・アイオライト
JRAの重賞では【0-0-0-3】掲示板内なし。今回は逃げ・先行馬も多く、想定される展開面もマイナス材料だ。

・アメリカンフェイス
重賞での好走は地方交流重賞に限定。中央ダート重賞での苦戦は免れられないか。

・ヴァンヤール
オープン昇級後の2戦はいずれも勝ち馬と1秒以上の差。クラス通用にはもう少し時間がかかりそうだ。

・ウィリアムバローズ
ダートでは【5-2-0-0】連対率100%を誇る馬。その戦績は評価に値するが、関西馬にもかかわらず札幌・福島・中山に勝ち鞍は限定されている。一概には言えないが、ダート路線のレベルは基本的に関西圏のレースのほうが上。当舞台を使われた4走前は勝ち馬から0秒5差をつけられる完敗を喫していた。逃げ先行馬が揃った印象のあるここは思わぬ凡走も想定しておきたい。

・オメガパフューム
7歳を迎えてなお充実期を迎える古豪。ここは5連覇がかかる東京大賞典に向けた叩き台と思われるが、同じく帝王賞の叩き台で2人気に甘んじていたアンタレスSを斤量59キロで勝利……積み重ねた実績が頭ひとつ抜けているということだろう。後方待機の脚質ゆえ全幅の信頼を置くのは難しいところだが、今回は前に行く馬が揃ったメンバー構成。一定の評価は必要か。

・クリンチャー
この馬もまたベテランの域に達した古豪。今年も地方交流重賞勝利があるようにまだまだ健在を示しているが、オメガパフューム以上に叩き良化型の印象を受けてしまう。近年の連対は川田将雅騎乗時に集中。ダート1800m以下の良績に乏しい近年のレースぶりから、ここでは評価を落としたいところだ。

・サクラアリュール
良馬場阪神ダート1800mでは【0-1-0-4】と凡走が目立つ馬。3走前のプロキオンS3着も稍重ダートだった点から、良馬場が想定される日曜阪神での一変は難しい注文と言えそうだ。

・サンライズホープ
得意の中京ですら掲示板外が続く現状。厳しい。

・タイセイドレフォン
圧巻だった2走前のパフォーマンスから1人気に支持された前走レパードS。結果は2着も、勝ち馬とタイム差なしなら悲観するような内容ではないだろう。良馬場ダートでは【3-3-0-0】連対率100%。引き続き川田将雅が跨る点も魅力だ。

・タガノディアマンテ
芝重賞の常連だった馬だが、今回が6歳にして初ダート。常識的に考えれば厳しいのかもしれないが、兄にあたるタガノトネール、タガノエスプレッソはともにダートのオープンクラス勝利実績あり。好走が寒い時季に集中しているこの馬の特性を考えたとき、大駆けの可能性は想定したい。

・ハギノアレグリアス
休み明けの前走太秦Sは鮮やかな差し切り勝ち。1800m以上の良馬場ダートでは【4-0-0-0】負け知らずといまだに底を見せていない。過去10年のみやこSにおいて、前走太秦Sかつ上がり3F3位以内だった馬は【3-0-0-1】。間隔が詰まったローテーションでの勝利実績がある点もプラスに働きそうだ。

・ハピ
良馬場ダートでは【2-1-1-0】と大崩れなし。古馬相手の前走は斤量53キロを活かしつつ上手な立ち回りで連対圏を確保した。5走前に勝利実績がある阪神ダート1800m替わりなら特に問題はないと思うが、直近で使われた右回りのジャパンダートダービーは4着。左回りのチャンピオンズC出走には本賞金獲得が求められるとはいえ、近走との比較でコース替わりはマイナスなのかもしれない。

・ヒストリーメイカー
今年のJRAダート重賞で2度の馬券内。8歳を迎えてもなお健在をアピールする古豪だ。今回はエルムS以来の休み明けとなるが、当時2走前と正反対の前残り決着に泣かされた印象だ。阪神ダート1800mでは【1-2-0-1】。逃げ馬多数の激流が予想されるここは14人気2着のプロキオンSの再現を警戒したい。

・ブリッツファング
初の古馬混合戦となった前走白山大賞典。小回りの金沢にまったく対応できず、不完全燃焼の競馬に終わった印象を受けた。2100mの距離も長かったのだろう。ダート1800mでは【2-0-0-0】と負け知らず。砂を被らず運べる外枠を引き当てることができれば面白い。

・メイショウドヒョウ
当舞台では2勝を挙げているものの、良馬場での走破時計は平凡。同型馬が揃った点も割引材料だ。

・メイショウフンジン
前走ブラジルCは逃げる形で4着。オープン通用の可能性を示した一戦だったが、2走前のマーキュリーCは競り込まれる形になったことで惨敗を喫してしまった。マイペース逃げが好走の絶対条件である同馬にとって、逃げ馬が揃った今回のメンバー構成は決して楽ではない。単騎逃げが見込めるメンバー構成なら通用の可能性はあるが……。