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田原基成

2018/09/09 09:30

セントウルS/京成杯AH/阪神10R ムーンライトH予想

10
【阪神11R セントウルS】

開幕週の阪神は雨。事前に想定した「開幕週ゆえのアドバンテージ」は完全に消失した。

セントウルSのレース傾向は非常にわかりやすい。「逃げ・先行馬を徹底して狙う」意識するのはこの1点であり、該当しない馬はことごとく勝利を逃している。

スズカフェニックス。
ロードカナロア。
ストレイトガール。

脳裏によぎるのは差し脚を身上とする馬の「差し損ね」。前が止まらない開幕週の馬場ともなれば致し方ないことだろう。

加えて強調したいのがレースの特性。

セントウルSはスプリンターズSの前哨戦であると同時に、サマースプリントシリーズ最終戦に組み込まれている。真夏のスプリント王の座に就くべく全国を転戦し迎えるファイナルラウンド。モチベーションの差が結果として現れている事実は見逃せない。

傾向を踏まえて、浮上するのはラブカンプー。

……というのが「開幕週のアドバンテージ」ありきで想定していた私の結論。斤量52キロに内枠を引き当てたように、多くの運も見方につけた。しかし、自然がもたらす馬場の変化だけはどうにもならない。

この馬に関して補足すると、フタ桁着順に敗れた2戦はいずれも急坂阪神芝。3月上旬と寒い時季の馬場に雨中のレース……時計のかかるタフな条件だった。その後は平坦の京都、オール野芝かつパンパンの良馬場だったアイビスSD、北九州記念で好走。同馬の適性がどこにあるかは言うまでもないだろう。

他の人気馬をチェックすると、ネロはラブカンプーと同じ脚質。同馬を「危険な人気馬」と判断した以上「近くにいる」ネロに本命の印を打つのは躊躇してしまう。ファインニードルも賞金加算が必須条件だった昨年とは訳が違う。次走を見据えたレースになるはずだ。

私が本命の印を託すのは……

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【中山11R 京成杯AH】

サマーマイルシリーズ優勝のチャンスを残す馬はロジクライ、ワントゥワン、ヤングマンパワー、ウインガニオン、ロードクエストの5頭。

正直なところサマーシリーズを本意気で狙う馬が開幕前から存在するとは思えないが、早い段階でポイントを獲得したとなれば話は別。中京記念後、関屋記念をパスしてこのレースに照準を合わせたグランシルクが良い例だろう。

各馬の見解に移る前に、サマーシリーズ全体に言える「意識の変化」に触れておきたい。

シリーズ全体を通して目立つのが休み明けで臨んだ馬の活躍。プリモシーン、ブラストワンピース、サングレーザー……これらGI級の能力を秘めた馬が鮮やかに勝ち切っているのだ。

「競馬カレンダーの前倒し」が顕著な近代競馬。3歳クラシックを目指す良血馬の夏デビュー、GIの前哨戦をスキップし夏競馬から直行ローテ。育成施設の充実に伴い、レースを使いつつ馬を仕上げるスタンスは過去の遺物と化した。

プリモシーンは関屋記念→秋華賞。
ブラストワンピースは新潟記念→菊花賞。

今後はこうしたローテーションが主流になっていくことだろう。

それを踏まえ、ここはロジクライから入る。

中京記念→京成杯AHのローテーションは前述のグランシルクとまったく同じ。未経験の中山に参戦するリスクを犯してでも「ひとつ飛ばす」選択をした点は興味深い。夏競馬がもたらす消耗度を計算に入れた臨戦過程であることは容易に想像がつく。

土曜中山芝は2000mで1分58秒0を計時。古馬のマイル重賞ともなれば1分31-32秒台前半の決着が濃厚だ。そしてその馬場は3戦連続で1分32秒台を記録しているロジクライにとって願ったり叶ったりだろう。

同馬の父ハーツクライ産駒についても触れておく。

一般的には「東京巧者」が連想される同産駒。間違った認識ではないものの「オール野芝の中山1600m巧者」である点は無視されがちだ。

・冬-春の中山芝1600m【10-10-7-113】複勝率19.3%
・秋の中山芝1600m【3-5-1-12】複勝率42.9%

ダブルスコア以上の差をつけるほどの馬場適性……この事実は見逃せない。

ローテーション。
馬場。
血統。

追い風となる条件が揃ったロジクライの本命に迷いはない。

相手本線にはミッキーグローリーを。

前走準オープンを勝ち上がると、夏競馬を使わず秋まで待機。サマーシリーズに浮気することなく夏を過ごした。私が好感を持てるのはその点だ。距離短縮では【2-0-0-0】と、この条件を狙いすましたローテーションにも注目したい。

ゴールドサーベラスも侮れない。

こちらは中山芝1600m【3-1-0-2】の中山巧者。左回りに洋芝と、適性外の条件を使われた続けた近走は一変を期するこのレースへの伏線か。似たようなローテーションで大穴をあけた2015年のフラアンジェリコの姿がダブッて仕方がない。

さらにはヒーズインラブ。

中山芝1600mは【3-1-1-1】掲示板外なし。この条件におけるスペシャリストと呼んでも差し支えないコース適性を誇る。陣営とて適性の高さを知らないわけがなく、休み明けでも当然強度を高めた仕上げを施してくるはずだ。

【中山11R 京成杯AH予想の印】
◎2 ロジクライ
〇10 ミッキーグローリー
▲13 ゴールドサーベラス
☆7 ヒーズインラブ
△3 トーセンデューク
△11 ストーミーシー
△14 ワントゥワン
△6 ショウナンアンセム

【3連複/フォーメ】2-10,13,7-10,13,7,3,11,14,6(15点)

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【阪神10R ムーンライトH】

血統とは面白いもので、ある条件下で「覚醒」するケースがある。競馬がブラッドスポーツと呼ばれるゆえんだろう。

このレースで言えば、バティスティーニがそうだ。

同馬の近親リリーノーブルは阪神JF、チューリップ賞、桜花賞と阪神芝外回り重賞で立て続けに馬券圏内。デウスウルトも重賞2着と、外回りに対する適性には目を見張るものがある。

バティスティーニ自身も阪神芝外回り1800mで【0-1-1-0】。敗れた2戦も勝ち馬とはタイム差なしと適性をいかんなく発揮している。休み明け初戦で得意条件……狙うならこのタイミングだ。

相手本線にはバティスティーニと同じキングカメハメハ×サンデーサイレンスのロライマを抜擢。インで窮屈な競馬を強いられた前走から広い外回りコース替わりはプラスに働きそうだ。

【阪神10R ムーンライトH予想の印】
◎6 バティスティーニ
〇9 ロライマ
▲11 アップクォーク
☆10 ケンホファヴァルト
△2 ボールライトニング
△1 ヴァフラーム
△5 エマノン
△8 プレミオテーラー

【3連複/フォーメ】6-9,11,10-9,11,10,2,1,5,8(15点)

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