのはすべて前者です。

昨年のエリザベス女王杯でも、キズナ産駒が1、2着。アブレイズは、これまで12戦して4度連対していますが、そのうち3度が1800m。最も得意な距離とみて、まず間違いないでしょう。

対抗、単穴は4項目に該当したクリノプレミアムとジュランビル。以下、4番手評価のルビーカサブランカも含め、前走中山牝馬S組を中心に据えましたが、この組は過去5年で[4-4-1-19/28]。出走数も多いですが、福島牝馬Sで好走した馬の半数以上はここからの臨戦過程。方向性は間違っていないと思います。

馬券は、いつもどおり馬単マルチとワイド。中山牝馬Sと同様に荒れそうなので、いつも以上に相手が手広くなったこと、お許しください。

それでは、土曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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